新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

英語の言葉を実用的に分類すれば #3

2014-08-09 16:11:29 | コラム
承前

英語の要注意事項:

汚い言葉の例はまだ沢山あるが、この辺で打ち止めにする。私はこの言葉の問題点は「学校で教えていないこと」よりも「学校では教えようが無いことか、どの時点で教えたら良いのか」にあると考えている。英語ないしは “English” とは如何なるものかを十分に認識出来ていない者たちに教えて、飛びついて使われでもしたら、かえって深刻な育ちと教養と語彙の大小の問題を引き起こすことになりかねないからだ。その悪い例に挙げたのが沢尻エリカの "Oh, shit." である。

とは言っても、何処かの時点で知らせて置くべきことだと思っている。私は40歳を過ぎてからあらためてアメリカ人とカナダ人の会社の中に入って、初めてそれがどれほどいけないものかを痛烈に知らされたのである。故に、少なくとも「迂闊に使ってはならない言葉があること」くらいは教えておく必要はあるだろう。

英語の中でswearwordかどうかの判断の基準には、先ず”four letter word”がある。日本語と妙な符号であるが4文字の言葉を指す。例えば上記の例にも4文字のものが幾つかある。次が動物である。そして最後に宗教関連である。その例は上に掲げたが”brother”もそのうちだろう。

これまでに採り上げた分類では、idiomを除いては気安く使わないように注意すべきである。特に上述のようにswearword=「汚い言葉」は絶対に避けるべきだ。口語と俗語については時と場合を熟慮して使って欲しい。少なくとも公式の場では慎重に話して貰いたい。難しいことは、アメリカ人でも仲間内の寛いだ席では文法を無視した “Me, too.”のような表現が出てくるし、“hell”や “shit” 程度は出てくることがある点だろうか。だからと言って、真似て良いのではない。だが、例を挙げてくれなくてはどれがそうと解らないと言われそうだが、対策を述べておくに止める。

それは、数年前に気が付いたのだが、映画やテレビのドラマに出てくる警官や守衛等の役ではこの種の言葉が多用されているのだ。私は口語を知ろうと思えば映画を見ると良いと言ってはきたが、英語を学ぼうと思って気安く副音声にしないことだ。私が最も巧みにswearwordを操っていると見た映画は、一寸古い例になるが、“Die hard 2” の空港警備隊のLorenzo隊長役だった。この役者は日常生活でもこの言葉だけで暮らしているのかと思うほど巧みだった。

参考までにswearwordを知って置こうと思われれば、このDVDかVideoを買うか借りてみることか?これ以外では、アメリカ人を主体として外国人と話をしている時に生ずる問題である。おかしな言葉だったと思えば、遠慮せずに “swearword” だったか否かを相手に尋ねても良いかも知れないし、相手が使ったと思えば “What do you mean by saying so?”であるとか、”What do you mean by using such an expression like hell of a sales person?”とでも質問する方法もあるにはあるのだが、そこまで踏み込むのは容易な業ではないだろう。

無理なことかも知れないが、そういう言葉を濫用するような連中と語り合わないことしかないかも知れないのだ。

(終わり)



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