お人形ちゃん

2020-09-28 21:12:20 | 日記
私はこどもが嫌いで

孫にも興味がないと書きました

しかし孫はばあちゃんがすきで

ばあちゃんのベッドに乗ると至福の笑みを浮かべる

このくらいは許せるのだが

保育園から帰ってくると

日課のようにわたしのテーブルの上にあるものをさわって

「これ なに」と尋ねる

そして必ずおきまりのパソコンかきまぜ

もーやだー へびだすからね

息子に頼んで100円ショップで買ってきてもらった

「とぐろを巻いたのはなかったの」

「今度さがしとく」

っとこの父親は娘がどんな目に合うか知っているのだろうか

タランチュラとゴムへび
     

     

「これ なに」

「ん ほら もやもやもや」

うぎゃーーーーーーーーー

効果あり

これでもう来まいぞ

いいもん

孫に嫌われても平気だもん

10年

2020-09-20 17:48:13 | 日記
先週は

息子夫婦が猫カフェに連れて行ってくれた話をかきかけて

一週間書けずに苦しみました

私は何を書きたかったのか

私の猫に対する気持に誤解がありそうなのを

息子夫婦に向けて、ブログの外の世界に向けて

書いて置きたかったのでした

猫カフェに連れていってくれたのは

昨年二匹の猫を亡くした私に新しい猫を飼ってやろうという気持ちでしたが

私はそういう出会いをのぞんでいないのです

みやこ、グリエ、文子

どの猫もこちらが準備していないときに

私が保護しなければこの猫たちは生きて行けない

というぎりぎりのところでほごしました

それは神様による必然の偶然と思っています

ですから猫カフェでどんな猫が御望みか

色、猫種をきかれてときは

打算的な見合いの年収、身長、学歴を尋ねられているようで

びっくりしました

猫愛は恋愛に似ています

わたしには出会い方がだいじなのです

結婚相手を求めて恋愛するわけではないのです

またいつかぎりぎりのところで保護する猫に会うかもしれない

だから一応ほごされてる猫よりも道端で会う猫をまちます


みやこが逝って10年たちました


花火

2020-09-03 18:04:41 | 日記
旅行二日目の朝食なし
昼食アイスクリーム1/4
夜食なし

食べられないことが分かっているので

最初から予約しない

私はいいとしてほかのメンバーの分は

プランナーに責任がある

二日目の宿は世界一美しい宇多野ユースホステル

ユースにも予約すればおばちゃんたちが作る日替わり定食があって

アジフライやハンバーグが食べられるが

京都に来てそれはちょっと

繁華街に遠い宇多野では店に出かけるのもひとくろう

ユースの坂下に風情のある店がある

ただメニューが豆腐料理だったり中華総菜だったりインドカレーだったりで…

でもまあ庭がきれいだそうだから我慢してもらうか

私はベッドで待機なので大人三人の席を予約した

「ヨシカワが豊中から会いにくるって」

じゃ四人

ヨシカワは息子の京都での予備校の寮の友人

浪人時代に息子を訪ねたとき

「友達がおかあさんに会いたいって」

え、なんで。この年代の子供なら友人の親なんかあいたくないはず

「なにご馳走すればいいの」

「フランス料理がいいって」

なんなのー そのともだち

あってみれば屈託のないリラックスした しかし行儀のよい坊やだった

ヨシカワとはそれ以来の付き合い

最後に会ったのは息子の一度目の結婚式で

遠方から出席してくれた

ちっともかわっていないけれど

前夜われわれが泊まったソラリア西鉄ホテルを

「電鉄系のホテルは×××××」

というあたりはすっかり銀行マン

みんなそろって夕食にでかけ 戻ってくると

「よかった いい店だった おいしかった」

「何たべたの」

「すぶた 鶏のからあげ まーぼどうふ …」

それはよかった

では次の行事の花火だが豊中の人は帰るかと思いきやさんかするという


十日の月の出た中庭をつっきってバーベキューの炉の前で始める

以前から持っていた花火と新たに買った花火を混ぜてみんなでぱちぱち


ヨシカワは日の始末バケツの返却などすべて終えてから帰り支度

「ヨシカワさん 花背で野菜沢山もらったから 少しもっていって」


「よろこんで」

次はいつ会えるのか会えないのか

最後の鱧寿司

2020-09-01 18:37:10 | 日記
ぎをん松むろさんにはもう七年くらい行っていない

このまま会わずに済ませる仲ではない

店には行きたいが 私はたべられないのだ

そんなら弁当という手があるではないか

そうだ季節は鱧寿司

松室さんと電話で相談して

「鱧寿司の横に少し季節野菜とか入れて」

「ほなおせちみたいに色々入れときましょか」

「わーそうしてー」



料理のほかにも迷うことがあった

会食者にお誘いしたい方があるが お会いしたこともないのに来ていただけるか

なるべく断りやすいように しかし来ていただけるように

Iさんとは10年来のブログ友達で

互いにコメントはしあうけれど面識はない

プロファイル:京都好き 猫好き 先生と呼ばれる職業 茶道探究者

参加OKの返事が来た!

