新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2月10日 その2 トランプ大統領の言葉遣い

2020-02-10 14:59:42 | コラム
如何に支持層向け発言だったとは言え:

トランプ大統領は先日のアメリカの民主党のアイオワ州の党大会で候補者の票の集計に手間取っていることを皮肉った際に、第一位に躍り出た Peter Paul Montgomery Buttigieg氏を揶揄して確か“Who the hell he is.”といったような私が常に警告している(使って叱責された経験があった)“swearword”を公開の席でアメリカ合衆国の大統領ともあろうお方が堂々とお使いになったのだった。驚く前に呆れたが、恐らく聴衆は彼の鉄板の支持層であるプーアホワイトと彼がいう“working class”以下だったのだろうから、誰も咎め立てはしなかっただろうと思って聞いた。

これまでに何度か“swearword”については解説してきたが、この言葉を使った瞬間にその者は「私は非知識階級に属しております」と声高らかに告白したのと同じなのだ。私はウッカリして副社長兼事業部長と懇談中に使って「苟も我が社の社員足るものが私の面前で使うとは何事か」と激しく叱責された。そういう性質の言葉遣いなのである。それを大統領が公衆の健全で使われたとは、如何にトランプ様とは言え、私はやり過ぎだと思った。因みに、彼の支持層にある連中はごく普通にこの言葉を使うのだと言うよりも、彼らの語彙の一部分を占めているのだ。

この支持層にとっては“swearword“は何でもないという事を示すように、その演説の後でもトランプ大統領の支持率が下がったという話は聞いていない。因みに、トランプ大統領が言われたのは“What the hell is.”だったかも知れないが、“hell”を使われたのは間違いない。なお、Wikipediaによれば、Buttigiegの発音は「バタジェッジ」の方が近いようだ。更に余計なことかも知れないが、民主党が集計にあれほど手間取っていたのは、アメリカでの事務を担当する人たちの能率は、あの程度だという点も示しているのではないかと、経験上も思えるのだ。

桃田賢斗君は

2020-02-10 14:26:56 | コラム
如何なる星の下に生まれたのか:

眼窩の骨折が発見されるまで1ヶ月もかかったというのは全く不可解で、既に採り上げてあった桃田君の不運ぶりがまたもやこういう形で現れたとは驚きであると同時に、心からの同情を禁じ得ない。バドミントン協会とその顧問医(という存在があるとすればだが)は何をやっていたのかと憤りすら感じている。毒に協会は自分たちの宝物のような存在の彼の扱いが余りにも粗雑だったとしか言いようがない。彼が如何なる星の下に生まれたのかと、本当に不幸だったと思っている。

それは、マレーシアで空港に向かう際にあのようなお粗末な車に乗せておいたのには呆れる他はないということだ。私が知る限りでは東南アジアの諸国では先ず駐在員が運転することを禁じているほど、現地人の運転は危険で乱暴なのだ。私も何度か悲鳴を上げたほど怖いのだ。である以上、もっと安全な、例えばドイツ車か大きくて頑丈なアメリカ車にするくらいの慎重さがあって然るべきだったと言いたいのだ。もしも費用を惜しんでいたのだったら、最早言うべき言葉もない。

私は自分の経験からもアメリカの医療は信じるに足らずと思っているのだ。ましてや東南アジアの国となってはアメリカ以上の水準にあるとは思えない。その現地で診察させて問題なしとして帰ってきたのもどうかと思う。私はアメリカの救急病院の粗雑さに呆れたし、貰い事故の1週間後に帰国して信頼させて頂いている有名な脳外科の先生に診て頂いて怪我の実態が解って驚いたのだった。先生も「これを見落とすとは信じられない」とまで言われた見落としがあったのだ。

ところが、桃田君の場合にはその信ずべき我が国の医療機関で骨折を見落とされ(ていたのだろうと聞こえたが)ていたのは、本当に信じられなかった。私は屡々日本大学高校フットボール部の監督だった故清水之男氏の選手起用に際して言われた言葉を引用して「その選手に星があるかないか」と表現してきた。事がここまでに至れば、桃田君にはその清水氏が言われる星がなかったのではないかと、非常に残念に思っている。

私は彼が例のカジノ問題を起こした際に放映されたそのプレー振りを見て、俗に言う「何十年に一人」という選手だと驚かされていた。今では協会は勿体ことをするものだと憤慨している。彼等は自分たちの配慮が不足で、折角のオリンピックでの優勝候補(私の好みではないが「金メダル獲得確実」のこと)選手を危機に追い込んでしまったのだ。見立てを誤った医療機関も責められるべきだが、マレーシアでも輸送手段を誤った責任は非常に重大である。協会は森組織委員会長に速やかにに謝罪しておくべきではないか。