サロンパス

2020-06-30 18:10:04 | 日記
医院から処方される薬だけでも山のようにあるのに

それを補助する貼り薬や携帯カイロなどを派出夫にかってもらうので

たまる一方

「どれか佐賀の薬があったね、佐賀は製薬県?」

「いや、鳥栖のサロンパスでしょう」

「それそれ」

「サッカーのサガン鳥栖のスポンサーの一つ」

子供の頃からサロンパスは鳥栖のもの。

子供の頃鹿児島本線で南下すると鳥栖駅で長く停車した。鳥栖は長崎本線の起点でもある。

そこでは焼売とかしわ飯が名物で売られていた。

私の通った福岡の女子校に鳥栖から列車通学してくるH田が編入してきた。

私が悪友たちにけしかけて「あいつに焼売もってこさせよう」

と言い悪友たちがおどしをかけた。

H田はもってきたので我が家で四人で食べた。

ってずいぶん恐ろしい女子高だが

実際にはH田は「おどされたおどされた」とか言いながらもってきた

恐ろしい女子高はカトリックの修道会が運営する厳しい学校で

校長のことを校長様と呼ばせていた

或る年の職員会議で若い新任の職員が

「この学校は生徒会がないから生徒に覇気がない。つくるべきだ」

と提案し全校生徒の意向を問うことになった

私のクラスでは三人が反対派だった

その一人がH田で、もう一人にあたしがいた。

あたしの論旨は、

そんな生徒会がないからこの学校に来た生徒もいるだろうし、生徒会のない学校が選択肢に一つ位ないと
いけない。校長様のいうとおりという方がいいことだってある

しかしまあ世の中は流れに沿う人ばかり、翌年生徒会はできました

高3からすぐにH田ちゃんは就職した

サロンパスを貼るたび思い出すよ

H田ちゃん 会いたいよ どこにいる?






うさぎのお箸

2020-06-27 15:04:31 | お宝
そろそろお箸の練習

だそうです 孫が

自分のことをおもいだしても

どうやって使えるようになったが覚えていませんが

その時期に匙をだしてもらえると嬉しくて

匙は優しい味方だったことを覚えています

「どこかいい箸売ってるとこ知らない」

と息子が聞くので

「かぐら坂にも土産物みたいな箸やがあるけど」

と言って

ああそうだ

ひきだしにしまっておいたのを出した
        

これはわたしが幼稚園で使っていたのを母がとっておいてくれたもの

大學時代でさえ弁当用に使っていた

こんなピンクの箸を地味好みのお嫁はなんというかなあとおもっていたら

“うさぎのお箸有難うございます

おばあちゃんが同じ年齢の頃使っていたとわかったらかんどうするでしょうね

ウサギの戦災な造形なのにきれいなままで驚きました”

って

二歳の子は感動せんじゃろ

するとしたら またその孫に渡す時かな

葛湯

2020-06-23 19:07:16 | 美食
何故か神楽坂には

吉野本葛の店がある

以前は神楽坂通りに面した店舗だったが

今はスペイン風雑居ビルの一室に

私が葛焼きを作っていたのもここの本葛


もう何もたべられなくなって

昔母が作ってくれた葛湯を食べたくなった

寝巻を脱いで喘ぎながら店まで行って

葛湯の素を買ってきた

一個をカップに入れて熱湯を注ぐとあるが

本当の糊化澱粉にするには

鍋に入れて火にかけて練る必要がある

母がしてくれたようにかきまぜながら透明になるのを待つ

ふうふう言いながら一杯を食べきり

これで明日までの命をつなぐ

明日は点滴があるからなんとかなるか

お床上げ

2020-06-21 08:27:01 | 日記
検査で問題所見はなく

胃炎も治癒済とわかり

晴れてお床上げといきたいところだったが

腸に古傷後遺症がみつかり

こちらの方がこれから大変になった やれやれ

ベッドの場合はお床上げなんていう言葉は出てこない

朝鮮半島の時代劇を見ていると(時には現代劇でも)

