森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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改憲をいう橋下氏は仰るとおり外国へ
橋下徹大阪市長は28日、憲法改正論議に関し「押し付け(憲法)とか無効という議論が起きる憲法を持っていること自体が恥。1度、国民でつくり直してみる過程が必要だ」と強調した。
市長は「今の憲法と変わらないかもしれないが、しっかり手続きを踏み直すことが必要だ。国民はばかじゃない。根本価値なんて変わるわけない」と述べ、改正しても憲法の基本理念は変わらないとの認識を示した。
市長率いる大阪維新の会は事実上の次期衆院選公約「維新八策」で、憲法改正要件の緩和を掲げている。(共同) [2012年5月28日22時1分]
橋下市長「憲法つくり直し必要」
手が込んだ物言いです。
- 国民でつくり直してみる過程が必要
- 国民はばかじゃない。根本価値なんて変わるわけない
発言の要点は記事でみるかぎりこの2点です。
作り直す必要があると主張する前提は、「押し付け(憲法)とか無効という議論が起こる」ということです。
確認しておきたいのは、これをそのまま受け容れている橋下市長の姿勢です。押し付けや無効という意見に仮に彼が反対であれば、反論すればよいことでしょうが、そうしないのはこれに同意しているということにほかなりません。しかも「恥」という言葉をもちい、押し付けられた憲法だから無効、国民の恥として、改憲手続きに国民を導こうとしているといってよいでしょう。
押し付け憲法とは、周知のとおりこれまで繰り返されてきた意見で、ですから彼がはじめていいだしたものではありません。ようするに、これまでたびたび(改憲勢力が)もちだしてきた押し付け論を、こんどは橋下という「新しい仮面」をかぶって主張し改憲に導こうという魂胆です。
新しいかのようにふるまいながら実はこれまでの改憲派とちっともかわらない。破壊されるのは旧来の政治でないばかりか、国民・有権者にその矛先が向けられているといってよいでしょう。彼の役割がいよいよはっきりしてきたように思います。
「国民でつくり直してみる」とか、「国民はばかじゃない。根本価値なんて変わるわけない」とかと、あたかも国民に寄り添うような口調ですが、そもそもつくり直す前提にあげた議論にたいする自分の姿勢すらはっきりさせない、あいまいでかつ薄弱な改憲の理由なのですから、信用するに足る態度とは毛頭いえません。
憲法の根本価値をかえない意思があれば、あえて改憲の手続きを言及する必要はないはずで、彼の日頃の言動を推しはかれば、押し付け論や無効論があるのなら、これを批判して当たり前のように思えます。
国民を持ち出して改憲の手続きに入るようそそのかしているといっても過言ではないのではないでしょうか。
橋下氏の姿勢にかかわって、心に残っている雁屋哲氏の主張を紹介します。
憲法嫌いの橋下氏を正確に射抜いています。
9条を選ぶなら自分が外国にいくと自らいっているのですから、あえて付け加えるならば、さっそく彼に手続きをとってもらいたいものです。
彼が心置きなく外国にいけるよう、私たちは揺らぎなく9条を選ぶ。
こう、あらためて声をあげなければなりません。さようなら。
極めつけは、ナショナリズムを煽ることである。
思い出して欲しい。
第一次大戦後、ドイツは、第一大戦敗戦の賠償金を取られて、経済的に苦しかった。
国民は、戦争に負けたことで自尊心を傷つけられていた。
今の日本人と同じくらい、逼塞感に落ち込んでいた。
そこに出て来たのが、ヒットラーだ。
ヒットラーは、ユダヤ人をドイツ国民の敵としての標的に掲げ、ついでゲルマン民族の優秀性を説いて、ナショナリズムを掻き立てた。
ヒットラーは無力の小グループであるユダヤ人を標的に選んだ。
橋下氏が攻撃の標的に選んだ公務員・大阪市の職員も、今の状態では無力である。(橋下氏に首根っこを押さえられているから反抗できない)
橋下氏の、国家斉唱時の起立要請は、ナショナリズムを掻き立てる、というよりナショナリズムを押しつける手段である。
ヒットラーは売れない画家で、軍隊では伍長止まりだった。
