かぶとん 江戸・東京の歴史散歩&池上本門寺

池上本門寺をベースに江戸の歴史・文化の学びと都内散策をしています。

新聞に載っていた痛ましい事件について

2012-04-12 | ひと言
4月11日(水) 読売新聞・夕刊 社会面の記事から。
大見出し・見出し 幼い兄妹「SOS」届かず 江戸川 無理心中
           上着なし路上で涙 「お母さん具合悪い」
かなりセンセーショナルな見出しだ。思わず記事に目がいった。
江戸川区の民家で小学生2人(兄妹、9歳・7歳)を含む家族4人が無理心中、全員死亡した。
無理心中を図ったのは、今月の6日、とのこと。
記事によれば、一家は昨年の9月、福岡県から江戸川区へ引っ越してきた。12月、男の子(兄)が寒いなか、上着も着ないで路上で泣いているのを、近所の人が見かけていた。今年の1月、父親(34)が自殺。3月、兄妹で犬の散歩をしているのを見かけた近所の女性が話しかけると、お母さんは具合が悪いので2人でお散歩しているの、とさみしそうに話していたという。4月、母親(28)と同居していた母親の兄(29)を含め、自宅室内で練炭心中。幼い2人も犠牲になった。事件3日前にも練炭によるボヤ騒ぎがあったという。

若い母親は追い詰められていた。まわりも、ある程度は気づいていたようだ。助けることはできなかったのだろうか。
巻き添えで死んだ小学生の2人の兄妹が、あまりに不憫だ。
小学4年の兄、小学2年の妹、こういう形で幼い命が絶たれてしまう、こんなことがあって、いいのだろうか。今の世の中、何かが壊れている。
記事を読んだあと、気が動転して心の整理がつかなくなった。


いま、仏教の勉強をしている。命を大切に、と強く教えられている。このままでは、この事件にたいする説明がつかない。