英国の欧州連合(EU)離脱で、ソニーは国際通貨同士の綱引きに巻き込まれています。しかし、為替変動はソニーの再建にさほど大きな影響は与えそうにありません。
23日に英国民がEUに背を向けて以来、為替市場は大混乱に陥っています。特に円は27日時点で対ドルで3.6%上昇。さらにユーロに対しては、欧州経済の先行きが不透明になったことで23日以降、6.5%も急伸しました。
こうした円の上昇はソニーに双方向の影響を及ぼします。対ドルでの円高はソニーにとって有利です。電子部品などコストの大部分はドル建てで取引されていますが、決算は円建てで行うためです。しかし、対ユーロでの円高はソニーにとって打撃です。なぜなら、売上高の4分の1近くを欧州で稼いでいるからです。
ソニーの想定によると、ゲーム機、テレビ、携帯電話事業を含むエレクトロニクス部門の今年の営業利益は為替変動により約110億円押し下げられる見通しです。また、映画・音楽部門の営業利益も60億円減少する可能性があります。しかし、数十億円はわずか数百万ドルです。為替変動で減少するとみられる170億円は、ソニーの今年度の予想営業利益(熊本地震による一時的損失を除く)の4%にも満たないのです。それに引き換え、ソニーの株価は23日以降、8%下落し、17億ドル近い時価総額が吹き飛んでいます。
ソニーは先月、家庭用ゲーム機「プレイステーション4」の累計販売台数が2013年の発売以来、4000万台を突破したことを明らかにしました。これは歴代モデルで最速ペースです。また、手頃な価格が高評価を得ているバーチャルリアリティー(仮想現実、VR)ヘッドセット「プレイステーション VR」が10月に発売される予定です。ソニーはゲーム部門の今年度の営業利益は52%増加するとの見通しを示しています。多くのアナリストは、それをさらに上回る可能性もあるとみています。
円高の影響を直接受けそうにない日本企業の株価は週明けの27日に24日の下落分をほとんど取り戻しました。ソニーは依然、英EU離脱確定直後の低い水準にありますが、値を戻してもおかしくないはずです。(ソースWSJ)
23日に英国民がEUに背を向けて以来、為替市場は大混乱に陥っています。特に円は27日時点で対ドルで3.6%上昇。さらにユーロに対しては、欧州経済の先行きが不透明になったことで23日以降、6.5%も急伸しました。
こうした円の上昇はソニーに双方向の影響を及ぼします。対ドルでの円高はソニーにとって有利です。電子部品などコストの大部分はドル建てで取引されていますが、決算は円建てで行うためです。しかし、対ユーロでの円高はソニーにとって打撃です。なぜなら、売上高の4分の1近くを欧州で稼いでいるからです。
ソニーの想定によると、ゲーム機、テレビ、携帯電話事業を含むエレクトロニクス部門の今年の営業利益は為替変動により約110億円押し下げられる見通しです。また、映画・音楽部門の営業利益も60億円減少する可能性があります。しかし、数十億円はわずか数百万ドルです。為替変動で減少するとみられる170億円は、ソニーの今年度の予想営業利益(熊本地震による一時的損失を除く)の4%にも満たないのです。それに引き換え、ソニーの株価は23日以降、8%下落し、17億ドル近い時価総額が吹き飛んでいます。
ソニーは先月、家庭用ゲーム機「プレイステーション4」の累計販売台数が2013年の発売以来、4000万台を突破したことを明らかにしました。これは歴代モデルで最速ペースです。また、手頃な価格が高評価を得ているバーチャルリアリティー(仮想現実、VR)ヘッドセット「プレイステーション VR」が10月に発売される予定です。ソニーはゲーム部門の今年度の営業利益は52%増加するとの見通しを示しています。多くのアナリストは、それをさらに上回る可能性もあるとみています。
円高の影響を直接受けそうにない日本企業の株価は週明けの27日に24日の下落分をほとんど取り戻しました。ソニーは依然、英EU離脱確定直後の低い水準にありますが、値を戻してもおかしくないはずです。(ソースWSJ)
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