新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2月15日 その2 新型ウイルスの話題から離れよう

2020-02-15 17:12:52 | コラム
少し軽めの話題を:

プロ野球は既にキャンプとやらを打ち上げて、オープン戦に入っていくようだ。面白い現象だと思ったことがあった。それは、こちらでキャンプが終了した時期にMLBではキャンプが始まって、日本の選手たちが「キャンプイン」という、私に言わせて貰えば意味不明のカタカナ語が表す行動に移っていったのだった。この辺りが我が国の野球界の練習法が未だに後進的である点を表していると思っている。私は野球界が「長い時間をかけて選手たちを絞って、間違え、鍛えていくのが最善だ」という感覚から、未だに抜け切れていないと言いたいのだ。


何処の球団だとはいわないが、キャンプ中に中距離走をやらせていたところがあった。そういう訓練は各人が事前に十分にこなしてきて、キャンプとやらにおける厳しい練習に耐える体力と体調を整えて置くのが本筋ではないのか。同様に、何とかいう有名な捕手が引退して二軍監督に就任し、千本ノック的な練習を課していたのも時代錯誤であり、監督(ヘッドコーチ)の職責から逸脱していると思った。ノックなどはコーチの仕事ではないのか。私は監督はノックをする為に高給を貰っているのではないと思うのだが。

私は走って鍛えることは良いとは思うが、プロにもなった選手たちが苦しそうに走らせられている辺りを、恰も「優れた練習法」であるかの如くに認識されているのも見当違いだと思っている。野球とは、そもそもサッカーやラグビーやフットボールのように試合中は走り回っている競技とは違って、静止している時間が長い球技であると思っている。だから、私はその走り込んでいない分を補う為に走る練習をしているだけだと認識している。何も集団で走るのではなく、各人が宿題だと認識して、自分で常日頃から走る訓練をしてキャンプとやらに備えておけば良いだけのこと。

同じようなことが方々のジムに数多く備えられているトレッドミル(カタカナ語では「ランニングマシン」だ)にも言えると思う。アメリかでは車社会であるから、多くの人たちが先ず地上を歩くとか走る機会がない。だから脚が弱るし、ヒップの肉が落ちるのだ。それを補う為にトレッドミルの上で歯を食いしばって汗をかきかき疑似ランニングをしているのだ。他にも土地が広いアメリかでは、ジョギングが流行したのだ。私は「それを知らずにアメリカ人の真似をしてどうする」と思って眺めている。

マスコミの批判もしよう。テレビや新聞を見ていると「今シーズンには20勝投手や160 kmを投げる何人も現れそうだし、3割打者が100人も揃い踏みしそうだし、高卒の新人も一斉に一軍入りして大活躍しそう」である。私はこの手の報道は一切信じていないし、注意して見ることも聞くこともしない。即ち、マスコミの例によって例の如き騒ぎ過ぎ、持て囃しすぎだと見ているのだ。例えば、ロッテに入った佐々木朗希君だったかは170 kmの速球を投げて15勝でもしそうである。絵空事だと思って期待せずに、本当にそうなれば良いがと見ていれば良い程度のことだろう。

ウイルスの話題から離れようとはいってみたが、昨日辺りの感染者の増加の傾向を見れば、ドーム球場などに野球観戦に行くのを怖がるファンが出てくるのではないかと、密かに危惧している。現に慢性心不全気味である当方などは、今朝ほど掛かりつけのクリニックのS先生に「当分の間は人混みは避けるように」と告知され、そうしなければなるまいと十分の認識した。この世には私以上に慎重で神経質な方おられるだろうから、NPBもその辺りは、今からでも十分に考慮すべきではないのか。


これでも政府はWHOを信じるのか

2020-02-15 08:28:10 | コラム
WHOシニアーアドバイザー、進藤奈邦子氏:

進藤女史は14日にTBSの報道1930に登場されたのだった。元は国立感染症研究所研究員だったそうだ。この番組の前に何処かで講演をされたそうで、松原がその要約を掲げて見せてくれた。第一番目には「中国はウイルスの囲い込みに成功しつつあり、現に2月4日だったか(私は女史の発言の内容に正直なところ呆れてもいたので、この日時の記憶は不正確かも知れないが、全体の筋立てには影響はないと思う)から感染者の数が減少し始めて峠を越したことを示している」と言われたのだった。

ここから先は議論が分かれるかも知れないが、進藤氏はWHOが中国におけるCOVID-19なるウイルスの感染の具合を正確に把握しているという前提に立っておられるのか、中国がGDPを始めとして公式に発表する統計をいじっている事などないと思っておられるのかで、「中国が抑え込みに成功した」と本気で認識しておられるのかと疑問に思うのだ。この番組には常連となられた問題発生時点で感染者は万単位だと指摘された岡田晴恵博士も同席しておられたが、何らの否定的か反対の意見の表明もなかった。

進藤氏は更に「世界では日本が感染経路を特定しきれずにいることを問題視している」と、これまた聞き捨てならないことを指摘しておられたのだった。女史は「この点は問題で、日本頑張れと言いたい」と激励されたのだった。考えようによっては(中立なのかも知れない)WHOの一員として自分の国を激励したお積もりかと思って傾聴した。我が政府はこんな事を新藤氏に言わせているWHOを未だ未だ信用していく気なのかと、大変不安になってきた。

私が言いたいことをあらためて述べておけば「矢張りWHOは習近平に完全に取り込まれていて、最早中国を貶めるような発言は出来ない状態にまで雁字搦めにされているのではないか」なのである。私は「もしかすると、進藤氏はテドロス事務局長以下が習近平に魂を抜かれているのを承知ではあるが、組織の一員としては上司と組織に従順なだけか」とも考えながら聞いていた。同時に「矢張りTBSは偏向しているのだろうな」と思わざるを得なかった。松原は番組開始前に進藤氏と十分に打ち合わせてから発言させているはずで、彼とTBSがその内容を事前に知らないことなどあり得ないのだ。

ここまで進藤氏の批判とTBSの揚げ足取りをしてきたが、現実にはそんなことはどうでも良いような状態になってきていると認識している。先ほどテレ朝に出ておられた岡田晴恵博士は「もう感染経路を追いかけている時期ではない。国内の医療体制を整えるべき時」と指摘された。その通りだと思う。もしかすると我が国はWHOの進藤氏の力を借り指導の下に中国に行って、制圧の方法を教えて貰ってくると良いかも知れない。まさか。