そのヒットラーが総統にまでなったのは、人々を扇動する能力に長けていたからだ。
橋下氏の経歴について私は良く知らない。
知っているのは、島田紳助氏のテレビ番組で人気者になったと言うことである。
橋下氏の口舌の技はなかなかの物で、攻撃しても一般市民は絶対安全という標的を探し出し、一般市民に、その標的に対する攻撃の仕方を教える扇動の技術は、扇動家の手本となるものである。
最近も、市の児童福祉施設の男性職員が子どもたちに入れ墨を見せ、2か月の停職処分を受けたが、市側の指導で長袖シャツで隠したまま職務を続けていることを問題視し
「入れ墨だけでクビにできないのなら、消させるルールを」と言った。
私も入れ墨は好きではない、と言うより大嫌いだが、その人が好きでしていることなら、口を挟むことではないと考えている。
しかも、その職員は職場で長袖のシャツを着て普段は入れ墨を隠しているのなら問題ないではないか。
隠していてもいけないと言うのなら、大阪市の職員は全員、全身くまなく入れ墨があるかどうか調べられることになる。
そして、あったら首になるか、その入れ墨を消さなければならない。
入れ墨を消すのは大変なことだ、焼き切らなければならないので、消したあとがケロイド状の傷跡になる。
私は何度か入れ墨を焼き切った後の人の肌を見たことがあるが、これはむごい物である。
そのようなむごいことを、平然と要求する人間が自分たちの市長であることを、大阪市民はどう思っているのだろうか。
市の職員倫理規則に入れ墨の規定はないが、橋下市長は関係部局への指示の中
で、「入れ墨をしたまま正規職員にとどまれる業界って、公務員以外にあるのか」
としているそうである。(この入れ墨関係の事実は、読売新聞電子版による)
これでは、入れ墨をした人間はまともな職に就いてはいけない、人間失格者みたいではないか。
うっかりすると、橋下氏に乗せられて「入れ墨をするなんてけしからん奴は、公務員にしておけん」と市民が入れ墨をしている公務員に対して攻撃的になる恐れがある。
絶対に反撃できない弱い立場の人間を敵として規定して、攻撃することを一般市民に煽り立てる政治的手法が恐ろしいのは、一般市民の中に「自分たちにとって目障りで、自分たちが攻撃しても反撃する能力のない弱い立場の人間を探し出して来て敵として規定し、自分たちの鬱憤晴らしのために、憎悪と敵意をぶつけて攻撃する」という精神構造を醸成するからである。
敵意と憎悪がはびこっている社会はこれは地獄だ。
橋下氏は一貫して敵を作って攻撃する政治手法をとっている。
それも自分より弱い人間ばかりを敵にする。
日本が橋下氏の目論むような方向に進むと、日本の社会は昆虫の社会になってしまう。
ほ乳類の社会では、例えば雌犬が迷子の子猫におっぱいを飲ませてやる、などと言う情が存在するが、昆虫の世界では、相手を攻撃するか、逃げるか、しかない。
反射神経の世界である。
大阪市の職員は、スズメバチに狙われたミツバチみたいな気持ちでいるのではないか。
さらに、今の日本の社会で本当に権力を握っているのはどう言う人間達か橋下氏は良く知っている。
橋下氏はそう言う人達を決して敵に選ばない。
と言うより、そのような人達に好まれることを選んでする。
日本の社会で本当に権力を握っている人達とは、「日の丸・君が代」を守り本尊とする人達である。
安倍晋三氏が、橋下氏に接近してきたところを見ると、橋下氏の意図するところがよく分かるような気がする。
?100度の寒気に日本が包まれたように感じる。
橋下氏は「国民が(今の)9条を選ぶなら僕は別のところに住もうと思う」と言っている。
それは大変良いことだ。
外国から日本を見ると、日本の本当の姿が良く分かる。
シドニーは如何ですか。
シドニーのアオリイカは旨い。
ご連絡頂ければ、アオリイカ釣りの良い漁場にご案内します。
ぼんやりと、頭を空にしてアオリイカ釣りなどするのは良いものですよ。
少なくとも、大阪市の職員を攻撃して回るより心が豊かになる。
おっと、扇動家だからアオリイカなどとからかっている訳ではありません。
雁屋 哲
橋下氏のこと
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5月29日(火)のつぶやき
