■訳してみよう万葉集■<その3>
●題材歌
熟田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな
―額田王―〔巻一・八〕
●現代訳
①伊予の熟田津で、御船が進発しようと、月を待っていると、いよいよ月も名月となり、潮も満ちて船出するのに都合良くなった。さあ榜ぎ出そう。
②熟田津で船に乗ろうと思って、月の上がるのを待っていると、月が出て来たばかりでなく、潮もほどよく満ちてきました。さあ今、船を漕ぎ出そうではありませんか。
③熟田津の海で船遊びをしようと、月の出を待っていると、ちょうど月も出て、汐もよい満ち加減になってきた。さあ、漕ぎ出そうよ。
④熟田津に船出をしようと月ごろを待っていると、潮流もちょうどよくなった。さあ、いまこそ漕ぎだそう。
⑤熟田津から船出をしようと月の出を待っていると、待ち望んでいたとおり、月も出、潮の流れもちょうどよい具合になった。さあ、いまこそ漕ぎ出そうぞ。
⑥熟田津で 船出しようとして 月の出を待っていると 月も出 幸い潮も満ちて来た さあ 今こそ漕ぎ出そう
⑦ ―
①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>
これらを踏まえて 私はこう訳しました。
《熟田津で 月待ち潮待ち 船出待ち きた きた 来たぞ 今こそ行くぞ》
さあ あなたの訳は 如何ですか?
さて <その3>を「万葉歌みじかものがたり」にすると・・・
【熟田津に】へ
●題材歌
熟田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな
―額田王―〔巻一・八〕
●現代訳
①伊予の熟田津で、御船が進発しようと、月を待っていると、いよいよ月も名月となり、潮も満ちて船出するのに都合良くなった。さあ榜ぎ出そう。
②熟田津で船に乗ろうと思って、月の上がるのを待っていると、月が出て来たばかりでなく、潮もほどよく満ちてきました。さあ今、船を漕ぎ出そうではありませんか。
③熟田津の海で船遊びをしようと、月の出を待っていると、ちょうど月も出て、汐もよい満ち加減になってきた。さあ、漕ぎ出そうよ。
④熟田津に船出をしようと月ごろを待っていると、潮流もちょうどよくなった。さあ、いまこそ漕ぎだそう。
⑤熟田津から船出をしようと月の出を待っていると、待ち望んでいたとおり、月も出、潮の流れもちょうどよい具合になった。さあ、いまこそ漕ぎ出そうぞ。
⑥熟田津で 船出しようとして 月の出を待っていると 月も出 幸い潮も満ちて来た さあ 今こそ漕ぎ出そう
⑦ ―
①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>
これらを踏まえて 私はこう訳しました。
《熟田津で 月待ち潮待ち 船出待ち きた きた 来たぞ 今こそ行くぞ》
さあ あなたの訳は 如何ですか?
さて <その3>を「万葉歌みじかものがたり」にすると・・・
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