知り合いが肺癌になったという噂を聞いた。暫くしてメールしたけどウンともスンとも。それを教えてくれた人の連絡先は分からない。他に連絡先が分かる共通の知り合いも居ない。なので様子を確かめられない。それから5年、突然電話があった。声が軽くて元気そうだった。肺癌ではなく前立腺癌だった。たまに病院に行くけど今は何ともないと言う。ホッとした。前立腺癌は数ある癌の中でも最も生存率が高い。伯父もそれになったけど法事で久々に会った時今まで通り元気だった。
そんなこんなで前立腺癌は軽い癌だと思いこんでいた。その人はクライミングをする人なんだけど、癌になってからそんな気持ちは吹っ飛んでしまった。クライミング道具は人に上げるのでは全部捨ててしまった。捨てたという辺りに大変だったんだという様子が垣間見えた。幾ら生存率が高くても治療中はどの癌も同じで大変みたいだ。そもそも大変な時は人にあまり会わない。会うのは元気になってからなのでそんな誤解をしてしまった。幸い1年前に急に身体が軽くなり、それ以来クライミングを再開。ちなみにその人、クライミングを60歳で始めて今年76歳。
話の中でチンニングが出て来た。「チンニングって?」と聞いたらいわゆる懸垂のことだった。一番強い時は腕を曲げた状態で片手を離す事も出来たと言っていた。勿論太ってはいないけどそんな力があるようにも見えない小柄体型。だけどそれなりに筋トレとかしてたんだな。『チンニング 懸垂 違い』で検索してるうちにチンニングが和製英語だと分かった。顎を上げるからそんな名前になったらしい。英語ではプルアップ
(pull up)と言う。ま、単に懸垂でいいじゃないか。