■平成21年12月16日■
NHKテレビ「日めくり万葉集」で取り上げられた 万葉歌を 「大阪弁」で訳します
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★待つことに 慣れた額田王 もう来ぬと 思えどもしや 来ることあるか
君待つと 我が恋ひ居れば 我が宿の 簾動かし 秋の風吹く
《あっすだれ 動いた思たら 風やんか あんまりうちが 焦がれるよって》
―額田王―〔巻四・四八八〕
★連れ合いが 居るのに誘う 人あるか 昔馴染みや 云うてもあかん
あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る
《春野摘み 野守りが見るで 行き来して こっちを向いて 袖振ってたら》
―額田王―〔巻一・二〇〕
★宅守の ”恋苦しいよって 死んでまお” 言うの諫めて 娘子は気丈
命あらば 逢ふこともあらむ 我がゆゑに はだな思ひそ 命だに経ば
《そう言いな 命あったら 逢えるやん 思い詰めなや うち気に病んで》
―狭野弟上娘子―〔巻十五・三七四五〕
NHKテレビ「日めくり万葉集」で取り上げられた 万葉歌を 「大阪弁」で訳します
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★待つことに 慣れた額田王 もう来ぬと 思えどもしや 来ることあるか
君待つと 我が恋ひ居れば 我が宿の 簾動かし 秋の風吹く
《あっすだれ 動いた思たら 風やんか あんまりうちが 焦がれるよって》
―額田王―〔巻四・四八八〕
★連れ合いが 居るのに誘う 人あるか 昔馴染みや 云うてもあかん
あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る
《春野摘み 野守りが見るで 行き来して こっちを向いて 袖振ってたら》
―額田王―〔巻一・二〇〕
★宅守の ”恋苦しいよって 死んでまお” 言うの諫めて 娘子は気丈
命あらば 逢ふこともあらむ 我がゆゑに はだな思ひそ 命だに経ば
《そう言いな 命あったら 逢えるやん 思い詰めなや うち気に病んで》
―狭野弟上娘子―〔巻十五・三七四五〕