また閉店

2015-11-30 22:01:22 | 日記
神楽坂の軽子坂を上がっていくと

閉店の張り紙が
        

神楽坂がブームになる前からあるレストラン「サンファソン」

その数軒さきの姉妹店ビストロ「サンマルタン」までも!
        

サンファソンはムッシュがシェフとして
        

サンマルタンはマダムがきりもりをして
        

どちらもいつもにぎわっていると思っていた

閉店の理由は何だろう

こういう個人店が生き残ってこその神楽坂なのに

U子さんが私の誕生祝にごちそうしてくれた店だったので

特別残念に思う

U子さんとマダムは知り合いのようで

「なんでサンマルタンという名前にしたの」とU子さんが聞くと

「だって向こうがサンファソンだからサンが同じでいいかと思って」

とマダムが答えたのでひやりとした

サンファソンはsans faconで

サンマルタンはsaint Martinだから

日本語はサンでもフランス語は音が違う

それにU子さんは大学の仏文学の教授

U子さんとは、私が研究生で彼女がフランスから帰国したばかりの学生だったころ

知り合った

サンファソンとサンマルタンの閉店
        

U子さんは知っているかなあ…

夜のゆうパック

2015-11-28 21:01:30 | 日記
晩秋の月を眺めながら

ナイトランをして帰宅したら

予期せぬチャイムの音

「どなたですかあ」

京都から炉開きのお茶が
        

嬉しい!

今日はどいつもこいつもあいつもそいつも許せん

と思ってさびしくなっていたので

思いがけなく私のために贈り物をしてくれる人がいたと

とびきりの嬉しさ

これはお茶というモノをもらったうれしさよりも

お茶をたてて味わう豊かな時間をいただいた嬉しさ
        

お茶のほかにも

大船渡銘菓かもめのたまこを送ってくださったのに

例によってパクパクッと食べてしまったので写真がない

しかたなく我が家にある栗蒸し羊羹を添えて
        

お菓子持参の来客を待つ

柊の収穫

2015-11-27 20:54:58 | 生物
今年はひいらぎもくせいを見ることがなかった

いつも採取する飯田橋の二本の木には

花がひとつも咲かなかった

去年の夏の蚊騒動で

今年は強剪定されていたからか

そしてそれより遅く花の咲く柊は?

飯田橋の同じ神楽河岸に雌木と雄木が一本ずつあるのだが

ゼロではないがいつもより少なく花を開いた
        

雌木のは手が届いたけれど
        

雄木の花には届かなかった
        

収穫は鉢盛にして
        

大好きな香りを楽しむ

なんとか師走の初めまでもたせたい

今夜の月は煌々と

今頃青蓮院の柊は咲き誇っていることだろう

クチナシの収穫

2015-11-26 21:51:29 | 生物
もともとこの家に植えてあった梔子
        

今年は数年ぶりに収穫する

来月の料理塾できんとんを作る予定だから

採って感想させるのだ

九個のうち三個はもう腐り始めていた
        

ふと足元を見ると花茎は一本と思っていたツワブキが

もう一本花茎を出している
        

今夜は満月のはずだが雲の切れ間がない

おお寒

灰色の餡

2015-11-25 21:01:08 | 美食
何年ぶりかで灰色餡を作った

作った、と過去形になるまでの長かったこと

作り始めは、煮て煮て長く煮て

漉して漉しても長かった

それをふきんに入れて絞って絞って絞って

重量をはかって砂糖を足して練って練って練って

三日かかりました

もともと灰色餡を自分で作るようになったのは

京都みたいに上品な餡の和菓子を作る店が

この東京には一軒もないからです。一軒も!

まずは白玉と
        

残りは瓶に保存して
        

あ、これもジャムみたいに売ろうかな

ひと瓶700円、いや手間賃を考慮してもうちょっと高くしようかな


昨日のgueuleのつづきの写真をば
        
        

アミューズグル

2015-11-24 21:31:56 | 日記
フランス料理のコース構成に

時々アミューズグルというものが載っている

アミューズと略したりもするが

amuseはアミューズメントでもわかるように楽しませるもの

gueuleは鼻づらと訳される

鼻づらなる日本語はふつう聞かない

犬や猫など動物のとがった口先を指すらしい

つまりメインの料理ではなく

ほんの口先よごしの料理という意味

スーパーのペット用品売り場で
        

まさにグルの写真をみつけてしまった

このシリーズはほかにも傑作が並んでいるのだが

素晴らしい

猫の魅力をうまくとらえた写真で
        

全体を写さないところが憎い

だれが考えたのかな

写真にひかれて買ってしまった

キャットフーズ

もしかして猫のアミューズグル

初ボランティア

2015-11-23 19:07:23 | 日記
翌日は初めての場所に出かけるので

ストリートビューで何度も予習し

集合場所に指定の時間に到着できるよう

電車の時刻表と乗り換え経路の地図も確かめ

防寒対策の衣装チェックと

お弁当の用意も万全

なのに不安でイヤーな気分が胸に詰まっている

いやなら行かなければいいのに

自発的にまさにボランティアで参加する

ああ、この感じ、以前も経験がある

そう大学の実習に参加するときの気分にそっくり

ランドスケープデザインの実習はいつも外で

毎回違う指定場所に集合するのだった

しかも郊外の屋外だから自然に対する予防の心構えが要った

そして誰と会って何が行われるのか

自分はうまくやれるのか

非常に不安になっていた

今回はトレランレースのエイド休憩地でのボランティア
        

場所は埼玉県の丘陵地、天気予報では曇り16℃
        

募集していたのは雑誌の編集部担当のエイド

時間は朝十時から夜十時まで

ところが期日の直前にエイドの場所が大きく変更された(やな予感)