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5月28日(月)のつぶやき
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民・自は翼賛体制で増税を強行するな
しかし、国民の側からすれば、今後、自らの生活に少なからず影響を与えるにちがいない消費税増税のゆくえを、この3人の話し合いに決定づけられるというのも変な話で、釈然としません。
今国会の会期末までひと月足らずの押し迫った時期のこの三者の会談の帰趨を傍目で関心をもってながめているのは自民党なのかもしれません。自民党は、この内容次第では、消費税増税法案に賛成する意向であることを隠そうとしていないのですから。
むしろ自民党は、会談をまえに小沢と手を切れと首相に迫っているくらいです。
消費税反対と主張している小沢。しかし、彼がかつて消費税増税を口にしていたことを忘れもしませんから、それは戦術上の、表向きの作戦だとうけとめているのですが。そして、その小沢との決別を首相につきつけ不退転というのなら大連立でやろうではないか、こう迫っているのが自民党でしょう。
これは異常な状況でしょう。
3年前までは互いに小選挙区制を推進してきた立場であって二大政党による政治を口にしてきたのですから、このこれまでの主張はどこに置き忘れてきたのか、と問わなければなりません。消費税増税はマニフェスト違反というのが小沢流の消費税増税反対の理由ですが、しかし、そもそも民主党も増税を政策に位置づけていたにもかかわらず、政権交代のためにそれをあえて引っ込めたといってよい。つまり、小沢が何といおうと、単に3年前の衆院マニフェストに増税を書き込まなかっただけのことにすぎません。
いずれにせよ、これまでの民・自2党がさも争うかのように国民にむけて発信してきたことを思い起こせば、大連立を辞さないと主張するに至った今日の状況は、自ら馬脚を現したわけで、二大政党制による政治というものの欺瞞を映して余りあるのではないでしょうか。
民・自の間での政権交代による政治の転換など、ここに至ってまったくの幻想にすぎなかったと結論づけられることになるのではないでしょうか。
したがって、別のいいかたをすると、今は、日本政治の一つの画期、民・自という守旧派の危機なのかもしれません。この危機を前に、国民の不満を吸収しようとするのが、橋下「維新」や石原新党の存在となるように思えます。
この危機的状況のなかでメディアの多くはすでに消費税増税を唱えています。日経が世論調査を実施しています。結果は以下の記事のとおり。
消費増税「与野党合意で成立を」48% 本社世論調査
設問自体が政府案、与野党合意の(増税に)賛成と廃止・見送りをひとまとめに尋ねるのですから誘導的だともいえるでしょう(参照)。また、政府案と与野党合意を比較するのも、政権支持率が減少傾向が続く現局面できけばどうなるのか、はじめから分かっているようなものです。
結局、設問にある与野党合意という文言を読みかえれば、民・自(公)の連立を意識したものとよんでもまちがいではないし、世論を最終的にそこに誘引する役割を担っているといわれもしかたがないようにみえます。
この記事だけではなく、増税にむけたいわば翼賛体制を側面から応援するのが、残念なことに今のメディアの状況です(参照)。
政権交代に期待を寄せた人びとも悪政の推進を是としているはずではないだろうと思えます。けれども政権交代で生まれた民主党の政権もすでに3年が経過し、いまの状況をもたらしました。この政権の現状が今後、劇的にもちろん国民にとってよい方向にかわるなどと想定できる人はまずいないでしょう。
かえって政権交代とはほとんど意味のないものであったということを証明する結果になったとさえ思える今、それを乗り切ろうとして大連立を公然と主張しはばからない勢力にはお返しをしないといけないでしょう。
消費税に頼らなくても税源はほかにもあるのですから、聖域をつくらないというのなら、今からでもすぐに見直すべきでしょう。
大連立とは、増税を強行するための体のいい別称。それに与したり、支持をしようとは寸分も考えません。
