あとだしなしよ

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読書

2009年01月24日 | 

@黄金町 - これもY路路か。左に見えるは大岡川、右の高架は京急、あるけばまんなかがひとの道か

最近読書に目覚めまして、わりと多く本を読んでいます。

志賀直哉先生の「暗夜行路」では大正時代にタイムトリップして、大正のグダグダ話を楽しみました。グダグダ話といいましても、それは教養にあふれていらっしゃいますので知的な楽しみもございます。特に不貞を犯した(犯された)妻を虐めるところはおもしろうございました。最後は大自然に包まれつつ、かつ大腸カタルでヘロヘロになった主人公時任謙作はそこで妻を許します。「和解」ですね。ああ、私は平気でお話の結末を書きますので、ごめんなさいねの、もんくあっかーなのです。

「TUGUMI つぐみ」吉本ばなな
病弱な美少女なのに、性格が残忍でワイルドな海水系つぐみさん達のお話。これのラストも偶然か必然か、病気でヘロヘロで死期を悟ったつぐみの主人公への手紙で「和解」します。別にいがみ合っていたわけではございませんが、ひねくれものつぐみさんが素直になって許し合うみたいなかんじ。こういうなんというか、燃えたぎる生命力を持っている人が素直になれるときは病気とかで生命力が落ちている時なのなかと、受け売りにもそう思った次第でした。ヘロヘロの法則と名付けよう。

今日買った本
「すてきなあなたに」と「パパラギ」と「美女と野球」
「パパラギ」のパパラギとはサモア語で白人のことだそう。カリブの島の近代前(西洋人観点ね)の酋長さんの西洋文明批判です。いいこと言うぜ。つまりなんだぁ、カリブなんかの島じゃあ、食べ物がふんだんにあって金なんか無くっても生きて行けるし、びんぼうじゃねぇよってとこからスタートする。
“昔、ファガサ島へ最初の白人宣教師がやってきたとき、ひとりの娘が海岸のリーフの上で、からだを扇で隠しながら宣教師に向かって
「近づくな、あっちへ行け。おまえらは災いを起こす悪魔どもだ」

まるで、つぐみの台詞のようだ。
まだ読みはじめ。楽しみ。

あっそうそう、「フランスパンは焼いて食べると、とっても美味しいよ!」って「すてきなあなた」書いてあった。わたしもつい最近知って、焼いて食べていたんだけど。さすが「暮らしの手帳」。あと志賀直哉先生のお茶わんは、茶碗蒸しのうつわみたいな藍の染めつけ小鉢だったんだそう。これも「すてきなあなたに」に書いてあった。ごはんもお茶もコーヒもそのおちゃわんで頂くんだって。なんか不思議と繋がるなぁ。