本の迷宮

漫画感想ブログです。「漫画ゆめばなし」(YAHOO!ブログ)の中の本の感想部分だけを一部ピックアップしています。

青池保子 (エロイカより愛をこめて 36巻)

2010-03-08 20:35:54 | 漫画家(あ行)
今回もおっさんたちが元気に走り回っております。

この巻では伯爵の変装がいろいろ楽しめます。

今回の舞台はイタリア。
今、我家の次女と三女は卒業旅行でイタリア方面に遊びに行ってます。
「お土産は何がいい?」と聞くので、
「ベネチアに行った時、金髪の美青年がゴンドラで八艘跳びをしていたら写真を撮ってきて!」
と、頼みました。(笑)
(↑今回のエロイカを読めばわかります。)

まー、それはきっと無理だろうから、イタリア語版の日本の漫画があれば買ってきて欲しいんだけどね・・・本屋に行く暇なんてあるのかなあ?

五十嵐大介 (カボチャの冒険)

2010-01-12 20:52:24 | 漫画家(あ行)
この作者の描いた『海獣の子供』が、第13回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門優秀賞を受賞したようです。
残念ながらまだ『海獣の子供』は読んだことないんですけど、機会があれば読んでみたいと思ってます。

この作品、作者の初エッセイ漫画なのだそうだ。

東北の農村で、漫画を描き、畑を耕しながら暮らす五十嵐さんと相棒の猫<カボチャ>との日常。

猫が出て来る漫画は数多くあるけれども、このカボチャの描写は実に素晴らしい!
なにげない猫のしぐさ、愛らしさをここまで表現している漫画は少ないのではなかろうか。

ストーリーらしいストーリーはないのだけど、猫の魅力、田舎の魅力満載の作品であることは間違いない!

Yasuko Aoike (FROM EROICA WITH LOVE Vol. 6)

2009-12-05 22:32:28 | 漫画家(あ行)
キャー!伯爵と少佐が英語でしゃべってる~~!!ステキ~♪

・・・と、思わず叫びそうになっちゃいました~!ww

実際の所、私が思う二人が会話してるシーンでは
たぶん伯爵は英語をしゃべっていて、少佐はドイツ語をしゃべってるのではないかと思うんですよね。

お互い相手の国の言葉は話せるけれども自国語をしゃべっていると思うのです。
特に少佐は伯爵相手に絶対に英語なんてしゃべってやるもんか!・・・っていう感じ。

(ふたりともかなり語学に堪能らしいです。まあ、そうでなければNATOの仕事も泥棒の仕事も出来ませんよね。)


この6巻あたりの絵は最近の絵よりも私の好みの絵です。
・・・で、懐かしくなって久しぶりに昔のエロイカを引っ張り出してきて、日本語版と英語版を見比べながら読みました。

うふふふ・・・やっぱり何年経っても伯爵も少佐もステキです~~♪

池上遼一 (肌の記憶)

2009-10-20 16:31:09 | 漫画家(あ行)
<出版社からのコメント>
人の心の闇に潜む〃魔性〃が香りたつ!! コミック界の鬼才が、満を持して描く、絢爛たるエロスと幻想の世界!!


はっきり言ってちょっとエロい漫画です。
・・・が、下品なエロさではなく上品なエロさです。

実に表情が上手い!
文字で説明しなくても表情だけでその人物が何を考えているのか読み手に伝わってくる。
本来、漫画っていうものは絵だけで表現して読み手に伝えるものだったはずなのに、どうも文字に重点を置きすぎて文字がなければ何を言いたいのかわからない作品が多いような気もします。
・・・とはいえ、文字ばっかりだけど面白い作品もあるんですけどね。
え?言ってることが矛盾してる?(笑)

まあとにかく・・・女性たちの表情の素晴らしさ!
超一流の演技派女優も顔負けという感じです。

大島やすいち (おやこ刑事)(原作:林律雄)

2009-09-24 10:48:53 | 漫画家(あ行)
久しぶりに読み返しました。
週刊少年サンデーに1977~1981まで掲載されてたっていうからもう30年も前になっちゃうんだね。

