浅田選手は何と冒頭でつまずいてしまいました。練習の段階から成功率が高まり、前回の試合でも前日のSPでも決めた代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)だったこともあり、浅田は「昨日よりもいい感じで跳び上がった」と手応えを感じての演技でした。ところがそれもつかの間、着氷に失敗して激しく転倒してしまったのです。
2、3シーズン前なら動揺し、このまま崩れていってもおかしくない場面でしたが、今の浅田選手には立て直す力、演技全体をまとめ上げる力があったことが、ほぼノーミスのワグナー選手の点数を超えたことからもそれがうかがえます。
その直後の3回転―3回転の連続ジャンプでも、転倒の影響か、跳ぶ瞬間に足の違和感に気づき「とっさの判断」で3回転―2回転に変更したあたりは、さすがベテランの機転でした。「リスクを背負ってまで、きょうは3回転―3回転をやらなくてもよかったんじゃないかな」と難なく連続ジャンプを成功させて事なきを得たのでした。
その後もジャンプの踏み切り違反や回転不足などミスはあったものの、傷口を大きく広げない円熟味の技の上手さがありました。終盤の見せ場となるステップなどで着実に稼げるところは稼ぎ、表現力や技と技のつなぎも高く評価されたのです。
エンジンがかかりにくいGPシリーズの初戦で、自己ベストまであと0.95点に迫る200点超え。「この演技でこれだけ得点をもらえたのはすごく満足している。もっともっと上を目指せる」と収穫を口にするほどでした。GP7大会を完全制覇し、最高のスタートを切った今シーズン、残されたタイトルは五輪の金メダルだけなのです。
今回の初優勝を飾った浅田真央選手に、韓国メディアも大きく注目しました。韓国のキム・ヨナ選手は今大会に出場していませんが、各紙は「キム・ヨナのライバル浅田真央、GPシーズン初200点突破で優勝」、「キム・ヨナに良い刺激に」などとし、「2010年のバンクーバー冬季五輪で浅田が記録した自己ベストの205.50点には及ばなかった」としながらも、「ソチ五輪を目の前にした200点超えの高得点は最高のスタートだ」などと調子の良さを伝えたています。
ちなみに、浅田は前日のショートプログラムで73.18点で首位に立つと、フリーでも131.37点で1位となり、合計204.55点で初優勝を果たしました。 2位はアシュリー・ワグナー(米)で合計193・81点、3位はエレーナ・ラディオノワ(ロシア)で合計183・95点でした。これで浅田選手はファイナルを含むGP全7大会の完全制覇を達成し、男女を合わせて日本人最多のGP通算12勝目を挙げました。
2、3シーズン前なら動揺し、このまま崩れていってもおかしくない場面でしたが、今の浅田選手には立て直す力、演技全体をまとめ上げる力があったことが、ほぼノーミスのワグナー選手の点数を超えたことからもそれがうかがえます。
その直後の3回転―3回転の連続ジャンプでも、転倒の影響か、跳ぶ瞬間に足の違和感に気づき「とっさの判断」で3回転―2回転に変更したあたりは、さすがベテランの機転でした。「リスクを背負ってまで、きょうは3回転―3回転をやらなくてもよかったんじゃないかな」と難なく連続ジャンプを成功させて事なきを得たのでした。
その後もジャンプの踏み切り違反や回転不足などミスはあったものの、傷口を大きく広げない円熟味の技の上手さがありました。終盤の見せ場となるステップなどで着実に稼げるところは稼ぎ、表現力や技と技のつなぎも高く評価されたのです。
エンジンがかかりにくいGPシリーズの初戦で、自己ベストまであと0.95点に迫る200点超え。「この演技でこれだけ得点をもらえたのはすごく満足している。もっともっと上を目指せる」と収穫を口にするほどでした。GP7大会を完全制覇し、最高のスタートを切った今シーズン、残されたタイトルは五輪の金メダルだけなのです。
今回の初優勝を飾った浅田真央選手に、韓国メディアも大きく注目しました。韓国のキム・ヨナ選手は今大会に出場していませんが、各紙は「キム・ヨナのライバル浅田真央、GPシーズン初200点突破で優勝」、「キム・ヨナに良い刺激に」などとし、「2010年のバンクーバー冬季五輪で浅田が記録した自己ベストの205.50点には及ばなかった」としながらも、「ソチ五輪を目の前にした200点超えの高得点は最高のスタートだ」などと調子の良さを伝えたています。
ちなみに、浅田は前日のショートプログラムで73.18点で首位に立つと、フリーでも131.37点で1位となり、合計204.55点で初優勝を果たしました。 2位はアシュリー・ワグナー(米)で合計193・81点、3位はエレーナ・ラディオノワ(ロシア)で合計183・95点でした。これで浅田選手はファイナルを含むGP全7大会の完全制覇を達成し、男女を合わせて日本人最多のGP通算12勝目を挙げました。