百人一首

2011-01-14 00:18:56 | お宝
祖母の嫁入り道具の一つだったという百人一首は、
取り札が変体仮名の散らし書きになっていて、
百首の歌を暗記しているツワモノでも
簡単に取ることはできない。

読み手が読み終わっても
参加者の頭と眼は札の上を泳ぎ、
「みつけた」という人も確信は持てないまま。

〝於きま堂はせ留志らきくのは那〟だったり、
〝希ふ九重爾匂ひぬ留果那〟だったり、
〝猶うらめしき阿さほらけ可那〟だったりが
崩して散らし書きしてあるから。

当然子供の頃は坊主めくりしかしない。
いや大人になっても坊主めくりが好きだった。
平安のお姫様たちに憧れて。

ある時、蝉丸は坊主でも特別だと知り、
単なる坊主めくりに飽き足らなくなった。

トランプの51とツーテンジャックを原型にして、こんな遊びを考えた。

「蝉丸」
使う札 読み札全部
点数 蝉丸2.7、台座のある姫2.5、台座のある男2、台座無しの姫1.5、男1、坊主-1
このほかに自分の札3というのがある。例えば乙女座の人なら僧正遍昭の乙女の姿
   しばしとどめむとか、私なら母だから道綱の母とかで決める。

参加者全員に五枚の札を配り、真ん中に山、その周りに開いた場札五枚。
そして順番に持ち札と場札を替えながら、手をよくしていく。
替える枚数は何枚でも可。
場札が気に入らないときは流して山から次の五枚を開く。一巡目は流せない。
自分の札が場に出たときは「せみまる」と叫んで順番を飛ばして取ることができる。
逆に気付かずにひとに取られたら、マイナス3点。
自信のある人がストップをかけた時点で、手の点数を計算する。
坊主は、五枚揃えるとプラスマイナスが逆転する。
蝉丸だけは常にプラス点。