とこうなると私の厚かましさはさらに一歩進む

折角Iさんに着て頂けるのだからお茶を点てて頂きたいなあ

しかし引っ越しでおちゃも茶筅も捨ててしまった

あるのは普段の茶碗ひとつ

そうだホテルの近くの栁桜園でお茶と茶筅はサチコさんに買ってきてもらおう

お菓子は新幹線を出ですぐの鶴屋吉信で調達

ホテルに現れたのは

涼しげな夏のドレスをまとったレディ

すぐにうちとけてホテルの家具をみんなで移動して食卓の設営

カンパーイ

ビールのいい香りがするけど私は飲めない


お弁当も鱧寿司の鱧だけ一枚、出し巻1/4、才巻海老一尾、茄子一切れ

ここでドロップアウト

みんなが食べ終わるのを待って

「I様お願いがございます 一仕事」

とおもむろに茶碗とお茶と茶筅を取り出すと

「あら私も持ってこようかなあとおもってたんです」とすんなり

茶杓はホテルのマドラーで代用、湯こぼしはホテルのシャンパンクーラーで代用
(なんていいホテル)

お菓子はI様持参の和菓子のニューウェイヴと吉信の琥珀羹


手際よく四人分のお茶が阿波たっぷりに点てられ


I様のお茶はわがますらをが拙いながらも点てて

「I様 お茶をなさる方は度胸が身に着きますね お点前を見られながらする」

「あら石井さんだってお店なさってたでしょ」

「そーなんです ままごと見られてるみたいで恥ずかしくてたまらなかった」

充実した夕べだった

松むろの料理もI様とのおしゃべりも京都旅行も最後かもしれない

長野で避暑中のトミコさんに写真入りメールでレポートすると

“あら透け感のある夏らしい服をお召しになっているのね

マリコさんて人見知りかと思うのにこんなことはできるのね”

“違う違う 人見知りなんだけど

この世に生まれて会うべき人に会ったと思えるときは

義務感に後押しされて人に近づくことができるの”


人生最終章に入った今 なぜか魅力的な人に次々と出会う


“紗をかけるように”とのお達しがあったのに

ごめんなさーい

顔ぬりつぶし初心者なもんで

ごめんなさいごめなさいごめんなさい














鴨川べりのホテル

2020-08-31 13:26:00 | 日記
引っ越しの移動で高速から空を眺めると

怖いような入道雲や余白に白くかすめる雲が

夏を感じることのない生活をしていたので新鮮だった

あーどこかこんな眺めのところで一日をすごしたい

でも体力が許さない

と思っていたのを

もしあえて出かけるとするとと考えをかえてみた

がっちり三人の補助者に助けられて出発したのです

京都にホテルをとるなら鴨川べりにしたいけれど

フジタがリッツカールトンにかわってからは一人一泊10万円

迷うなー

とふとその下流に出来たソラリア西鉄ホテルを思い出しました

鴨川ビューの部屋は1~4万円

これだあ

ドアから入ると右折する廊下
        

        

廊下の左側は大きなガラス張りの窓

右側は洗面所の奥に桧の桶などあるガラス張りの浴室
        

ベッドルームと応接セットが柱で区切られ
        

食器とお茶の充実ぶりにはびっくり

東の窓の下には御池大橋

角までずっとガラス張り
        

外出するみなを送り出したあとは

夕食までひとりでベッドでおとなしく

空の雲は刻々と変わり
        

        

東山の色も西日の角度で表情を変える

真横にひざしが来ると

山の緑が一瞬喜んでいるような明るさになる

この景色以前もみたことがあった

銀杏館に住んでいた時もこの景色を一日中みていた

夜の月にはであわなかったけれど木星が山際にのぼっていた

麻はあかるくなって大分たってから太陽が姿を現す
        

さあ今日も暑くなりそう
        

ご予約の際は鴨川ビューかどうかご確認ください




寝たきり旅行

2020-08-28 10:38:20 | 日記
わたくし多数の付き添いの皆様のご協力を得て

今日から寝たきり旅行に出発いたします

思い出の京都旅行かって?