1話完結なので、多少物足りない気もするんだけど、
逆に言えば短いページ数できちんと話を纏め上げてるところがスゴイ。

絵も実に見やすくて今読んでも十分面白い。
たまにはこういうのを読み返すのもいいですね。

池上遼一 (赤い鳩アピル)(原作:小池一夫)

2009-09-09 19:29:46 | 漫画家(あ行)
例の如く義兄から貰ったのだけど、全3巻なのに1・2巻しかないのです。
結構面白いので続きが気になるところですが、買い揃えるよりも立ち読みをすることに決めました。(笑)

日本と古代ユダヤを結ぶ謎を追うという話なんですけどね、
新撰組隊士の沖田総司やら土方歳三なんかも絡んでます。

新撰組とユダヤ!?
奇想天外とでも言いましょうか、かなり強引な展開とでも言いましょうか、

ユニークかつ壮大な物語です。

石塚真一 (東京チェックイン)

2009-08-21 09:29:25 | 漫画家(あ行)
「岳」を描いた作者の初期短編作品集。

「岳」のルーツ的作品とでもいいましょうか、
絵や構成などはまだまだ粗削りですが、雰囲気は「岳」と同じです。

この作者の描く登場人物たちは皆優しいんですよね。
しかもその優しさは押し付けがましくもなく自己満足的でもなく、
さりげない優しさ。

相手の事を尊重した上で示す必要最小限度の優しさっていうのでしょうか?
あ、<最小>なんて書くとあまり優しくなさそうだけど、そういう意味ではないのです。
う~~ん?言葉で説明するのは難しいな~!

とにかく優しさって非常に難しいものだと思うんです。
例えば相手が悩んでるとき、
「そうだね、その通りだよあなたはちっとも悪くない」
と慰めるか、
耳に痛いかもしれないけれど、
「いや、それはこういう風にした方がよかったかも」
などと意見を言うべきか・・・。

優しさというものは、考えれば考えるほど難しいものです。

この作者の作品を読んでると、
真の優しさとは何か・・・ってことを考えさせられる何かがあるのです。

入江亜季 (群青学舎)

2009-08-11 16:20:59 | 漫画家(あ行)
初めて読んだ時、
この作品、どこかで見たような雰囲気だな~って思いました。
ああ、昔の竹宮惠子の雰囲気?

最近はこういった雰囲気の漫画には出会ってなかったので、ちょっぴり懐かしい友に再会したっていう感じでした。

不可思議で優しい時の流れる連作短編集。
人物の感情も細やかで画面も流れるような線が心地よい。

この作者の他の作品も読んでみたくなりました。

麻宮騎亜 (BATMAN/CHILD OF DREAMS)

2009-08-06 10:08:24 | 漫画家(あ行)
1966年から1967年にかけて実写版バットマンをTVでやっていた。
勿論、リアルタイムで観ていたんですけどね。
バットマンの声が広川太一郎・・・素敵でしたね。

Wikipediaでちょっと調べてみると
<バットマンがロビンに対して「脇役は黙っていろ」「おいロビン、ケツ触らせろ」等のヒーローとは思えない台詞が多分に使用されており、他のバットマン作品とは一線を画した物となっていた。>
と書いている。

え~~!?そうだったの~~!!
そこまでは覚えてなかったけど、そんなバットマンならもう一度観てみたいですね!

ロビンは可愛かったという記憶がしっかり残ってるんですけど・・・あのロビンならバットマンが「ケツ触らせろ」と言いたくなるのもわかります。(笑)

・・・で、この作品、
舞台は前半はゴッサムシティだけど、後半は東京。
ジョーカー、トゥー・フェイス、ペンギンなどバットマンの宿敵たちも登場するなどサービス精神満点!
バットモービルもカッコイイし、白と黒のコントラストの美しい作品に仕上がってると思います。



↓私が昔観ていたバットマンとロビンです。
今観ると衣装などはイマイチですけど当時はとってもカッコよかったのです!

