ポンポンダリアの独り言

毎日、何気なく生活する中で感じた事を気の向くまま、思うがままに投稿して見ようと思いました。

明治座公演「晩秋」

2009年11月14日 | Weblog
最近、国民栄誉賞受賞された森光子さんが特別記念講演という文字が目に入りました。

「放浪記」を前代未到の2000回もの公演を続けられた功績で受賞された様ですが、すごいですね~!お歳も89齢、そのわりにはお顔も歳には見えないし足元もしっかりとしていてその素晴らしさに感心していましたが、「晩秋」に出演されいる事が気に入り、座席の場所をA席に奮発して公演を見に行く事にしたのです。

いつもの観劇は招待で無料だとかA席以外の所で3階の末端の座席で、下を見下ろすような席です。オペラグラスで見て、はじめて顔の表情がわかる位置にての観賞でした。

今回は奮発したのにもかかわらず1階の正面の一番後ろの席でした。(団体が前席を陣取っているのです)オペラグラスに頼らなくとも何とか見えました。
花道も見える場所なのに・・・今回は使用されませんでした。残念!

森光子さんは特別講演なのでしょうか?あまり出番はありませんでしたが、物語の中で、“センチメンタルジャニー”を英語で歌われましたが声もしっかり発音も綺麗に歌われたのは驚きでした。元は歌手だったんですね。

人生の「晩秋」を迎えたとき人は何を思い、求めるか?とちらしにありますが、晩秋とは歳を老いた時の事での物語りで、人生の中でいろんなことを経験しながら歳を取り、結果的に舞台の物語はハッピーエンドで幕が降りました。
笑いあり、涙する時ありの舞台でした。森光子さんが出る幕では拍手が多くあったように思いました。
本当に89歳かと思うほどの演技で、長年にわたっての芸能生活の中で気遣われた諸々のことや、彼女の精神力の賜物なのかなぁ?と思いました。自分にも置き換えて、私もその歳迄元気でいられるのかな?とふと考えました。ま、先のことは誰にもわからない事だし、自分なりに精一杯に毎日を過してゆくしかないと思いまた。

「晩秋」のステージの感動を胸に刻み、出口に向かう観衆の流れに身をゆだねました。外に出た時にはいつの間にか晩秋の冷たい雨が降っていました。自分の晩秋はどの様な環境があるのか?とまた考えながら明治座を後にしました。