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5月27日(日)のつぶやき
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5月26日(土)のつぶやき
![]() | 新自由主義―その歴史的展開と現在 |
デヴィド・ハーヴェイ | |
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生活保護引き下げ発言にみる欺瞞
小宮山洋子厚生労働相は25日午後の衆院社会保障と税の一体改革特別委員会で、生活保護費の支給水準引き下げを検討する考えを表明した。生活保護の受給開始後、親族が扶養できると判明した場合は積極的に返還を求める意向も示した。
消費税の増税や年金額の切り下げなど、国民に痛みを強いる改革を進めているため、生活保護も聖域視せず、削減する必要があると判断したとみられる。
過去最多の更新が続く生活保護をめぐっては、自民党が10%の引き下げを求めており、見直しの議論が加速するのは必至だ。
生活保護支給引き下げ検討 厚労相、見直し表明
指摘しなければならないのは、生活保護水準の引き下げの理由に「聖域視はしない」をあげていることです。
とってつけたような理屈です。なぜなら、聖域をもうけない姿勢を政府は貫いているわけではないからです。
聖域を設けないというのであれば、消費税増税を提起する前にそのほかの税目を見直したでしょうか。法人税の引き上げはどうか。一部に富裕税を導入せよという声があがっていましたが、高額所得者への課税強化に手をつけたでしょうか。そんなことはありません。
他方で、経団連からの消費税の税率をさらにあげよ、法人税の税率を下げよという牽制があって、政府の態度はこれをそのまま引き受け、まさに大衆課税の途を選択したではありませんか。
だから、小宮山厚労相のいう「聖域視せず」という言葉は欺瞞にほかなりません。
厚労省のこの発言は、むしろ今、河本準一氏の親族の生活保護受給をめぐって「不正受給」の嫌疑がかけられ、同氏が釈明をしたのを契機に発せられたとみてよいようです。
この一件は周知のとおり、自民党・片山さつき氏が取り上げたことに端を発しています。しかし、この件をふりかえり、冷静にそもそもの経過をふりかえり不正受給ではないと判断した意見もみられます(参照)。この意見で整理されている論点には頷けることが少なくありません。
が、「これをきっかけに生活保護が『困っている人たちにまんべんなく』与えられるようになることを願う」とした筆者の願いもむなしく、むしろ逆に生活保護を現に受給している人たちの生活を困難にする方向に、さらにこれから生活保護を受給しようと思う人たちや受給しなければならない人たちを排除する方向に事態を動かそうと政府は考えているということです。
同時に、生活保護水準は事実上、最低賃金とリンクしているので、労働者の賃金動向に少なからず影響を与えかねません。生活保護水準引き下げは、たとえば非正規労働者の時給に波及してしまうでしょう。
こう考えてみえてくるのは、民主党と自民党という二大政党が国民に痛みをおしつけることを競いあう構図です。
表面上はあたかも政権党と自公が対決しているかのようにふるまいながら、消費税増税でも、社会保障水準の切り下げでも基本路線は同じで、つけを国民に回すことでは一致しているといえます。
これまでも生活保護が切り捨てられる口実に常に「不正受給」があげられてきました。増税案を通すために、同様に今回、自民党の片山議員がとりあげ問題として煽る。政府がこれに応じて切り下げを表明する。こんな茶番といえるような筋書で、社会から排斥を強いるかのように、人権侵害の疑いすら感じざるをえないほどに追い込んだあげく、多くの国民に痛み広げ押しつけようとしているのですから、これら政党には厳しい審判を下すほかありません。
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5月25日(金)のつぶやき
![]() | 反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書) |
