ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

家持編(二)青春・内舎人青雲(03)なるほどこうか 歌作り

2011年10月10日 | 家持編(二)青春・内舎人青雲
■平成23年10月10日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁(満載弁)」で訳します
いわく 「大阪弁(関西弁)万葉集」
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ニシワキタダシさんの「かんさい絵ことば辞典」が好評です。
「大阪弁(関西弁)万葉集」も あやかりたいものです。
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★歌作り 褒めの指導に 導かれ 日夜錬磨の 修行が続く


わが屋前やどの はなたちばなを 霍公鳥ほととぎす 来鳴かずつちに 散らしてむとか
《庭咲いた たちばなはなを ほととぎす 鳴きに来んまま 散らすんかいな》
                         ―大伴家持おおとものやかもち―〈巻八・一四八六〉

わが屋前やどの はなたちばなに 霍公鳥ほととぎす 今こそ鳴かめ 友に逢へる時
《庭に咲く たちばなはなに ほととぎす 今鳴かんかい 友と居るのに》
                         ―大伴書持おおとものふみもち―〈巻八・一四八一〉

わが屋前やどの はなたちばなの 何時いつしかも 珠にくべく そのなりなむ
《庭植えた はなたちばなは いつ頃に 糸しできる ぃ成るんやろ》
                         ―大伴家持おおとものやかもち―〈巻八・一四七八〉
わが屋前やどの はなたちばなは 散り過ぎて 玉にくべく になりにけり
《庭咲いた 橘の花 散って仕舞い 糸とおしする になって仕舞た》
                         ―大伴家持おおとものやかもち―〈巻八・一四八九〉

夏まけて 咲きたる唐棣はねず ひさかたの 雨うち降れば うつろひなむか
《夏待って 咲いたハネズは 雨来たら やっと咲いたん 色せるがな》
                         ―大伴家持おおとものやかもち―〈巻八・一四八五〉
こもりのみ ればいぶせみ なぐさむと 出で立ち聞けば 来鳴く晩蝉ひぐらし
こもってて 沈んだ気ィを 晴らそうと 出たらひぐらし 来て鳴いたがな》
                         ―大伴家持おおとものやかもち―〈巻八・一四七九〉
わが屋前やどの 瞿麦なでしこの花 さかりなり 手折たをりて一目ひとめ 見せむ児もがも
《庭で咲く 撫子なでしこの花 今盛り って見せる児 らんもんかな》
                         ―大伴家持おおとものやかもち―〈巻八・一四九六〉





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