あとだしなしよ

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散り行く花

2005年12月13日 | 外国映画
1919年 大正8年 /アメリカ
リリアン・ギッシュ
アヘン戦争後の中国が映画の最初の舞台。
中国は上海も開港させられ西洋人は横行し阿片が蔓延し、戦争と麻薬で国はボロボロ。中国の仏教徒の青年の一人が野蛮なアングロサクソンを教化する夢を持ち、霧のロンドンへ渡る。(役者は西洋人)しかし彼も堕落してしまい、阿片付けの日々を送る。
ロンドンで父親に虐待される貧しい家の少女が登場し、この子が映画のヒロイン。拳闘家でアルコールと女漬けの父親に虐待を受ける日々を過ごす。(ムチで叩きます。)彼女の母親は幼い頃に家を出てしまっている。ある日、父親の折檻で瀕死の状態で中国人の部屋に迷い込んだ彼女は、彼の施しを受け初めて人のやさしさを知る。彼も忘れていた人間らしい感情を思い出し二人は恋仲になる。やがて彼の部屋にいるところを父親に見つけ出された彼女は逆上した父親に殴り殺される。このシーンで物置に隠れた彼女を、斧でドアを叩き壊して連れ出すシーンは後のシャイニングみたい。(あんなに恐怖はしませんが。)殺人現場を見た中国人の彼は父親と対決。斧で脅かす父親を、彼は銃で撃ち殺す。彼は部屋に戻り、彼女の亡骸の傍らで自害する。

当時の中国の状況が推察され、社会状況やお話もなんとも激しいストーリです。弱きものの視点で映画は作成されていて、中国人と最下層のイギリス人の女の子の純愛物語をアメリカ人が演じているとゆう考えようによっては複雑な状況。ロンドンのシーンでは他にアラブ・インド系の人達も写っていた。「こんな映画、だれが金を払って見るか!」とオーナー側は怒ったそうだが、あにはからんや、なかなかヒットしたそうです。帝国側にもこのような人達が存在していたのだ。


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