ボッケニャンドリの思ったこと

思ったこと感じたことを書いているけど間違い、勘違い、思い込みも(^^;

天気予報で良く出て来る平年値って

2006年12月19日 08時32分04秒 | 思ったこと
 去年の今頃は寒かった。だけどここに住み始めてからもう直ぐ7年になるけど年々冬の寒さが緩んでる。雪かきの回数も減ったし氷点下15℃なんて日も少なくなった。そして今年はというと、寒くないのは良いけどこの長野でこんなに暖かい冬でいいのかいって気がする。これは冬だけでなく夏は夏で暑くて過ごしにくくなっている。

 天気予報を聞いてると平年並みだとか平年より2度ほど高いなんて言葉を良く聞く。この平年というのは何時の事かというとここ最近の平均というのを知った。その値は10年毎に更新されるが、平均計算の範囲は10年ではなく30年。その開始年は西暦年の1の位が1の年と決まっているのでこんな範囲になる。現在は何時からの平均を使ってるかというと1981年や1991年では30年分揃わないから 1971~2000年 の値。

1971~2000年
1961~1990年
1951~1980年

 山梨の大月に限って言うと、子供の頃に比べて川で氷が張らなくなったり雪が降らなくなった。でも天気予報を聞いてる限り気温はそんなに変わってないんだなぁなんて思ってた。しかしそのからくりはこんなところにあったようだ。あと10年もすると夏の気温が37℃くらいになっても平年よりやや低目の気温だなんて言ってそうだ。メタボリックの話だと、超肥満の国アメリカに住んだ日本人が自分の腹周りは平均よりずっと細いから安心だなんて言ってハンバーガーを食べ続けるようなもんだ。

 もしかするとこの平年値の特徴を逆手に取って 「 地球温暖化などと騒いでるけど平年と比べると気温はそれほど変ってない。なので経済発展に水を差すような政策は良くない 」 なんて言う政治家や自動車企業が居るかもしれない。否、実際居る。では正しい気温は何なんだというと必ず 「 地球は今までより暖かい時期があったから今が異常とは言えない 」 などと言い出す御用学者が出て来る。

 正しいというより地球環境的に安心な値で比べて欲しい。このままだと2040年頃には北極の氷が融けるなんて説が出るような現在の状況では困る。産業革命前の気温が良いだろうなんて思ってもそれでは信頼出来るデータは無いかもしれない。ならばせめて工業化が急速に拡大する少し前、今から70~80年くらい前を基準にしないといけないと思う。でも毎年異常気象って言われてもそれはそれで困るんだけどねぇ。だけど比較の基準が変らない方がまだマシのような気がする。で、70~80年前と比べるとどのくらい変ってるんだろう。
コメント
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