マックンのメモ日記

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熱気とは裏腹にロンドンの五輪効果は期待外れ?

2012-07-23 20:51:02 | 経済・金融・投資
ロンドン五輪までもうあと4日(日本時間28日未明)となりましたが、現地では宿泊費が高騰したホテルやサッカー観戦のチケットは余り気味となっており、当初の目論見が外れちょっと欲張りすぎたようです。向こうのお土産さんなどは「期間中の売り上げは2倍、3倍はいく」と強気の言葉が聞こえていたそうです。それに「名所や歴史が注目され、来年以降の観光客へのアピールにもなる」と期待していたのですが、果たして期待どおり行くか気をもんでいるのが実態なようです。しかし五輪と言うことでショッピング街や沿道には五輪マークが躍り、そこら中に、国旗がいっぱい舞っていて、まさにお祭りムード満点、期待は高まる一方です。というわけで、開催日前日に中心部の公園ハイドパークでフィナーレの野外コンサートを迎えるまで、イベントが目白押しだそうです。

しかし特需を見込み一斉に値上げしたロンドンのホテルは苦境に陥っているようです。「業務を受け持つ500以上のホテルで、期間中に予約の埋まったホテルは何とゼロだそうです。そのため各ホテルはこのところ慌てて値下げを始めたそうですが、すでに手遅れではと言われているようです。その原因の一つには、金融不安が欧州で起きていることもありオリンピックどころではないという人もいるでしょう。しかしもっとも大きな原因として、ホテル側の欲望が大き過ぎたことが挙げられています。

それは中心部のホテルでは値上げとともにキャンセル料を全額請求するという具合に強気の条件を設定していたそうです。関係者は「ロンドン中のホテルが欲望にかられた結果、観光客の足は遠き、五輪が目的の宿泊客は郊外に流れた。バカげたことをしたものだ」と嘆いているそうです。チケットも売れ残っていて、ロンドン五輪組織委員会は計約880万枚のチケットのうち、サッカー約50万枚の販売を断念したそうです。サッカーはワールドカップと違ってフル代表ではないうえに、欧州選手権直後で盛り上がりが欠ける面があるからだと言います。約7万5000席の収容力を持つある競技場は一部を閉鎖し約4万席まで縮小することも決めたそうです。

さらにキャメロン政権はユーロ圏債務危機を背景に財政再建に取り組み、その一環として公務員の人員削減を断行中であり。労働組合は人員削減に反発し抗議行動を繰り返しています。そのためロンドンの空の玄関であるヒースロー国際空港は入管の待ち時間がかねてより問題となっているのです。もし開幕前にストが起きれば、混乱は必至と懸念されているのです。

オリンピックも公共投資による景気浮揚策としての一面が日本でもありましたが、今回のロンドンオリンピックの場合は金融危機の真っ最中と言うこともあって、開催時期としては最悪と言ってもいいほど景気が悪く、本来なら景気を支援する側面があるのですが、公務員の人員削減中と言う時ではかえって混乱を招いているようです。熱気は上がっているのですが、どこかに穴が開いていて、その勢いは空回りしているかのようです。

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