長谷寺は創建以来千二百有余年、栄枯盛衰を繰り返し、地方の人々の心の拠り所として、また、学問伝授、施薬など地方文化の中心的存在として知られた古刹である。
また長谷寺には、祈願寺として多くの仏様が祀られ、県や市の貴重な文化財として指定を受け、地域の誇りとして地域住民の善意によって護持され今日に至る。
この度7月8日は、当寺に納められている大型の「絵馬」にスポットを当て、文化講演会を開催した。講師は、県立博物館専門学芸員の近藤良子氏。 1)絵馬の起源 2)奉納者が抱く祈りや願い、思い 39絵馬の形状や材質 などに触れ映像を用いた有意義なたくさんの講話を頂いた。また当寺の所蔵する10数点の絵馬の中から「高砂図」「二十四孝図」「関羽図」「雲龍図」「観音礼拝図」など9点を例示し詳細な解説を行った。
講演会参加者は、50名超で熱心に拝聴し、気仙地方に眠る優れた遺産の歴史的価値を再認識する機会となった。
会場風景 長谷寺に隣接する長谷堂地区公民館ホールを会場に
講師の近藤学芸員 パワーポイントを駆使しての解説
長谷寺の所蔵する「景清の錣引き図」の解説
所蔵する絵馬を講演会場に並べて。 住職さんも真剣に聴講
熱心な聴衆者各位
長谷寺収蔵庫に収納されている指定文化財。
●岩手県指定有形文化財:
・阿弥陀如来坐像 1体、
・十一面観世音菩薩立像 3体
●大船渡市指定有形文化財
・十一面観世音菩薩立像 1体、
・不動明王像 1体、
・聖徳太子像 1体
その他、前述の ・絵馬 ・板碑7基(県内3番目に古いと言われる) ・観音堂須弥壇の緻密な枡組 ・観音堂内の掲示物(歌集その他) ・津波記念碑 etc
長谷寺所在地 大船渡市猪川町字長谷堂
上記収蔵庫収納文化財等の閲覧問い合わせは
・長谷寺世話人総代長 田村長平
・大船渡市教育委員会文化財係
今日はこの辺で どんどはれ!
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