貧富に関わらず布団をたたんで部屋の隅に重ねているのをよく見る

押し入れはないらしい

日本でもこれがふつうにならないかしら

日本にふさわしくないものとして

私はバスタオルとベッドを挙げる

この湿気の多い国で

ヨーロッパと同じ布製品を使うなんて

パリではバスタオル一回使ってもタオル掛けにかけておけば

すぐにパリッ

だから数回使える

これを日本で真似してもぱりっとしないから不潔なだけ

あたしは自宅ではバスタオル使いません

もしうちに泊まって下さった方にバスタオル出したとしたら

それは猫のお古だと思って下さい

ベッドにしても

日本では布団を干すという習慣があるのに

ベッドのマットレスを干している人は見たことがありません

なぜなのー この湿気の国で

いつか不潔の塊になったマットレスを粗大ごみに出すんでしょうね


よしこさんがパリのシテ島に住んでいたとき

毛布を抱えてセーヌ河岸に干しに行ったら皆に変な眼で見られたと


あたしのお床上げはまだまだ先です

寝椅子

2020-06-19 14:25:14 | 日記
寝てばかりいる姿勢に疲れ

少し上体を起こしたくなった

病院のような電動リクライニングは

もう少し被介護が必要になってからにしよう

それで三段階傾斜の籐の寝椅子を購入
        

実は以前京都では

骨董のブルーパロットで買った寝椅子を使っていた

京都を離れる時に再度ブルーパロットに引き取ってもらったが

今回のは両脇にサイドテーブルとマガジンラックの付いたデザイン

インドネシア製ということだ

機能構造も不服はないけれど

手でさするとざらざら

トゲが刺さりそうにささくれだっている

ならば返品要求するかって?

