グリエ記念日

そう、13年前の今日

上野公園のやぶをさまよっていたグリエを

うちに連れてきたのでした

息子は、公園に住む人の猫だったのだと言います

そうかもしれない…

私が飼った猫の中で

一番付き合いの長い猫になりました

しょっちゅう発情しておしっこまきちらす悪い猫

なんだけど、今日はいい子いい子してあげる

長生きしてね



かくいう私は

先々週からのぎっくり腰で

昨日も関節痛から来る熱に苦しみました

インナーマッスルを鍛えなさいといわれました

朝露

子どもの頃

朝起きて庭に降りると

芝生が濡れていて気持ちが悪かった

それでも進んでその中に降りたことがある

七夕の日芋の露で墨をすると

字が上達すると聞いて

近所にサツマイモを植えている人はいたけれど

わがやに芋はないからこれで代用と

庭の露で墨をすったことがある

でも大人になって

その芋はサツマイモではなく里芋だと知り

それならうちにもあったのに

と悔やんだ

勝手口の裏庭には母が捨てたかどうかの里芋の茎が一本あった

雨のたびに水滴がたまってコロコロと揺れた

あれだったのかあ

同じ誤解は芥川龍之介の芋粥でもあった

あの芋粥はサツマイモと思っていたら里芋だったと

雨でもない朝

土手の笹薮がキラキラして朝露に光っている

今なら分け入りたいほど

好ましく思う

コルセット

昔はコルセットといえば

女性が美しく装うため

体系を補正するために使ったもの

母も使っていたのを覚えている

そういえば私も使っていると誤解されたことがあります

補正したような体形だったのではありません

空港の金属探知の初期のころ

ピ～と鳴ったのを係のおじさんが

ああコルセットでしょうと

勝手に決めつけました

面倒だからそのまま通過しましたけどね

いまではコルセットというと

医療器具です

ついに装着させられました

ギックリ腰再発

早過ぎますね

何とか今週中に直さねば


コルセットの写真なんかいやだから

都立家政駅ホーム下の土みたいな面白い材料を

これで間のライトがつくと

さらに面白くなります

西武新宿線

物件探しではありません

この季節、緑に中に行きたくて

以前載せた『東京の森のカフェ』を開いて

行き先を決めました

西武新宿線都立家政（駅の名前）にある

カフェ フェリーチェ

雑木林と雑草と畑のある敷地に

花屋とパン屋とカフェとリストランテがあります

西武新宿線の沿線は

威圧的な建物がなくて住みやすそう

こんないいお店があるのだから

ほかにも気分のよくなる場所があるのではないかしら

植物力

山椒の植木鉢に水をやって振り返ると

先住者が敷いたレンがの隙間から

いつのまに生えたのか見覚えのある三角の葉が

もしかして…

茎に触って確かめると思った通り

ザラザラのとげがあった


２０１６年１２月８日に載せた

種まきをしたママコノシリヌグイが今頃発芽したのだ

本来なら去年の春に芽を出すはずだったのが

植えた鉢からは出ず

こぼれた種がひと春飛ばして顔を出した

植物はすごい

発芽した生命力がすごいのではなく

諦めていたことにもう一度希望を持たせて

人間を喜ばせる力がすごいのだ

なんて嬉しい発見だろう

読んでくださっている皆さんは

どう思われるでしょう

私には奇跡のように思えるのですよ

ポルチーニ、セップ

春の夕暮れ

トミコさんが訪ねてくるというので

有機野菜の瑞花で文旦を買い、

ついでに完熟のトマト一個を買って待った

やってきたトミコさんの手には袋が

「それ何」「瑞花で河内晩柑を買ったの」

そしてもう一種バーゲンのトマト

私と同じ店で似たようなものしかし別のものを買って来るなんて

登美子さんのバッグからは

もう一つのお土産が出てきた

フランスの乾燥キノコ、セップ

イタリア語ならポルチーニ

乾燥ポルチーニのおいしさ最初に教えてくれたのは

イギリス帰りの久美さんだった

もらったとき紙包みを開ける前から

高いかおりがこぼれてきた

さ、今日はセップとシブレットのクリームパスタ

超絶美味かった

季節外れ

先住者が残した我が家のクチナシが咲いた

これはもう咲いたではない

なぜかというと

去年の９月２１日に狂い咲きのタイトルで載せた

続きのつぼみが咲かないまま

１２月１５日に載せたクチナシの実の収穫の時も

つぼみの状態で冬を越し

中はもう腐っているに違いないと思っていたのだ

だからもう咲いたではなく

えっ、まだ咲くの？になる

この花の横には

昨秋咲いた花の額が結実しないで残っている

一体この木は何を考えているのか

地球温暖化があまりにいわれて

危機感が薄れるところまで来ている

地球には人間しかいないと思う感覚

違うのに

朝の光

この頃は

東京では五時前から明るみ始める

でも私はそれより前から目が覚めている

グリ江のせいで

毎晩家の中をせわしなく歩き回ってアーアーと鳴く

発情期ではない

その前になにかで読んでいたので思い当たった

猫も老齢になると徘徊と夜泣きをするのがいると

拾って13年になる

老齢でも元気は元気

徘徊して夜泣きして

何を訴えているのだろう

死んだみやこを探している

亡霊が見える

あの世が近くなって渡ろうとしている

どれかはわからないけど話しかけると安心したようにおとなしくなる

グリちゃん、また朝が来るよ

今年の緑

新緑って

こんなにきれいだったかしら

今年は特別きれいに見える

桜も青葉も

季節の進み方が早くて

空からの光線がいつもと違う時期に

新緑になったからかもしれない

このままでいて

というわけにはいかないのよね

せめてできるだけ目の中に納めておきたい

ガーリックバターライス

自分の舌にお伺いをたてて

今日は何を食べたいか探る

おとといはイカの生姜煮だった

昨日はガーリックバターライス

母はにんにくを使わなかったので

私も結婚するまでにんにくを料理したことがなかった

ガーリックバターライスをはじめてたべたのは

どこかのステーキハウスだった

私の作り方は想像による自己流

たっぷりのバターでにんにくをいため

きつね色になったら火を止める

そこにご飯を入れて混ぜる

ご飯は炒めるとべたついたりするから温める程度

今日は稲庭うどんが食べたくなった

気温15度で肌寒いので温うどん

甘辛く煮て刻んだ御揚げと万能ねぎ

明日は何を食べたくなるかな