■訳してみよう万葉集■<その2>
●題材歌
紫の にほえる妹を 憎くあらば 人妻故に われ恋ひめやも
―大海人皇子―〔巻一・二一〕
●現代訳
①紫の色の美しく匂うような美しい妹(おまえ)が、若しも憎いのなら、もはや他人の妻であるおまえに、かほどまでに恋する筈はないではないか。そういうあぶないことをするのも、おまえが可愛いからである。
②紫草の色美しくにおうようなあなたがにくいものなら、人妻であるあなたをどうして恋しましょうぞ。
③紫草の色の映えるような、はでやかに美しいお前よ。お前が憎いと思うなら、人妻なのに、自分はこんなに恋い焦がれようか。よくよくの思いなのだよ。
④紫草のように美しいあなたが憎かったら、あなたは人妻だのに、どうして恋したうことがあろう。
⑤紫草のように色美しくあでやかな妹よ、そなたが気に入らないのであったら、人妻と知りながら、私としてからがどうしてそなたに恋い焦がれたりしようか。
⑥紫草の花のように 美しいあなたを 憎いと思ったら 人妻であるのに どうして恋しく思いましょうか
⑦紫草のように美しい君 きらいなんかじゃない、それなら 人妻の君を こんなに気にしたりしない
①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>
これらを踏まえて 私はこう訳しました。
《そう言いな 可愛いお前に 連れ合いが 居るん承知で 誘たんやから》
さあ あなたの訳は 如何ですか?
さて <その1><その2>を「万葉歌みじかものがたり」にすると・・・
【茜さす】へ
●題材歌
紫の にほえる妹を 憎くあらば 人妻故に われ恋ひめやも
―大海人皇子―〔巻一・二一〕
●現代訳
①紫の色の美しく匂うような美しい妹(おまえ)が、若しも憎いのなら、もはや他人の妻であるおまえに、かほどまでに恋する筈はないではないか。そういうあぶないことをするのも、おまえが可愛いからである。
②紫草の色美しくにおうようなあなたがにくいものなら、人妻であるあなたをどうして恋しましょうぞ。
③紫草の色の映えるような、はでやかに美しいお前よ。お前が憎いと思うなら、人妻なのに、自分はこんなに恋い焦がれようか。よくよくの思いなのだよ。
④紫草のように美しいあなたが憎かったら、あなたは人妻だのに、どうして恋したうことがあろう。
⑤紫草のように色美しくあでやかな妹よ、そなたが気に入らないのであったら、人妻と知りながら、私としてからがどうしてそなたに恋い焦がれたりしようか。
⑥紫草の花のように 美しいあなたを 憎いと思ったら 人妻であるのに どうして恋しく思いましょうか
⑦紫草のように美しい君 きらいなんかじゃない、それなら 人妻の君を こんなに気にしたりしない
①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>
これらを踏まえて 私はこう訳しました。
《そう言いな 可愛いお前に 連れ合いが 居るん承知で 誘たんやから》
さあ あなたの訳は 如何ですか?
さて <その1><その2>を「万葉歌みじかものがたり」にすると・・・
【茜さす】へ