いや爪切り片手に休日のひまつぶしに

一つずつカットしていく

キーマカレー

2020-06-18 18:31:20 | 美食
隼人丈のインスタに

「今までで一番おいしくできました」

とキーマカレーの写真が載っていたのを見て

私も作りたくなりました

これは二つの意味で進展です

つまり

写真を見て食欲が正常に刺激されるようになったこと

今でも通りに張り出しているテイクアウト料理を見ると

吐き気がするのです

もう一つ

スパイス料理など胃炎では食べられないのに

これは大丈夫と自信ができたこと

白いご飯は食べたくなくてサフランライスにしました

昔カフェをやっていたとき

ご飯モノは出さない決心が揺らいでカレーを出すことにしたとき

せめてサフランライスにすることにしたら

お客さんから「ふつうのカレーはないの、ふつうのは」

と言われたなあ

今のわたしは

写真のお皿に載っている四分の一しか食べられません


隼人丈は以前、料理番組もっていたし

今は自分の台所をもつてもいます

さらに今日のインスタでは

昔の手ぬぐいで自分でマスクを縫ったのを載せています

かわいー、隼人かわいー

やっと開店

2020-06-17 14:40:32 | 美食
四月に開くはずだった

メルベイユ(ー)の神楽坂店、というか東京店、というか日本店

やっと開店しましたので
        

クリニックの帰りによっこらしょと覗いてきました

メルベイユー(メレンゲ菓子)は今興味がないので

階上のサロンドテのメニューを調べに

結構充実していました

しかしエレベーターはなく階段なので病身は今回あきらめました

スタッフはフランス人五人に日本人二人という割合

売店で応対しているのは日本人一人なので

待っている客が並んでいる

パンもいくつか売っていたので

クロワッサンとサラミのサンドウィッチを買いました
        

生地の風味も固さも好きなタイプなのだけど

どちらのパンも甘く感じてしまいました

しかし今の私は健康ではないからこれは基準になりません

先日もらった青梅の入った透明菓子が甘すぎて食べられなかったからです

果物の甘さは大丈夫なのに

また治ってからサロンドテのメニューを試食しに行きます

また、痛みの合い間に

2020-06-16 20:06:07 | 日記
グリコ森永事件の好きな私は

この本はいつか新幹線に乗るときに読もうと思っていた

といってもあの事件の頃はテレビも新聞も遠ざけていたので

何か世間が騒いでいるとしか思っていなかった

事件の中で子供の声が道案内をするテープがある

この本はそこからインスピレーションを働かせて書かれたものである

成人してたまたま聞いたこのテープが自分の声と気づく男が

懊悩する。弱い暗い話かと思っていたら

見事に構築され言葉で埋められた小説だった

パチパチパチ

情景描写も無駄がなく

会話の流れも面白い

作者は三十代でこの話を書き、若い頃は漫才もやったという

浮ついてはいないけれど

時々やはり若い人の表現が出てくる

中坊と言う文字に、中坊公平かと思ったし

圧をかける、など昔は使わなかった表現がでてくる

こういうのを編集者はチェックする能力を持っていないのだろうか

ともあれ、この関西の話は心地よく

特に両親の家で食べるすき焼きの場面は

ザラメをつかったり、しらたきではなく糸こんにゃくが使われたりと

生卵に最初の一枚目の肉を浸して食べる描写がたまらず

とうとう食欲のない病人は今夜佐賀牛のすきやきにしたのであった

姉デビュー

2020-06-15 15:04:47 | 日記
姉って私のじゃありませんよ

なんて本当につまらない冗談ですが

隼人丈のお姉さん千晴子がタレントとしてデビューするそうです
        

結婚前はモデルとして活躍し

今回娘が小学生になったのを機に仕事を始めるそうです

歌舞伎公演のニュースが一切ない今

こういうニュースは嬉しいものです

千晴子さんは隼人丈と一緒に三味線や日舞のお稽古をしてきたそうですから

それを生かしたタレント芸を見せてほしいものです

歌舞伎には出られなくても家族で何か公演をするとか

役者の家の女子の宿命のように男子はちやほやされ

女子は余り物のように扱われるのはもったいない

先日海老蔵ブログで

“花のように開いた笑顔を見てしあわせだった”というのがあった

それは海老蔵が展開するYoutubeで

長男勧玄より長女麗禾の動画の方が視聴者が多かったのを

海老蔵が長女に伝えるととても嬉しそうにしたのだそうだ

菊五郎の娘、寺島しのぶは

子供の頃から女が歌舞伎座に出られないのを悔しく思っていたと言う

そのせいかどうか

役者の娘の産んだ男子ですら歌舞伎に出るしくみはないのに

フランス人との間にできた我が子寺島真秀を歌舞伎デビューさせている

千晴子はこれまで歌舞伎に出られる男子を羨んだことはないそうだ
        

松竹の副社長だったか

この先女歌舞伎を企画する考えもあると言っていた

もともと歌舞伎は出雲の阿国が始めたもの

女が歌舞伎を演じて悪いわけはない

しかしそれがどのようなものになるのかはイメージがわかない

宝塚とは違うだろう

都踊りに近いかもしれない

三味線や舞踊や常盤津などの基本にしっかり裏打ちされた

骨太なものであってほしい
        









今頃京都は

2020-06-11 11:37:46 | 日記
野村碧雲荘の花菖蒲が咲きそろい

夕暮には蛙の大合唱で異空間を作っている

夕闇の中鴨川べりに出れば

禊川から舞ってきた蛍がみや子の墓の上に飛来し

魂の表出のように光る

周山街道の八幡様では

森から垂れる木の葉にモリアオガエルが白い卵を産み

満を持してオタマジャクシが下の池に落ちていく

嵯峨野の庭とも畠ともつかぬ空き地では
        

小川の縁の半夏生に白い斑が入り始める

季節の際立つ今頃 すぐにも行きたい京都なのに

体調だけが足止めになっている