@金沢文庫 称名寺
金沢文庫で曼荼羅を見る。仏教にはまったく詳しくないのでぼんやりと見ていたが、大威徳明王の絵があり、心をひかれた。ガイコツのアクセサリーを身につけて、目がほとんどいってしまっている狂牛にまたがり、虎や獅子とともに疾走している絵だった。このモノは六つの顔、うで、あしを持ち、人間の最初の死人であるところのエンマ大王さえも殺すモノだそうだ。。いいねぇ。
ある修行僧が悟りを開く直前に盗賊達に襲われ、共にいたスイギュウともども首を刎ねられて殺された。悟りの境地に至る直前にその望みを絶たれた修行僧の怒りは凄まじく、そばに落ちていたスイギュウの首を拾って自分の胴体に繋げ、盗賊達を皆殺しにした。彼はそれだけでは飽き足らず、ついに関係のない人々をも無差別に殺す悪鬼・死神に成り果ててしまった。おもしろいですね。ちゃんと勉強をするととても面白い世界のような気がする。
これに困った人々は文殊菩薩に助けを求めた。文殊菩薩はその悪鬼と同じような牛面で、しかも悪鬼以上の武器をもった姿に変化して戦い、ついに悪鬼を倒した。この姿が大威徳明王なのだという。
それで、文庫の隣にある称名寺でいちばんたくさん咲いていた花は、ヒメジオンなのでした。
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