ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

日めくり万葉集<12月>(その7)

2010年06月10日 | 日めくり万葉集
■平成22年6月10日■
NHKテレビ「日めくり万葉集」で取り上げられた 万葉歌を 「大阪弁」で訳します
――――――――――――――――――――――――――――――――

意吉麻呂おきまろよ 次の言葉で 歌詠めや 鐉具せんぐ雑器ぞうき 狐声こせい河橋かきょう
さし鍋に 湯沸かせ子ども 櫟津いちひつの ばしより来む 狐にむさむ
《鍋で湯を 沸かせよ皆 檜橋ひのきばし 渡る狐に 湯ぅかぶしたろ》
                         ―長意吉麻呂ながのおきまろ―<巻十六・三八二四>

軽皇子かるのみこ 付いて安騎野の 狩り来たが 思い出すのは 父の草壁皇子くさかべ
ひむがしの 野にかぎろひの 立つ見えて かへり見すれば 月かたぶきぬ
《日が昇る 月沈んでく 西空に 草壁皇子みこの面影 浮かんで消える》
                         ―柿本人麻呂―<巻一・四八> 

★覚悟して 池佇めば 鴨つがい 水輪みなわ残して 草陰消える
百伝ももづたふ 磐余いはれの池に 鳴く鴨を 今日のみ見てや 雲隠りなむ
磐余いわれいけ 鳴く鴨見るん 今日だけや 定めやおもて この世を去るか》
                         ―大津皇子―<巻三・四一六> 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