夕方になったも習志野の空はまだ雨が降るようには見えない。
先日ボルツに入ったが、カレーは頼まなかった。やはり、カレーが食べてみたいとのおもいが強く、自転車は吸い寄せられるようにボルツへと向かう。
店に入ると、厨房でのおそらく野菜に由来した匂いが漂っている。 照明は控え目で、外より一足早く夜の雰囲気となる。 大きめのテーブルに置かれたテレビからは、松任谷由実や中島みゆきの曲を中森明菜が歌う映像が流れる。一気に30年前の世界に来たような気分となる。 若かった頃のほろ苦い不器用な思い出がよみがえる。 同じ大久保の商店街のナポリは、昭和のお父さんと言う感じだが、ボルツは、1980年代の自由な新しい洒落たものを求めたときの雰囲気をそのまま残している。ビジネスとしての飲食店ではなく、儲かっているかどうかは別として、こうしたいという意志が感じられる。
カレーは野菜を基本とし、具も野菜とツナとおとなしめだ。 CoCo壱番屋のように計算しつくしたような味ではなく、野菜にこだわった味だ。