マックンのメモ日記

気になったニュースや関心事などをピックアップ。
今チワワのプッチという犬を飼っています。
可愛いですよ。

北朝鮮の長距離大陸間弾道ミサイルの開発に核弾道技術向上を懸念!

2012-12-13 23:31:36 | 政治(国内・海外)
北朝鮮がミサイルの不具合があるため発射を遅らせると一昨日言っていた矢先の昨日の朝、突然、弾道ミサイルを発射したことは世界中に驚きを与えました。まさに意表を突いた行動で、打ち上げるぞと言っておきながら、技術ミスがあったと見せかけて不意打ち的に打ち上げた行動は、まさに今回の情報戦においては北朝鮮の一人勝ちの感じでした。と言って北朝鮮の行動を認めたわけではありませんが、今回のことを教訓に、日本は有事の際の行動に問題はなかったのか、果たして今回の不意打ちに日本は対応できたのか?もしこれが戦争となって北朝鮮が日本にミサイルを撃ち込んできたときに本当に対応できたのでしょうか?今回の様子を見ると一抹の不安は隠せません。

この行動に対して中国の反応はどうだったのでしょう。単刀直入に言えば自制要請を無視しされたことと、同時に中国の北朝鮮への影響力が行き詰っていることが世界に分かってしまったことで不快感をあらわにしたという事です。北朝鮮にとって中国は一番の協力者であり理解者でもあるはずです。しかし実際は中国も北朝鮮には手を焼いていると言うのが実情で、もっと中国の言う事をよく聞かなければ援助しないぞと言いたいところなのです。仮に北朝鮮の政権が崩壊した時に想定される難民問題を考えた時に、中国にとって最も大きな問題となり敢えて目をつぶっているという事と、北朝鮮が崩壊することで中国と米国との間の緩衝地帯がなくなることを極度に嫌っているわけです。つまり北朝鮮は中国の衛星国であり、共産主義国家の中国と民主主義国家である米国との緩衝地帯として北朝鮮はなくてはならない存在なのです。緩衝地帯がなくなれば米国の影響が直接中国に及ぶことを恐れているからです。また難民が大量に発生すれば中国にとっても財政を圧迫するし、治安も悪化することへの影響を心配しているからでもあります。

一方の米国については、北朝鮮が弾道ミサイルに一歩近づいたことへの不安が高まったことで強い懸念を示しています。当然のことで、アラスカやサンフランシスコなど一部の米本土である西海岸地帯が射程範囲に入ったことで防衛戦力の見直しを迫られるからです。今回の発射について、北米航空宇宙防衛司令部は何らかの物体が軌道に投入されたもようだと分析結果を発表しています。つまり米本土を射程に収める大陸間弾道弾ミサイル(ICBM)の開発が大きく進展したことで、「深刻な脅威」になりつつあるのです。とは言ってもまだミサイルに核弾頭を搭載するには弾頭の小型化と言う難題がありますが、昨年ゲーツ国防長官(当時)は北朝鮮の核兵器とICBMの開発進展が5年以内に米国の直接の脅威になるとの見方を示していました。それがたった1年ほどで米国の一部ではあっても脅威を与えるほどの進展を見せているのですから、北朝鮮の科学技術に対する認識が甘かったか、オバマ大統領の融和政策がかえって大陸間弾道ミサイルの開発を速まらさせたとも言えるかもしれません。

今回の北朝鮮のICBMの技術が確立したことで、北朝鮮としては第一ステップを通過したことになります。しかしまだ同ミサイルを2~3回打ち上げて信頼性を確認しなければなりません。第二ステップとして、核弾頭搭載への改良と言う問題が待っています。それはミサイルの推力を5割増しにする新型ミサイルの開発であり、ミサイルを大型化することで燃料の搭載量を増やす必要が出てきます。第三ステップは最終段階で、米本土に届くICBMの実現という事になります。核弾頭を2~3トンへ小型化することと、偵察衛星から発見されない地下発射台の整備と言う問題があります。こうした段階を経て初めて核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイルが完成するのです。

このように北朝鮮の目的は米国まで到達する大陸間弾道ミサイル「ICBM」の開発にあって、北朝鮮が核保有国であることを認めさせることで米国との交渉を有利に進めるのが狙いです。そうした点について日本の専門家は相当進んだ打ち上げ技術を獲得したと見ているそうで、成功したという事であれば、軌道投入の正確さはかなりのレベルにあると分析しています。ロケットとミサイルは技術的には同じであり、今回の技術を使えば、遠方の標的に着弾させることも可能だと言います。またミサイル本体だけで言えば、「ICBMの実現までの道のりの7~8合目くらいに達した」と話しています。これで核弾頭の小型化が進めばICBMに搭載できることになります。

しかし、もう一つの問題は日本への脅威が増したことはもちろんですが、こうした技術データがイランに渡る可能性があるという事です。現にイランのミサイル技術者が訪問したとの情報もあるそうで、互いにミサイル技術の向上に向け協力している姿が浮かび上がっています。こうした技術が拡散すれば世界のあちらこちらで核の脅威が増すという事になり、世界の平和を脅かすものになりはしないかと心配です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