(昭和55年発行)
<あとがきより>
「たしかに現実のコーゲキはしつようであり、
SFの道もまたけわしい。
しかし私はくじけない。
この世に、現実とSFと〆切りがあるかぎり、
私の本がベストセラーになるその日まで、戦い続けるのだ!!」
う~~~ん。。。
残念ながら、ちょっとばかしくじけちゃったのよねぇ。
でも、とりあえず立ち直って「失踪日記」でベストセラーになっちゃったんだよねぇ。
このあとがきを描いた時点で、自分が将来こういう風になるなんて予想してなかったんだろうなって思うと何だか面白い。
この本は、『不条理日記』が1979年の第10回日本SF大会の星雲賞コミック部門を受賞した後に描かれたもので、一番油がのってた頃の作品といえるのかもしれない。
この本に収録されている「るなてっくNo.1」
この中に、「シッポがない」としか言わない
シッポの先が切断されている恐竜?(大きいトカゲ?)が出て来る。
他の作品にも時々出ているから作者のお気に入りのキャラなのかもしれない。
この世界では、人間タイプの者は何かを引きずっている。
主人公は<のた魚>。
「のた魚はいらんかねー」と言いながら歩いてるのだ。
他の者も、<へねもね>とか<へろそ>とか<いらかそ>とかわけのわからないものを引きずりながら、
「いらんかねー」と、言っている。
そこへ、悲しそうに半べそかいた恐竜?が、「シッポがない」と言って切断されたシッポを主人公に見せる。
次のコマでは、のた魚を引きずる主人公の後ろを何匹もの恐竜?たちが
「シッポがない
シッポがない
シッポがない
シッポがない」
と言いつつ走って行く。
のた魚をいろんなものと交換した主人公は最後に何にもなくなってしまう。
「なんにもなくなってしまった
引きずる物がなにもなくなってしまった」
そして・・・主人公の身体はあのシッポのない恐竜?に変化して、
「シッポがない シッポがない」
と言いつつ走り出すのだ。
シッポ
って、何だろう?
引きずる物がある者は人間の姿。
ないものはシッポがちぎれた恐竜?の姿をしている。
引きずる物って何だろう?
財産?家族?仕事?信条?信念????
そういったものが<引きずる物>なのかもしれない。
そして・・・引きずる物を失った者は、それを後悔しつつ
「シッポがない
シッポがない」
と言って走り回らねばいけないのだ。
吾妻ひでおも失踪した時には「シッポがない」状態だったのかもしれない。
<あとがきより>
「たしかに現実のコーゲキはしつようであり、
SFの道もまたけわしい。
しかし私はくじけない。
この世に、現実とSFと〆切りがあるかぎり、
私の本がベストセラーになるその日まで、戦い続けるのだ!!」
う~~~ん。。。
残念ながら、ちょっとばかしくじけちゃったのよねぇ。
でも、とりあえず立ち直って「失踪日記」でベストセラーになっちゃったんだよねぇ。
このあとがきを描いた時点で、自分が将来こういう風になるなんて予想してなかったんだろうなって思うと何だか面白い。
この本は、『不条理日記』が1979年の第10回日本SF大会の星雲賞コミック部門を受賞した後に描かれたもので、一番油がのってた頃の作品といえるのかもしれない。
この本に収録されている「るなてっくNo.1」
この中に、「シッポがない」としか言わない
シッポの先が切断されている恐竜?(大きいトカゲ?)が出て来る。
他の作品にも時々出ているから作者のお気に入りのキャラなのかもしれない。
この世界では、人間タイプの者は何かを引きずっている。
主人公は<のた魚>。
「のた魚はいらんかねー」と言いながら歩いてるのだ。
他の者も、<へねもね>とか<へろそ>とか<いらかそ>とかわけのわからないものを引きずりながら、
「いらんかねー」と、言っている。
そこへ、悲しそうに半べそかいた恐竜?が、「シッポがない」と言って切断されたシッポを主人公に見せる。
次のコマでは、のた魚を引きずる主人公の後ろを何匹もの恐竜?たちが
「シッポがない
シッポがない
シッポがない
シッポがない」
と言いつつ走って行く。
のた魚をいろんなものと交換した主人公は最後に何にもなくなってしまう。
「なんにもなくなってしまった
引きずる物がなにもなくなってしまった」
そして・・・主人公の身体はあのシッポのない恐竜?に変化して、
「シッポがない シッポがない」
と言いつつ走り出すのだ。
シッポ
って、何だろう?
引きずる物がある者は人間の姿。
ないものはシッポがちぎれた恐竜?の姿をしている。
引きずる物って何だろう?
財産?家族?仕事?信条?信念????
そういったものが<引きずる物>なのかもしれない。
そして・・・引きずる物を失った者は、それを後悔しつつ
「シッポがない
シッポがない」
と言って走り回らねばいけないのだ。
吾妻ひでおも失踪した時には「シッポがない」状態だったのかもしれない。