いえわたくしなぜか

そういう過去にたのしかったことをたどりたいと言う感傷がないのです

今の季節感と空気にふれて

今心地よくなりたいと言う発想です

ですから荷物も

川の中をじゃぶじゃぶ歩くサンダル
        

ユースホステルの庭に寝転がって月や星を見る敷物

線香花火の種火にするろうそくと提灯
        

三枚の絵

2020-08-27 11:02:58 | 日記
引っ越し荷物をほどいていると

忘れていた色々なものが出てくる

何しろ引っ越しは全部ますらをがやってくれましたから

捨てずにいた三枚の絵が出てきた

これは私のエッセイ「京都が好き」を出すときに

編集者まかせにするときっと日本的な表紙にするだろうというのがあって

私は日本的でない表紙にしたくて

息子に描いてもらったのだった

しかし私のかんがえるのとはちょっとちがってアラが目立ち

何だか漫画みたいだしこれが表紙になった本というのがイメージできなかった

しかし今取り出してみるとなかなか味わいがあるので

部屋に三枚並べてかざっている
        

        

        

銀杏館というマンションに住んで毎日東山を眺めた暮し

どれも未完成な絵だが

その突っ込みどころのあるのがいい

次に復刻版が出るとしたら使いたい

お見舞い

2020-08-24 13:19:09 | 日記
私の病気を知った方がメールやお手紙を下さる

本人は受け入れていることなのに

本人以上に悲しんで嘆いて下さるのを

どうやってお慰めしたらよいかとおろおろ

そんな中ヤマダクンだけは病気のはなしなど一切せずに

23日にお見舞いに伺っていいでしょかとストレートにきた

ヤマダクンの見舞いが終わった後

トミコさんがメールでクイズをしかけてきた

“彼のお土産
 おはなではない
 本でもない
 夏の和菓子”
        

“あたりー
もう一つあったから
当てて下さい
 明日のブログに書くから
 それより前に当てたら
 ぱちぱち褒めてあげる
 ヒントは京都の人”

数秒後

“お守りか厄除け
 彼がお参りにいって
もってきてくれた“”
        

な なしてわかった

ぱちぱちぱちぱち

京都の蛸薬師は

昔重い病の母を持つ若い層が

母が蛸がたべたいというので

僧としての禁を犯すかと悩み

こっそりなまぐさの蛸をかったところをみとがめられた

しかし手に持った蛸は法華経の巻物にかわり

母親の病もたちまちに癒えたという

その僧のてら永福寺はいまでは蛸薬師といわれる

蛸薬師通りの東のはて

新京極にある

お守り大事にしますね


引き取り手

2020-08-12 17:54:04 | 日記
神楽坂の家の一角は

町内のゴミ集積所になっているので

引っ越しで処分する器などを

ご自由にお持ち下さいと書いて出すと

有難いことに大抵は引き取られていた

嗅ぐの類は粗大ごみの日に出す分類をしていたら

ますらをが「これは裏の店に売ろうよ」と言う

京都・河原町丸太町にあった

老夫婦が営む古道具屋で一万円買ったちゃぶ台だ

足は折り畳み式、真ん中は板が取れて七輪などが置ける
        

大人数のパーティーで使っていたが

私が膝を曲げてしゃがむことはできなくなってから

単なる部屋の飾りになった

裏の古道具屋のお兄さんが見に来て

どのくらい古いものかと尋ねるので

三十年前に京都の骨董屋(わざと古道具屋とは言わない)で買ったと言った

二千円で成立

その日の夕方ますらをが

「二万円で売ってるよー」と報告にきた


お引越し

2020-08-11 12:16:15 | 日記
16年暮らした神楽坂から

世田谷に越してきました

どうやらカラタチバナの赤い実は見られそうです
        

湯河原のお屋敷からもらってきたツワブキと
       

福岡のお屋敷から抜いてきた原種フリージアは

迷いましたが神楽坂に置いてきました

猫ならば人がいないといきていけないけれど

植物は雨と土と光で生きるもの

人が感傷で環境を変えてしまうのは

エゴ 自己満足でしかない

次に住む人がツワブキやフリージアをどうするかはわからないけれど