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井筒和幸 -右回りの蚊取り線香みたいに最後までいってしまう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/37/980118471674de5a908ece5bddd6ea29.jpg)
井筒さんは、憲法改定にむかう日本の姿を「僕が若い頃はこんな、憲法改正がどうのなんてことはなかったのに、今は変えてきゃいいんだという。でもいっぺん変わってしまうと、どんどん右回りの蚊取り線香みたいな国になって、火がついたまま最後までいってしまうからね」ととらえています。巧みなたとえです。核心を衝いています。
なぜ改憲しないといけないのか。その際、改憲派がもちだす理由づけにたいして、これまた分かりやすく反論しています。
日米安保で表される日本とアメリカの関係をしっかりとらえ、その特徴を明快に語っているのが井筒発言の特徴の一つでもあると私は思うのです。
== 以下、引用 ==
日本には戦後まもなくは軍備も何もなかったのが、日米安保もあって、どんどん予算が拡大してきた。その結果、憲法との整合性もなくなってきてもう限界だから、この際憲法を変えてしまおうと言う。でも、武力行使もよほどの場合でないかぎりしてはならない、それを日本は戦争で思い知ったわけで、それでずっとやってんねんから、平和憲法のままでええねんけどね。ドコの国が何をしようが手をあげて、ウチは何もしませんと、そういう姿勢を貫くのが一番いいことやけどね。
じゃあ自衛隊をどうするんですか、と言うけど、隠して膨れてきたやつをこう、だんだんに、今度はアメリカに対して、隠れて減らしていくんですよ。減らすことによって脅威が増えるかといったら、そんなことはないんだから。ウチら海外には派遣しないことに憲法で決まってるから、だから適当に武器買っておきますわ、と言いながら、予算を減らしていけばいい。でも「国防軍」とか「自衛軍」みたいに言葉をすり替えるようにしてやっていくと、それがまた色めき立って、色がついて、それこそ違う国になってくるね。そういうふうにさせたらいかんわけね。
でも北朝鮮問題があるじゃないか、と言うけど、北朝鮮が日本に弾なんか打ってこないですよ。実際思ってるわけじゃなくて、かなりアメリカに言わされてるねんけど、そんなのは悪のファンタジーですよ。よほどのおかしな政治家でないかぎり、そんなもの想定してみんな生きてるわけやないしね。文民のレベルで防げるはずや。それやのに、アメリカの極東の防衛ライン上日本は51番目の州になっているから、駐屯もさせたいし、地域の摩擦があるなら自国で軍備を持っておけよ、という解釈にもっていっているわけでしょう。そういうアメリカの横やりに迎合している、そんだけのことや。
日本人はよそに「かまいに」いくんだと、そうしないとちゃんとした国じゃないんだ、というように話をすり替えてんのが気持ち悪いね。
友だちがコンビニの前で、わけがわからない奴に襲われたらかばうでしょう、と憲法を変えたい奴は必ずそういうふうに言う。でもそういうときは警察に電話するんだよ、かまいにいったら逆にいかんねんって。そしたら「世界の警察というのは軟弱やないか、それに世界の警察とは、つまりアメリカでしょう、そのアメリカがやられてるんやから」という理屈に戻すんや。でも、その当のアメリカがカツアゲにあってるわけやない。自分でかまいにいってる奴をかまいにいくというのが、一番おぞましいことですよ。それに「友だちだったら」と言うけど、アメリカを友だちと呼んだらいかんのですよ。例がまちがっとる。アメリカが無理しても助けたい相手はいますよ、「民主主義」とか自分とこの企業とかね。なのに助けにいかないのは卑怯だという稚拙な話にすり替えるのは、一番よくないですよ。そういうビジョンしか持ってない。そのくせ今、憲法をもっと速やかに変えるために、国民投票のしくみ自体をいじろうとしているわけでしょ。
僕が若い頃はこんな、憲法改正がどうのなんてことはなかったのに、今は変えてきゃいいんだという。でもいっぺん変わってしまうと、どんどん右回りの蚊取り線香みたいな国になって、火がついたまま最後までいってしまうからね。
日本人の手で憲法をとか言うとるけど、それは本当の先進国ならもう考えなくていいことのはずや。もうちょっとこう自立した大人主義というか、日本独自の個人主義を徹底させることが大事やと思うね。そういう文化国家にならないとね。 (『憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言』、岩波書店)
== 引用終わり ==
さて、井筒さんが言及している日本とアメリカの関係についての、つぎの「朝日新聞」(12・29、(「日米、軍事機密保全を強化へ 政府が協定締結方針」)の記事が目につきました。日米関係が軍事同盟を軸に重要な局面に入りりつつあるように思うのです。
政府は、米国が求めてきた防衛秘密の保全に関する規則を包括的に定める「軍事情報一般保全協定」(GSOMIA)の締結に応じる方針を決めた。これにより日米間で高度な軍事情報の共有が可能になり、米艦船の修理を中心に日本企業への委託も増える。一方で秘密保全の対象が作戦や訓練、武器技術など全般に拡大し、罰則の範囲も広がりそうだ。日米の軍事一体化が進み、国民の知る権利が制約される恐れがある。 == 以上、引用 ==
機密保全に関する日米両国間の今回の協定が締結されるということは、朝日記事が指摘しているように、「日米の軍事一体化が進み、国民の知る権利が制約される恐れがある」ということです。私は、単に国民の「知る権利」が制約されるという側面からだけでなく、作戦や訓練をはじめ軍事行動において日米一体化が図られるという側面からもとらえておくことが重要だと思います。そうであるからこそ、両国間の協定化が日米両国にとっては必要だし、機密性を高めることが不可欠なのです。米軍基地再編やMDなどの共同開発にはどうしてもそのことが欠かせないのです。
まさに日本がアメリカの世界戦略に組みこまれていく上でまた、一つの階梯をのぼったことになるでしょう。井筒さんの発言はこうした動きの危険性を指摘しているのではないでしょうか。私には、アメリカにからめとられて、井筒さんの指摘どおり日本が「どんどん右回りの蚊取り線香みたいな国になって、火がついたまま最後までいってしまう」気がしてならない。
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