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社会人スタート4割が非正規 成長の機会恵まれず、社会が不安定化する!

2014-03-24 20:36:32 | 経済・金融・投資
高校や大学などを卒業後、非正規社員として社会人生活をスタートする若者が増え、最近では全体の約40%に達しているそうです。賃金を抑えたい企業が正社員の採用を絞り込んでいるからです。それに働き始めた時点で、将来を担う人材として手厚い教育や訓練を受けられず、能力を伸ばすチャンスに恵まれない若年層が膨らんでいけば、労働力の質の低下につながりかねない心配があります。

ある女性は、愛知県内の大学に通い、就職活動では約50社を回り、電気機器の販売会社から契約社員の内定をもらいました。しかし契約社員は雇用期間が限定されます。「3年後に正社員になれる制度はあったのですが、やはり不安定」と悩んだ末に辞退。結局、就職先が決まらないまま2012年春に卒業したのです。

そして職業訓練を受けた後、同年秋から派遣社員としてエイベックスの事務部門で働き始めたのです。同社は海外向けの仕事が増え、業績は伸びていました。採用を増やしていた時期だったことも幸いし、13年2月に正社員になれたのです。加藤会長は「彼女のような優秀な学生に就職先がない一方、われわれのような中小企業は若者がほしくても採れない」と、雇用のミスマッチ解消を訴えています。

総務省によると、最初に就いた仕事が非正規だった人の割合は、バブル期は10%台前半だったのですが徐々に増え、07年10月~12年9月には過去最高の39,8%に達しました。正社員の割合が高い愛知県でも、初職が非正規だった人の比率は33,1%に上ります。

社会に出てから最初の数年間は、仕事の基礎知識、技術を身に付ける大切な時期です。労働問題の調査をする独立行政法人、労働政策研究・研修機構の堀副主任研究員は「職業能力を伸ばすには、企業内での教育訓練が重要です。しかし、非正規には正社員のように手厚い教育が行われにくく、スタート地点で大きなハンディを負ってしまう」と語っています。

企業が非正規を活用する理由は「賃金の節約」が4割でトップ。正社員は勤続年数に応じて昇給しますが非正規は給料がほとんど上がりません。最近、ユニクロを運営するファーストリテイリングやスターバックスコーヒージャパンなど小売り・外食大手が、サービスの質を向上するため非正規を正社員に転換する動きもありますが、産業界全体では少数派です。

堀氏は「雇用の調整弁として非正規の若者が増え続ければ、社会全体が不安定になる」と指摘。若者の働きぶりを見極める試用期間を設け、企業に正社員採用のハードルを下げるよう促す厚生労働省の「トライアル雇用制度」などの活用を呼び掛けています。

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