あとだしなしよ

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にっぽん昆虫記

2006年12月22日 | 日本映画
にっぽん昆虫記
1963年 昭和38年、日活
監督:今村昌平
出演:左幸子、北村和夫、吉村実子、岸輝子

ドイナカの村が最初の舞台だったけれど何処だか分からなかった。(後記:山形県の実在が女性をモデル)北海道か東北のほうだと思ったけど何処だろう、ネットで調べたけれど分からず。円空の仏像みたいなのがこの山の神様だった。左幸子も凄いがコノ北村和夫のお父さんも凄いゾ、性不能?のウスラバカの役で年齢差が20以上ある妻を娶り、そいつが結婚二ヶ月目に生んだのを自分の子供と信じている…その子供が大正生まれの主人公のトメ。この女の人生はビンボーでろくなもんじゃない…財産目当てで結婚させれらた夫は一夜の契りで戦争へ捕られ戦死。幸か不幸か子供ができてしまい家計の為に、お国の為の明治の伝統産業ともいえる紡績工場の女工員でコキ使われ、敗戦後はアカの運動員をするが首謀者とみなされクビ……オンリーさんの家政婦、アヤシイ仏教系の宗教団体から曖昧屋の女性労働者に、中小企業のオッサンの愛人…など点々する。娘もオッサンの手込めに…されるが盗るものは盗って自立。
太平洋戦争、血のメーデー、60年安保などの映像が織り込まれるがそれどころじゃないよって人生が描かれる…ドイツの映画祭でこの左幸子さんの演技が主演女優賞をとったのは、やはり土着色が大きく残るお土地柄なのかなあと思ってしまった。

第37回(1963年度)キネマ旬報ベストテン 第一位
左幸子、ベルリン国際映画祭主演女優賞
フイルムセンター解説
Wikipedia英語ページのほうが詳しい。。