新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

3月21日 その3 竹田恒和JOC会長への嫌疑

2019-03-21 15:53:26 | コラム
どうも良く解らない案件のようで:

先ず、私にとって良く解らないことは「何が故に日本国のJOCがオリンピックのコンサルタントに何億円かを支払ったことについて、フランスの司法当局が捜査に乗り出して、場合によっては竹田会長の身柄確保まであるのか」という点。IOCなる組織はフランスという国が支配しているのかと疑問に思うのだ。IOCと言うのは確かスイスに本部があったと思う。フランスにはそもそも如何なる権限があるのかという説明も解説も一切為されていないのも不思議だ。

次に良く解らないことは、竹田会長には如何なる責任があるのかという点。コンサルタントに料金なり何なりを支払う行為が何処が贈賄で何処の国の如何なる法律に抵触するのかの解説もないのも不思議だ。バッハ会長はこの件で不快感を示していると報じられているが、彼(ドイツ人)はフランスの当局から十分に法的な違反の根拠を聞かされているのだろうか。「違法行為が如何にも明らかならば、会長の職にある者は真正面から竹田氏に退任せよと迫れば済むのではないのかな」と私は思うのだが、見当違いかな。

最後は竹田恒和会長の身の処し方である。恐らく潔白であると確信されていればこそ、辞意は表明されたものの6月の任期満了まで辞めないとの意思表示はそれなりに筋が通っている気もする。だが、後任の選定もあるのだから、すっぱりとあの記者会見の時点で「辞める」と言われた方が解りやすいと思えるのだ。それとも世上(と言うかマスコミ辞令が)の噂では後任が柔道の山下泰裕氏となっていることがご不満なのかと疑いたくなる。潔白であると主張されるのならば、そのコンサルタント会社が何をしたかを説明される責任はないのかなどと考えてしまう。

私は当初の触れ込みと異なって増えていく一方の予算を見せつけられるだけでも、造ってしまうだろう設備の維持に将来かかっていく経費を考えても、2020オリンピックに対する興味が減殺されていく気がしてならない。確かに競技から受ける興奮と感激と感動は素晴らしいのだが、小池都知事問題と言い何と言い、簡単には解り難い要素が増えていく一方なのも気になってくる。私は竹田恒和会長にはそういう解り難い諸々な点を綺麗に解明された上でご、早期にご退任願えれば良いのではないのかと考えている。



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