新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

4月15日 その3 病院側が気にしていることは

2020-04-15 13:53:12 | コラム
掛かりつけのSクリニックのS医師は言われた:

本15日は今や定期的になっている注射を受けに、S医師が1人になっても診察を続けておられるクリニックに、事前に電話で確認してから出掛けていった。S医師に昨日の国立国際医療研究センターの泌尿器科から通告された予約延期の件を申し上げたところ「それはそういうことになるだろう。今や病院が最も気にしていることは、もしも何かが起きたとき(例えば院内における患者間の感染)にマスコミに何を言われるか解らないので、非常に警戒しているのだから」と教えて下さった。

確かに集団感染が院内で発生した場合には、マスメディアはこれでもかとばかりに報道し続けいるようだ。今や各テレビ局のレギュラー解説者となられた感すらある某医師は「院内感染という言葉は不適切。それではまるで病院の管理不行き届きで感染が広まったと言っているのと同じだ。それは症状もなく感染も自覚もない患者さんが来院されて、他の患者さんに感染する場合があるのだ。」と、言葉の使い方を注意される場面があった。私にも「院内感染」と聞くと「病院側の責任問題」を意味するような印象を受ける。

S医師からは「本日の診察の結果は問題ないが、免疫力の強化の為には肉や魚といった動物タンパクと野菜を十分に摂るように」と勧告された。看護師さんも事務員も不在のままで診療を続けておられる先生に心からお礼を申し上げて退散した。


4月15日 その2 何故ニューヨークでは感染者が多いのか

2020-04-15 10:13:57 | コラム
アメリかでは少数民族が数多く感染している:

この点については、以前に少数民族、即ち“minorities”が遠からぬ将来に白人を追い越して、多数派乃至は大多数(“majority”だが発音は断じて「メジョリテイー」ではない、念の為)になるのは間違いないと述べておいた。2~3日前だったかにクオモ・ニューヨーク州知事が「州内の感染者にはアフリカ系とヒスパニックが過半数を占めている」と語ったとの報道があった。その点について解説者が「NY州とNY市の公共交通機関の運転手にはアフリカ系が多いので、感染する危険性は高いのは避けられないだろう」と述べていた。

アメリカの人口は18年の時点で既に3億4,000万人に迫っており、私が在職中だった1993年と比較すれば実に7,000~8,000万人もの増加である。その増加分を白人が占めているとは到底考えられないのである。そういう合法や非合法の移民が言うなれば全世界から流入し、私流に言う「下の階層」を形成していくのだ。その連中には先ず保険はないだろうし、我が国のような衛生観念は普及していないとは察しがつく。そして今回の新型コロナウイするに感染する危険性が高い職種にしか就けないのだから、感染者が多くなるのは仕方がないのだろうとは考えていた。その意味では感染者が多いカリフォルニア州も同じではないだろうか。

私は諸外国に「我が国では感染者が少ないのは不思議だ」という見方があるのは承知している。その点を専門家や有識者は「我が国では複雑な手続きがPCR検査の数を増やすことを阻んでいる。もしも他国並みに検査を増やせば現在の10倍にも100倍にも感染者が増えるだろう」と指摘しておられるのも聞いている。昨夜の「報道1930」では誰だったかが「保健所の所長は原則厚生労働省の官僚だから、感染者数を増やすなとの上層部の意向を帯して検査を増やさないのだと言える」とまで言っていた。私にはどれが真実でどれが虚報かは分からない。

だが、間違いなく言えることは「我が国にはアメリカのような多数派(知識階層)と下層を形成する少数民族(minorities)には分かれていないという厳然たる事実があるのだ。しかも教育程度は高く、識字率の問題など存在する訳もないのだ。国民の間には十分に衛生観念が発達しているので、諸外国にはないマスク着用という習慣もあるし、新型コロナウイルスに感染しない為には外出から帰ったら必ず手を洗えと指示されれば、キチンと守る真面目さが備わっているのだ。

だが、現状を甘く見て無自覚に出歩く(飲み歩く?)者もいれば、会社に忠実たれと出勤を望む管理者もいるようのなが遺憾だ。未だ嘗て経験したことがなかった危機的状況に直面して、右往左往するだけで後手・後手の継ぎ足し方式の対策しか講じられない政府と国会議員がいるのも困ったことだと思う。国会議員などは今頃になって歳費の減額を言い出すようでは話にならない。自民党にしたところで、あの30万円給付についてあれほどの複雑怪奇な手続きをさせるようでは、とても頼むには足らないと落胆させてくれた。

こういう時こそ、我が国の特徴であり美風である「国民全員が一丸となって危機に対応する」べき時なのに、私には責任回避とばかりに逃げ回っているだけにしか見えず、姑息な継ぎ足し継ぎ足し方式の対策しか打ち出せない官僚とその司である大臣たちも出来が悪すぎるとしか思えない。二階幹事長にしたところで、今頃になって所得制限付きで10万円給付案を持ち出すなどはピンボケも良いところだと言いたくなる。安倍総理には閣僚と官庁をもっと厳しき締め上げた頂きたい「国難に正面から当たっていけ」と指令して頂きたい。

国立国際医療研究センター(NCGM)から予約延期の通告が

2020-04-15 09:12:11 | コラム
考えさせられる点が多かったNCGMからの通告:

私にとっては色々と考えさせられる昨14日の病院からの延期の告知の電話だった。電話を下さった主治医のN医師は若手ではないと思うが、あのような決定をされるまでには、我が国の現在までのウイルスの感染の実態と院内の感染症科の状況や、外来での現状を仔細に検討された上で下された判断だと推察した次第だ。尤も、もしかしてNCGMとして下された決定かとも考えたが、考えすぎか?

私はNCGMは我が国有数の間違いない大病院であると、ご信頼申し上げている。私はその病院でもこのような延期の決定をされたのは、外来では無症状等の感染者から未だ感染していない患者に感染させる危険性があるほど、危険は迫っているということかと考えたのは、うがちすぎか?

私が医者の孫と息子として言えることは「お医者様は常に先を読んで、安全策を採っておられるものだ」という点である。それとも、N医師は電子カルテで私の病歴をを見て、慢性心不全の状態にあるので、万が一の危険を冒させないように配慮されたのかなとも考えた。病院内の雰囲気は行ってみなければ分からないことだが、病院は予期せざる感染の危険があるかも知れない場所であるとは思うのだ。それとも、延期の通告は「NCGMが今や新型コロナウイルスの感染の蔓延の危機的状況がそこまで迫っている」と判断されたのかと言うこと。

私はあらためて「新型コロナウイルスの感染の危険は、そこまで我々の身近に迫っているのだ」と認識したのだった。このような認識は誰にでも必要だと強調しておきたい。