湯浅誠 | |
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橋下カジノ誘致発言はNO。大阪の将来は府・市民が決める
橋下市長は24日の定例記者会見で、福井県おおい町の大飯原発再稼働などについての考えを述べた。
――福井県の西川一誠知事が、(再稼働への慎重論が根強い)関西に対して発言しているが。
「立地県として、施設を抱え、いろいろと責任を負っている知事の発言は真摯に受け止めないといけない。ただ、僕なりに、しっかりと日本全体のこと、未来のことを含めて1年ちょっと考え抜いて、今の方針を出している」
――敵を作って議論していくスタイルについて、ワシントン・ポストが記事で分析しているが。
「バトルゲームのように次から次へといろいろな人(敵)が出てきてしまうが、政策の方向性を示して敵が出てこない方がおかしい。行政は全会一致でうまくまとめるが、政治は舵を切るものだから反対意見は出てくる。最後の解決は、話し合いか駆け引きか、それでも解決しなければ選挙になる」
――カジノ構想について改めて考え方を。
「増税は必要だが、消費税や所得税ではなく、カジノで楽しんでもらって金を吸い上げればいい。本当にうまく使えば、観光や集客だけでなく、所得再分配機能として有力なツールだと考える。カジノで遊んで一定の金額を行政が確保すれば、低中所得者に回すことができる」(2012年5月25日08時04分 読売新聞)
橋下市長「次から次へ敵が出てきてしまうが…」
世の中のものすべてを橋下市長は勝ち負けでみる、こういう習慣が身についていると断言するにふさわしいと思える発言です。
反対意見は出てくる。最後の解決は、話し合いか駆け引きか、それでも解決しなければ選挙になる
この辺りなんか、政治もゲーム感覚でとらえているといわれてもしかたがない認識です。そもそも行政の長として、こんなゲーム脳でよいのか、見識が問われてしかるべきです。
いやしくも民主主義のしくみの中に身を置くのなら、時間と手間がかかっても議論を尽してこそ、その観点で先頭に立ってこそ市長の役割を果たしうると考えられるのではないでしょうか。
政治をみる際にもこんな認識ですから、ましてやギャンブルを考えると、彼の親和性は最大限の針の振れ方になるとたとえてもよいようです。
市長は以前、大阪府知事時代につぎのような発言し問題になっていたくらいでした(参照)。
ちっちゃいころからギャンブルを積み重ね、勝負師にならないと世界に勝てない
カジノを誘致すれば大阪はどうなるのでしょうか。活気あふれる街になるとでもいうのでしょうか。
あるいは市長がいうように「カジノで遊んで一定の金額を行政が確保すれば、低中所得者に回すことができる」のでしょうか。でも、世界一といわれるマカオがすでにある中で、こんなものは幻想にすぎないといっていいように思えます。
反対に、依存症の社会的影響をこそ心配しなくてはならないと考えますが。
これまでにもさまざま語られているように多重債務がすでに社会的な問題になっている日本。
同じようにカジノ誘致によって、財産を失い自殺や路上生活者の増加などの悲劇をもたらす可能性は大きいと推測されます。この意味で大阪が不健康都市になるのはむしろ目にみえている、こう思えてなりません。
ギャンブルは負ける人がいるのが前提で組み立てられている世界。
だから、これを容認するだけでなく推進しようとする市長の態度は、そのまま競争原理と自己責任論にのっとった彼の政治姿勢にも連なっています。
橋下市長は以前、「政治判断もある種のギャンブル。先進国こそギャンブルが必要で、国民全員を勝負師にする必要がある」とのべていたことが伝えられています(参照)。
勝負師を押し付けられるのは、まっぴらごめんです。
どのような国に、あるいはどのような大阪にするのか、それは橋下市長が決めることではありません。
日本をどのような国にするかは国民が決めるもの。大阪をどのようにするのか、それは大阪府・市民が決めるものにほかなりません。
カジノ容認発言は断じて認められない、これが私たちの選ぶべき選択肢ではないでしょうか。