バットマンのテーマ


秋本治 (花田留吉七転八倒 ―秋本治短編集―)

2009-07-23 10:07:51 | 漫画家(あ行)
主人公である花田留吉は、誰もが恐れる強面怪力の極道なんだけど実は涙もろい人情家! 
感動すると周りの迷惑も考えずに突っ走り、必ず事件を巻き起こすというパターン。
一言でいうと<ドタバタ人情活劇!!>っていう感じでしょうか?

強面と人情家というギャップが面白いんでしょうね。

しかし・・・
現実世界では最近こういうタイプの男ってあまり見かけなくなってるんじゃないのかな?
ん?昔からこういうタイプはあまりいないって?
まあ、漫画のように極端なのはいないとは思うんですけどね、<人情家>なんて言葉が死語になりつつあろのではないかと危惧してるわけです。

イメージとして、自分が良い事をしようと思ったら周りの迷惑を考えずに突っ走る!なんていう若者は少ないような・・・。



何だか、最近の若者は一般的に<草食系>って感じで周りの目を気にしながら行動しているような気がするのです。
先日、<近頃の若者はトイレで食事をする>・・・などとTVで言ってまして、
どうも
学食などでひとりで食事をするのが苦痛だとか、
ひとりで食べているのを見られると友だちがいないんだと思われそうで嫌だ・・・とかいう理由で
トイレで食べる学生がいるんだとか。。。

う~~~ん???
まあ、食事は友だちと食べる方が美味しいのはわかるけどね、ひとりで食べてる姿を見られるのが嫌だからってトイレで食べるっていうのは・・・それでいいのか若者よ!

人の目を気にせずに行動して周りに迷惑をかけるのって良い事とは言えないけれど・・・
破天荒な若者っていうのがもう少し多くいてもいいんじゃないのかなあ?
少なくても食事ぐらいひとりでも平気で食べて欲しいのです。

何だか、無味無臭、人畜無害な若者だけが増えると世の中つまらなくなってくるような気がするのです。

まあ、花田留吉みたいな若者が増えすぎても困るとは思いますけどね。(笑)

小畑健 (CYBORGじいちゃんG)

2009-07-16 10:13:05 | 漫画家(あ行)
デビュー作。
これ以降は主に漫画原作者と組んで描いてるけど、これは完璧に小畑健の作品。

作者本人も言ってるけど、Gちゃんの顔は「ドラゴンボール」の亀仙人そっくり!(笑)
ま、そこはご愛嬌ってことで・・・
とにかくデビュー当時からやっぱり絵が上手かったようですね。

内容は子供の頃読めば結構面白く思えたでしょうけど・・・
面白くないとは言わないけれど、
やっぱり私は「ヒカルの碁」のようなお話の方が好きかなあ・・・。

浦沢直樹 (PLUTO 8巻)(原作:手塚治虫)

2009-07-09 11:13:56 | 漫画家(あ行)
とうとう終わってしまいました。
なかなかよいラストだったと思います。
途中のノース2号のエピソードやエプシロンのエピソードなども、それだけでとても感動する短編作品のようでもあったし、全体に非常にすばらしい作品になってると思います。
これなら手塚治虫も空の上で満足・・・いや、嫉妬してるかもしれません。


あとがきで漫画原作者、編集者の長崎尚志氏がこう書いています。

「手塚治虫は、アトムが史上最強だなんていってないよ。
戦いを経験して、彼は史上最初に、戦争の虚しさを記憶したロボットだった・・・・・・
そういいたかったんじゃないのかな」

全く同感です。

また、一巻から読み返そうと思います。

井上雄彦 (カメレオンジェイル)(ストーリープランナー:渡辺和彦)

2009-07-08 10:04:59 | 漫画家(あ行)
この作者の作品を読んだのはこれが初めてです。
有名な『SLAM DUNK』も『バガボンド』も『リアル』も読んでいません。
私がよく行く図書館にあるのは知ってるんですけどね、借りたことがないのです。
絵が上手いので興味はあるんですけどね・・・。

この作品はデビュー後、初の連載作品。
やはり当初から絵の上手な方だったんですね。

そのうち『バガボンド』を図書館で借りて読んでみようと思ってます。