かぶとん 江戸・東京の歴史散歩&池上本門寺

池上本門寺をベースに江戸の歴史・文化の学びと都内散策をしています。

池上市民大学(池上本門寺) 7期・第8回の講座

2013-05-26 | 池上本門寺・池上市民大学
ひさしぶりのレポートです。

2013.5.25(土)
池上市民大学 7期・第8回講座
参加してきました。内容盛り沢山、とりあえず目次を書き出してのおさらいです。

於「長栄の間」 (本院)
■ 仏教の話 「仏さまにお香を供養すること」
 講師 池上市民大学・クラス副担任・岡本先生
 読経と唱題。
 仏さまへの供え香、全般のお話。
栴檀(白檀)香、沈水香、迦羅香の薫りをかいで、お香を焚いた中でのお話でした。
お香による供養、ということでした。
普段はあまり意識してないお香。そしてお線香の事にも考えさせられました。
■ 池上本門寺の歴史 「池上本門寺の守護神信仰」
 講師 霊寶殿学芸員・安藤先生
・江戸時代、庶民の「現世利益」信仰の流れに乗って発展していった。(神仏習合)
・ご祈祷を主とするお堂である。
・けれども明治の神仏分離・廃仏毀釈により、多くは廃れていった。
 しかしながら、残るものは残った。
『新編武蔵風土記稿』(1810年起稿、1830年完成) にみる池上本門寺の守護神
番神堂 かなり古くからあった。何回かの焼失・再建を繰り返し明治の廃仏毀釈で没
常唱堂 元禄年中の造立。後世、故あって日朝聖人を祀る場として兼用する。
鬼子母神堂 これも古くからあった。何回かの焼失・再興を繰り返す。
    現在のお堂は、昭和初期に山内・厳定院別院として総門手前に建立された。
七面堂 江戸時代中期の勧請。現在はない。
大黒堂 江戸時代中・後期の造立。現在は長栄堂に祀らる。
長栄稲荷社 もとは鐘楼下の稲荷社。のち山内を守る長栄大威徳天のお堂となる。
鎮守堂 江戸初期、妙見大士を祀る。現在の妙見堂。
(最も賑わった「清正公堂」の造立は文政年間ではあるが、「武蔵風土記」出版も同じ頃のため、掲載はされていない。戦災による焼失後、再建されず。)

池上本門寺の境内と周辺
■ お堂巡り
案内・解説 安藤先生 引率 クラス担任・吉田ご住職(池上永寿院)
 ● 本院・松涛の間 加藤清正坐像の拝観
前にも書きましたが「松涛の間」は知っているかぎり最上位のお部屋の一つと思われます。
本門寺関係以外では、法事を行う方ぐらいで、一般の人が入れる機会は、そうはないでしょう。
以下は、いづれも堂内に上がっての拝観でした。初めてです。(貴重な体験!)
 ● 長栄堂 長栄大威徳天像、大黒天像
 ● 妙見堂 妙見菩薩立像
 ● 常唱堂(日朝堂) 日朝聖人像
■ 霊寶殿 見学
復歴十六世長遠院日樹聖人の御遺宝を中心にした展示。安藤学芸員の解説付き。


記)
池上市民大学については、毎回、詳しいレポートを書いている、お若い女性受講生がいます。
こちらは「ま、いいか」ということでしたが、今回、安藤さんの「池上本門寺の守護神信仰」が入りましたので、備忘録代わりに載せました。
午前中には「池上本門寺めぐり」があり、ガイドの市川さん、山崎さん、参加者30名位(?)の後ろにくっついて歩きました。今日は、主として「歴代聖人御廟所」(檜山さんの詩吟付き)と「多宝塔」でした。

午後からの「池上市民大学」と、すぐ隣、池上實相寺さんでの寺子屋池上・宗教講座 『零(ぜろ)からの法華経』(講師・正木先生)が重なりました。当初、寺子屋池上を優先にと思っていたのですが、お知らせハガキ、学芸員・安藤さんの長栄堂他のお堂案内、を見て変更。
「法華経」のほうは、始まったばかりなので、なんとかなるでしょう。(??)