ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

家持編(二)青春・内舎人青雲(01)親父亡くなり このわし当主

2011年10月03日 | 家持編(二)青春・内舎人青雲
■平成23年10月3日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁(満載弁)」で訳します
いわく 「大阪弁(関西弁)万葉集」
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ニシワキタダシさんの「かんさい絵ことば辞典」が好評です。
「大阪弁(関西弁)万葉集」も あやかりたいものです。
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★家待へ 旅人たびと仕えの 余明軍よみょうぐん 別れて行くか 言伝て残し


まつりて いまだ時だに かはらねば 年月のごと 思ほゆる君
《お仕えし 日ィ浅いのに 長いこと つかえた思える 家持あなた様です》
                         ―余明軍よのみやうぐん―〈巻四・五七九〉
あしひきの 山にひたる すがの根の ねもころ見まく しき君かも
《出来るなら すがの根みたい 長々と お仕えしたい 家持あなた様です》
                         ―余明軍よのみやうぐん―〈巻四・五八〇〉

うちらし 雪は降りつつ しかすがに 吾家わぎへの園に うぐひす鳴くも
《空おおい 雪降るのんに 鶯が もう来てからに 庭で鳴いとる》
                         ―大伴家持おおとものやかもち―〈巻八・一四四一〉
春の野に あさるきぎしの つまごひに おのがあたりを 人に知れつつ
《春の野で えさきじは 連れ呼んで 居場所猟師りょうしに 教えとるがな》
                         ―大伴家持おおとものやかもち―〈巻八・一四四六〉






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