森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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姜尚中『愛国の作法』から
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/ba/36b3a1b36fa114030ae942ea05b91022.jpg)
昨年(2005年)の総選挙報道はショッキングだった。選挙期間中、マスコミ、特に電波媒体が一斉に小泉を応援し、自民党を大勝に導いたからである。「朝日新聞」が、小泉の「刺客作戦」を社説で称賛したのにも驚いたが、それにもまして、それまで「反政府的」と見られていたTBSやテレビ朝日が、小泉の狙った、議論の「郵政民営化」への一本化を煽りに煽ったことが、選挙の帰趨を決定した。 |
この05年の自民党を勝たせた背景にもかかわって、昨今の「右傾化」に姜尚中が言及している。姜の新著『愛国の作法』の一節である。それを以下に引用する。
日本では格差社会の生み出す矛盾とほころびがあちこちに析出してきている。だが、勝ち、負けの「二極化の中で呻吟しているはずの若者たちの問で帰属意識を鮮明にしてくれる『新・国体』論的なメッセージが意外とすんなりと受け入れられているのではないか」と姜は指摘する。なぜ、そうなのか。それを姜は明晰な言葉でのべている。
この間、私は幾人かの知識人とよばれている人たちの発言を長々と紹介してきた。それそれがそれぞれの信条や立場を反映した意見をのべている。その主張に違いを探し出すのは容易である。だが、私が重要だと思うのは、新自由主義と一般によばれている潮流がわれわれ国民に強制するものが格差社会であり、分断と差別であるとすれば、大同でどうやって一致し、連帯を構築しこれに反撃していくか、そのことに全力を傾注することが必要だと考えるからだ。その点で、いみじくも引用した山口二郎の言葉にあるように社会的連帯が不可欠だと考えるのだ。一連の知識人の発言の連続はそうした魂胆にもとづいている。
こうした中西に代表される「新・国体」論的なメッセージが、社会の中にどれほどの共鳴板を見いだしているのか、定かではありません。 ただ、首相の靖国参拝で国家に殉じた「英霊」を顕彰して何が悪い、中韓などの外圧に屈するな、こうした世論の声が、比較的若い世代からも盛り上がりをみせていることを考えると、そうしたメッセージの共鳴板は、特定の階層だけに限定されているわけではなさそうです。 興味深いのは、先に紹介したような、雇用や結婚、生活設計などで深刻なリスクを背負い、「勝ち組」と「負け組」の二極化の中で呻吟しているはずの若者たちの問で帰属意識を鮮明にしてくれる「新・国体」論的なメッセージが意外とすんなりと受け入れられているのではないかということです。その事情を少し考えてみましょう。前にも述べましたが、「市場を、市場を、もっと市場を」というスローガンのもと、こうした若者たちにとっては、あたかも国家や社会などというものが消滅したような、冷淡な環境が作られつつあります。そして社会の矛盾は、当の個人の生き方によって私的に解決することが強要されているわけです。つまり、社会はリスクと矛盾を生み出し続け、それらへの対処は、「自己責任」に基づいて個人によって解決されなければならないのです。お上に期待するな、自分の内側だけを見ろ、必要な資源は個人的な才能と意志、能力の如何にかかっている。これがリスク社会が押しつけるルールです。 二極化したリスク社会の弱者である若者にとって、「安心」と「安定」は絵空事にすぎません。彼らは、椅子取りゲームの椅子のような場所を求めて、右往左往し続け、そのあげく「負け組」の終わりなきゲームに付き合わされることになるのです。 しかも、弱者としての若者たちが連帯する可能性はほとんどなくなりつつあります。自己責任や自己決定と裏腹のリスク社会では他者とのつながりの弱い、無定型な原子化(アトマイゼーション)が進行していかざるをえないからです。 しかしながら、自分以外の人間と融合したいという欲望は、人間の最も「根源的な熱情」(工ーリッヒ・フロム『愛するということする』)です。ただ、その融合がネガティブな媒介、つまり不安や心配、憎悪のようなものを接着剤にしているとしたらどうでしょうか。そこに成立する共同体は、とりとめのない感情と同じように、焦点の定まらない、もろくてはかない共同体です。それは、共通の不安をひっかけておくべき「洋服掛け」のようなものにすぎません。 しかし、そのようなはかない共同体も、メディアのポピュリズム的なヒート・アップによって煽られると、熱狂的な連帯感情を生み出すことがあります。つまり、いつもは公共的な事柄に無関心な人々が、忽然として過政治化し、熱狂的な盛り上がりをみせることがあるのです。政治の世界が見世物と化し、そこにメディアが読者や視聴者の気を引く素材だと思って飛びつくとき、そのような過熱化が起きることになります。 「郵政民営化」をめぐる「小泉劇場」は、そうした過熱化の格好の事例でした。弱者である若者たちが、自己責任の個人化を推し進めていく小泉劇場の桟敷に陣取り、熱烈な工ールを送っているさまは、やはり異様な感じがします。そこからは自分たちの「墓掘人」にせっせと熱を上げる倒錯した構図が浮かび上がってきます。 なぜそうなったのでしょうか。恐らく彼らにとって、かつての高度成長期の「安心社会」を代表するような戦後民主主義そのものが呪誼の対象になっているからではないでしょうか。中西が辛辣に揶揄している「朝日」などの「左翼マスコミ」や「進歩的知識人」、護憲政党や労働組合、経済団体などは、そうした「体制化」した戦後民主主義に「寄生」する既得権の権化のように映っているのかもしれません。 それらをぶっ壊すいう小泉前首相の「ワンフレーズ・ポリティックス」こそが、何かを変えてくれるかもしれない清新なイメージに思えたのでしよう。このねじれた関係が小泉劇場を盛り上げ、そして国家への求心力をより高めることになったと思います。なぜなら、国家は、手に触れることのできない程の共同体として、彼らの幻想的な願望を決して裏切ることなく引き止めておくことができるからです。 |
曰く、
辻井喬の不満は、僕の不満でもある。どうして、いわゆる左派とか市民派は、偏狭ってゆうかブランド志向なんだろう。イメージにすごく囚われる。愛国心だって、先入観を排して向き合えば悪いもんじゃないだろう。米映画にしても、チャップリンでも、アルドリッチでも、愛国心に懸けて権力批判をしている。僕なんか、それが当たり前だと思うのに、通じない。愛国心=国家主義なんて、思考停止じゃないか。だから、愛国心で、アドバンテージを取られてしまってる。違うんだ。「愛国なら護憲でしょ」。なんだけどなあ。
まさにBLOG BLUESさんの面目躍如、っていえる。大同での一致とは、護憲・平和・愛国で手をつなぐことに他ならない。
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