![]() | カジノ解禁が日本を亡ぼす(祥伝社新書255) |
若宮健 | |
祥伝社 |
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5月24日(木)のつぶやき
![]() | ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書) |
橋爪大三郎・大澤真幸 | |
講談社 |
![]() | 河岸忘日抄 (新潮文庫) |
堀江敏幸 | |
新潮社 |
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[橋下市政]健康を奪い財政悪化招く敬老パス有料化
70歳以上の大阪市民が地下鉄・バスに無料乗車できる「敬老優待乗車証」(敬老パス)の一部有料化案について、橋下徹市長が23日、市議会委員会でその影響を尋ねられ、「(パスを使わず)歩くことで健康になる高齢者も出てくるのでは」と答弁した。
市議会内では、有料化で外出を控える高齢者が増えるのでは、という懸念も強く、「乱暴だ」との反発の声も上がった。
共産党の北山良三市議の質問に対し、「プラスになることもある。(パスのない)大阪府豊中市や八尾市のお年寄りは元気だ」などと答えた。北山市議は議会後、「パスを奪って『歩け』と言っているに等しい」と批判したが、橋下市長は「(有料化しても)すべての高齢者が閉じこもりにならない。冷静な議論をしたい」と意見を曲げなかった。
市は、見直しについて市民や市議会の意見を踏まえ、7月末に最終決定する。
(2012年5月23日22時10分 読売新聞)
橋下市長に「パス奪い歩けと言うのか」と批判
懸念されるのは、議会質問にもあるように、これまでバスをつかっていた高齢者が移動手段を利用しづらくなり外出する機会そのものが減る可能性です。外出の機会が減れば、高齢者のADL(日常生活動作)に悪影響を及ぼしかねないと考えるのが妥当だと思えます。
たとえば、長寿科学振興財団・国立長寿医療研究センターはつぎのようにのべています。
地域社会と積極的に関わりをもつ高齢者ほど健康余命が長いことが知られています。地域社会との関わりは「社会参加」、「社会活動」あるいは「社会的紐帯(ちゅうたい:固く結びつけるもの)」という領域とも共通しますが、その他にも「地域共生意識」、「近所づきあい」という要素を含んでいます。
……
高齢社会では制度、政策のみで安心した生活を送ることはできません。それらでカバーしきれない領域に高齢者や地域の力が必要なのです。その意味で「近所づきあい」にも目を向ける必要があります。
高齢者のふだんの「外出頻度」は総合的な健康指標の一つです。外出の機会が多い高齢者ほど身体・心理・社会的側面の健康度が高く、のちのちも健康度を維持しやすいという研究があります。
外出頻度の多寡(たか:量)にはいろいろな要因が影響しますが、地域での「近所づきあい」の有無もその要因の一つです。特に年齢が高くなり、からだが不自由になってくると近所周辺が外出先となります。そうした時期に「ご近所さん」があると外出の機会につながり「閉じこもり」が回避できるのです。
高齢社会において安心し充実して暮らす上で「地域社会」は重要な要素です。その意味で「地域共生意識」や「近所づきあい」は私たち自身が見直すべき課題といえるでしょう。
健康長寿ネット
「地域社会と積極的に関わりをもつ高齢者ほど健康余命が長いことが知られています」とした上で、引用のように外出の意義を認めています。外出の機会を減らすのではなく、増やしてこそ高齢者の健康を守れるのです。
「歩くことで健康になる高齢者も出てくる」と答える市長はどこにその根拠を求めるのでしょうか。またぞろ無責任な答弁を繰り返しているといわれてもしかたがありません。
高齢者の無料パスを取り上げることで、こうして高齢者の日常活動の低下を招くようになれば、高齢者の健康を守れないわけですから、その結果、医療費の増高にもつながります。財政支出削減を目的に提案している無料パス有料化のはずが、医療費の増大を引き起こすという逆説をはらんでいるともいえます。無料パスを有料化すれば健康悪化を招き、医療費を押し上げ財政悪化に導くというまさに負の循環が待っているとも推測されます。
