あとだしなしよ

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曽我梅菊念力弦

2006年01月24日 | Art
曽我梅菊念力弦

四世鶴屋南北=作
国立劇場文芸課=補綴

初めての歌舞伎観劇。三階席の一番前で見ましたが舞台全体が見渡せました。場面場面を思い出して書いていきます。#間違いが多々あると思います。読んでくださる方、ゴメンナサイ。



・おそのと六三郎が出会う。
異空間。暗めの照明に演者が不気味に浮き上がる。舞台の隅々、端役の頭からつま先まで、無意識で演じている要素が無く意識化においているかのような印象。チンピラのメイクが印象的。おそのは結局、芸者屋に籠で連れて行かれたらしい。

・狩場で五郎が鶴を射る場面
様式が美しい。小道具の鶴や鳥が楽しい。時代物はきらびやかな衣装にも目を引き付けられる。

・アホな若造が出てくるシーン
アホな若造と祝言をあげさせられそうになって、驚くおはん。いやいや杯をかわす刹那に強盗の徳次郎一味が踏み込んできてラッキーにもおじゃんに。徳次郎の真剣に『シェー!』と驚いたのはこの場だったっけ。(場内爆笑)その後、おはんは徳次郎に手篭にされる。彼女もまんざらではない。

・工藤祐経と五郎の対面。
通行証を貰ってこの場はお開きに。パラパラと上に引き上げられる屏風から現れるお殿様達の様式美がすばらしい。権力とはこうあったものか…曽我の話はここでおしまい。

・どろぼうが出てくる。銭湯のシーン。
娘達が男湯に入ってきてうろたえる番頭と、そいつらが女形だとわかった時の番頭の驚き方がおもしろい。「あれ~そんな、ごむたいな~」みたいな。六三郎は銭湯の修理に来て、おそのと再会したみたい。台詞とは関係ないところで演技をする番台さんが面白かった。

・ろくろくび、蛇女などの見世物小屋先のシーン。
徳次郎に手篭にされたおはんは、子をなすが、川に捨てられて鳥目に。赤子も九死に一生。
おはんは川に捨てられた所をこの小屋の人に助けられたらしい。彼女の赤ん坊が『オギャーと泣きます』

・おはんの敵討ち
おさけの中に蛇が入り、体が痺れている長兵衛をグサリ。逃走資金を届ける犬がナイス。

・ 六三郎の家のシーン
おそのを身請けしようとした六三郎だが、複雑な理由で止めたみたい。それどころか姉妹が紛失した刀が六三郎の家から出てくる?それが盗人に盗まれて、大詰めへ。

・大詰
幕開きの役者さんたちのポーズがカッコイイ。美しい。悪党達に囲まれた六三郎が大立ち回りを見せる。傘を使った絵が面白い。魚を干す網のセットの上下でアクションシーンが繰り広げられます。1回転技に拍手。
最後は紛失した刀を取り戻し、元の鞘に納まって大団円。



初めての歌舞伎観劇だったので、役者さんも誰が誰やら判りませんでしたが、それぞれの場が一枚の浮世絵のようで役者さんの動や台詞回しが面白かった。どうせ細かい所はわからんだろうと思っていたので、芸術作品を見るのではなく、映像や音を素直に楽しむつもりで見たら、その通りの面白さでした。殿様のキンキラの衣装も美しい。TVで見るのと全く違い異空間に入った様な舞台の雰囲気で、これは初めての体験でした。

カッコイイし、美しいしおもしろかったです。下世話ですが2500でこんなに良いものが見られるとはビックリでした。#でもサンドイッチとコーヒーで900円もした…

帰りはお堀沿いを散歩して、国会議事堂を見てから帰りました。




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