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ハリウッド、中国依存。作中に製品、セリフの変更まで!

2014-06-26 17:03:33 | 芸術(音楽など)・文化・歴史
米ハリウッド映画が中国依存を強めています。巨額の制作費を回収するには世界2位の映画市場となった中国で成功が欠かせなくなっているというのです。中国俳優を起用するだけなくスポンサー獲得のために作品に中国製品などを登場させることも増えたそうです。中国側の意向でセリフを書き換えるなど映画が政治利用される懸念も広がっています。

27日から英中で同時公開される米パラマウント・ピクチャーズの「トランスフォーマー4」には中国の自動車、パソコン、銀行カード、飲料、白酒、家電製品などが次々と登場します。「プロダクトプレイスメント」と呼ばれる広告手法で、中国企業がスポンサー料を払う見返りに映画のなかで一定時間、商品を映し出す契約になっているのです。

ところが不動産ディベロッパーの北京盤古投資は「映画の中で当社のビルが写った時間は取り決めの20秒より短い」として内容の差し替えや上映中止、約1億6000万円の広告料の返金などを求めたのです。パラマウント幹部やマイケル・ベイ監督が同社を訪れ釈明に追われることになったのです。事態は収まったものの中国スポンサーの影響力を見せつけたかたちとなりました。

同映画では中国人女優の李冰冰(リー・ビンビン)が準主役で出演し香港、北京、広州、重慶でロケを敢行しました。中国メディアは「映画全体の3分の1は中国絡みの場面」と試算しています。前作「トランスフォーマー3」は中国で11億1200元(約181億円)を稼ぎ新作はさらに収入増を狙っています。2億ドル(約202億円)を超すとみられる製作費も中国で成功すれば元が取れる計算です。

同時に中国の政治問題を配慮しなければならない場面も増えてきました。映画「マレフィセント」の公開後3日間の興行収入は予想を2割程度下回ったとの見方もあります。それは公開前に上海で開いたイベントで主演の米女優、アンジェリーナ・ジョリーさんが「台湾と中国は別」ととれる発言をし反発を招いたことが原因です。

これまでも中国に配慮して台本を修正した事例もあります。米俳優のブラッド・ピットさんが主演した「ワールドウォーZ」は「ゾンビの原因は中国にあるかもしれない」とのせりふが「病原菌はモスクワ風邪」に書き換えられたのです。将来は影響力を増した中国がハリウッド映画を通じて「中国寄りの政治メッセージを世界に発信する事態もあり得る」との声も出ています。

こんな具合にハリウッド映画が中国の影響力が強まったら映画そのものが面白くなくなってしまいそうです。

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