(平成19年3月5日発行)
<帯の言葉より>
犯罪被害者の脳を取り出し、生前の映像記憶を再現する技術を駆使し、
難解な事件の真相に迫る科学警察研究所・法医第九研究室。
5年前の事件をなぞるように起こる惨殺事件を前に、
「第九」メンバーは過去と現在の二つの事件を同時に追及してゆくのだが……!?
かなりグロテスクで残酷な死体がたくさん出てくる。
こういう表現の苦手な人は止めておく方がいいかもしれない。
しかし、清水玲子の冷たく美しい描線で描かれてるせいか私にはそういうものがそれ程気にならない。
ストーリーは全体にやるせなさが漂う。
ラストもハッピーエンドなどではない。
<負の感情>がそこかしこに表れる。
救いのないストーリーと言えるかもしれない。
それなのに、どこか魅力的でついつい読んでしまう。
何故だろう??
一見救いがない様に思えるけれども、登場人物たちの心の底にある弱さ、優しさ、哀れさなどに魅かれるのかもしれない。
被害者が加害者になり、加害者が被害者になる。
被害者も加害者も紙一重で、いつ立場が逆転してもおかしくはない。
それどころか、被害者でも加害者でもない単なる第三者が突然事件に介入してくる怖さ!
ラスト、事件が終わった後、何が起こったかが書かれている。
その中に、こういう一文がある。
12月末
いやがらせが続き
佳人の両親 引越しをする
現実の事件でも加害者の家族に全く関係のない第三者が攻撃(いやがらせ)をすることがあるようだ。
何故だろう?
彼らは自分が正義の使者だとでも思っているのだろうか?
そういう行為は果たして<正義>なんだろうか?
この本の内容には直接関係はないかもしれないが、
ラストのこの文章を読んでそんな事をフト思ったのだ。
<帯の言葉より>
犯罪被害者の脳を取り出し、生前の映像記憶を再現する技術を駆使し、
難解な事件の真相に迫る科学警察研究所・法医第九研究室。
5年前の事件をなぞるように起こる惨殺事件を前に、
「第九」メンバーは過去と現在の二つの事件を同時に追及してゆくのだが……!?
かなりグロテスクで残酷な死体がたくさん出てくる。
こういう表現の苦手な人は止めておく方がいいかもしれない。
しかし、清水玲子の冷たく美しい描線で描かれてるせいか私にはそういうものがそれ程気にならない。
ストーリーは全体にやるせなさが漂う。
ラストもハッピーエンドなどではない。
<負の感情>がそこかしこに表れる。
救いのないストーリーと言えるかもしれない。
それなのに、どこか魅力的でついつい読んでしまう。
何故だろう??
一見救いがない様に思えるけれども、登場人物たちの心の底にある弱さ、優しさ、哀れさなどに魅かれるのかもしれない。
被害者が加害者になり、加害者が被害者になる。
被害者も加害者も紙一重で、いつ立場が逆転してもおかしくはない。
それどころか、被害者でも加害者でもない単なる第三者が突然事件に介入してくる怖さ!
ラスト、事件が終わった後、何が起こったかが書かれている。
その中に、こういう一文がある。
12月末
いやがらせが続き
佳人の両親 引越しをする
現実の事件でも加害者の家族に全く関係のない第三者が攻撃(いやがらせ)をすることがあるようだ。
何故だろう?
彼らは自分が正義の使者だとでも思っているのだろうか?
そういう行為は果たして<正義>なんだろうか?
この本の内容には直接関係はないかもしれないが、
ラストのこの文章を読んでそんな事をフト思ったのだ。