この悪循環の中に高齢者を置いてよいのか。この是非が問われているのではないでしょうか。
全国にはない無料パスを今日まで継承してきたのであれば、それを維持できるようにするところにこそ地方自治体の存在意義があり、役割もまたあるように思えます。
住民の福祉の増進を図るためにも有料化案は撤回するのが地方自治法にのっとった態度だといえ、有料化で、健康をうばい、医療費も増大させ、財政も悪化させるという悪循環を選択するようなことはあってはなりません。
【関連エントリ】
「顔は僕を見て」という橋下市長の地方自治観
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5月23日(水)のつぶやき
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橋下ツイートからみえる政治家の資質欠如
府庁移転問題では、昨年の東日本大震災でWTCビルの天井などが崩落する結果になって、耐震構造上の問題点が浮き彫りになりました。その結果、耐震補強にも多額の費用を要するという浪費を生むことになりました(2009年時点で耐震性にかかわり建築基準法の耐震基準を満たしていないことが指摘され、18.5億円かかるといわれていた)。もともと大阪の財界の意向をうけた同超高層ビルの建設ですが、府庁移転もできずにムダをつくるこの事態に、いまだ反省の弁を聞いたことがありません。放置したまま、今度は大阪市長に転身していること自体、厳しく問われてもよさそうなものですが、就任以来、メディアの多くはもちあげることばかりに腐心しているといってよいかもしれません。
その橋下氏のツイッターにかける意気込みは多くの人が知るところでしょう。
の会見でもかなり激しく、ときには口汚く聞こえる言葉をもちいて語っていると私には思えますが、それに倍して橋下ツイッターの世界はあきれてしまうくらいの凄さといってよいものです。
その橋下ツイッターを毎日新聞がとりあげ、そこに表れる橋下市長の人物像を3人の識者に聞いています。ツイートをとおして浮かび上がる人間像は、もちろん以上でふれた彼の無責任にもかかわらずにはいかないといえますし、3人は的確にとらえているように思えます。毎日の記事の末尾からとりあげると以下のとおり(東教授;東照二立命館大大学院教授、斎藤さん;斎藤環氏・精神科医)。
東教授は「他人への攻撃の多い橋下さんのツイッターを読んで、将来への希望や夢を持つことは難しいのでは。米国のオバマ大統領は、あまりネガティブなことはツイートしませんでした。政治家のメッセージで重要なのは、受け手に政治に参加したい、社会の役に立ちたい、と思わせることだと思います」。
斎藤さんは、これはツイッターに限ったことではないですが、と前置きして「橋下さんは目の前にある課題を変えるという『短期的な正当性』の主張ばかりで、政治家に求められる理念をじっくり語ったり、将来あるべき社会の姿を議論するということがない」と辛口の指摘をする。
だが同時に、最近は腰をすえた議論より「破壊的な言動が好まれる傾向もある」ともいう。
……
ツイッターに見る橋下・大阪市長 閉塞感解放する攻撃力
この2人の評価は同感できるもので、橋下ツイッターの特徴は以下のようになるのでしょう。
- 他人への攻撃の多く、将来への希望や夢を持つことは難しい
- 目の前にある課題を変えるという『短期的な正当性』の主張ばかり
- 理念や将来あるべき社会の姿をじっくり議論するということがない
裏返しにみると、この2人の評価は、彼の無責任ぶりを語っていることにほかならないとも思えます。将来を語ることもできず、したがって有権者に将来の希望や夢を与えることもできないというのですから。
しかし、そもそも、これって政治家の資質が欠如しているということを意味しているのかもしれません。
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5月22日(火)のつぶやき
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