こらアテにならんわ

それで弁当付きとなっていたけれど自分でお弁当を持参した

案の定現場ではお弁当が届いていないとか

謝礼の日当は今日支払えないとか

そんなの想定内

エイドとはこんな感じ
       

夜になると投光器が照らされ、選手がヘッドランプをつけ

また別の華やかさが生まれる

ボランティアの仕事は
        

選手を誘導したり水の補給を手伝ったり

寒さ対策をしていたはずが寒くてたまらなかった

それは手袋をしてできる作業ではなく

12時間立ちっぱなしだったので体が温まる暇がなかったから

何年振りかの妙な疲れで頭も働かず喋れなくなっていた

そして何が残ったのだろう

また会いたいとおもえる誰かにあったわけでもなく

おいしいものや美しいものに出会ったわけでもない
        

しかしこれがどうなるかわかっている

こんなことでもなければ絶対に行くことのなかった場所

日本にはこんな場所もあるのだと何度も思い出すようになる

バブルの頃、怪しいコンサルタントに連れられて

ムラおこしのために地方のはずれに出向いたときとそっくり

トレランを通じて私は日本にはこんな場所もあると

知ることになった


シルバーシート

2015-11-21 20:14:11 | 日記
silver seatの話ではなく

silver sheetのお話

これは
        

クリスマスの飾りではありません

ポリエステルにアルミを蒸着させた防災シート

防水なだけではなく防寒にもなり

山中で遭難したときなどに力を発します

山登りをする人には必携の

サバイバルシートです

それがなぜ私の手元にあるのか

私が週末はアウトドアで過ごすと言ったので

知人がワシントンみやげを分けてくれたのです

スミソニアン博物館の中でも

もっとも人気のある

航空宇宙博物館のショップで売られていたのものです

日本でも300円くらいで買えますが

いやいやワシントンみやげというところが価値があるんです

こんな風に着ます
        

やだ

私ほんとに使うんだろうか

暑いくらい体温を保ってくれます

マ・カ・ロ・ン

2015-11-20 21:01:37 | 生物
これは何?
        

これは神楽坂のレストラン「フレンチダイニング」の御総菜部門

「グルモンディーズ」のイートインの

クッション

薄いブルーとピンクで目を引く

中には本物のマカロンも売っています



これは何?
        

これは友人のカマちゃんが食べたマカロンの跡

「私失敗したの」

でカマちゃんの話は始まった

「頂いたマカロン食べたら塩っぱくて、口直しにジャムなめずにいられなかったの」

やや大振りのマカロンには食べた跡が

箱を開けてみると

うっ、この匂いは東南アジア雑貨の店などににおう安石鹸

「あなた気づかなかったの?」

「だって風邪ひいて鼻がきかなかったから」

「でも口に入れてフレーバーが広がるでしょう。味も変でしょう。よく呑み込んだね」

「これはどうみてもマカロンでしょ。箱の文字を読んでからわかったの」

「そうか、石鹸って塩っぱいのか。泡unko出たら報告してねー」

大丈夫かなあ(=ちゃんと出るやろか)

霜月の花

2015-11-19 22:02:41 | 日記
我が家のつわぶきは

今年は花茎は一本だけ

左に葉が写っているヨウシュヤマゴボウに

養分を摂られたのかもしれない

私が東京に住むようになった頃には

つわぶきはめったに見かけなかった

三番町の個人宅の植え込みでみつけて喜んだ記憶がある

それが近年あちこちで見るようになった

我が家のつわぶきは湯河原の個人宅から分けてもらったもの

今日は神楽坂の通りで

加賀まりこ(さん)とすれちがった

いや今日もと言おう

向こうも神楽坂の住人だから驚くことではないけれど

もう何度もすれちがっている

化粧をせず時々サングラス、時々マスク

絶対誰にも知られない風体

でも私はわかってしまう

すれ違ってから、何か話しかけたかったなあ、と後悔する

話したい理由は二つある

それは長年大好きな女優だったし、昔から舞台も映画もみてますよと言いたいから

もう一つは、私には加賀さんだってことわかってますよ、と言いたいから

しかしもし自分が有名人だとしたら

相手は自分に興味があるかもしれないけど

自分は相手に興味はなくて、またかと面倒なだけ

いつか何か絶対に伝えたいことが出来たら

心の準備をして話しかけよう