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核保有はどこにむかうか -大江健三郎の眼
朝日新聞の「定義集」に「忘却とそれに抗する意識」というタイトルの記事があった(朝日新聞、11・21)。
引用した部分の前半の文章もなかなか味のあるものだが、それは割愛しここは直接(この文章の)テーマにかかわる部分をとりあげる。
まだ記憶に新しいが、北朝鮮が核実験を実施したと伝えられると、それに呼応するかのように日本の反応は素早かった。その際の日本政府の対応に関連して引用部分ははじまっている。政府与党の要人から繰り出される核保有論。これを大江は鋭く批判する。一人の外国人青年の質問に答える形式で筆はすすめられる。
右派の連中が(かれはそのように表現しました。)いまこそ、核の議論をしなければ、といいます。そしてこれから自分らのリードする議論に、北朝鮮の核実験は追い風だ、と自信を持っています。政府首脳のやんわりとした牽制に、自分のいったことを修正したりもしますが、パソコンの映像を見ると内心の確信はあきらかです。 テレビ番組、週刊誌の論調にはそれが反映しています。世論もその方向に行く感じです。日本の核武装というところまで、それは突き進むでしょうか? さらに基本的な質問ですが、日本人はこれまで核の問題について議論することがなかったのですか? そういうことはありません。(と私は答えました。)とくに広島・長崎の被爆者が体験を語り続けてきた。それがどうして、核の問題ではないだろう? その積み重ねのなかで、被爆者たちは、被害者としてのみでなく、アジア全体を巻き込んだ戦争の加害者としても、過去と将来を語るようになった。それが核廃絶をもとめる日本人の運動を性格づけている。 核を保有する側からいえば、冷戦の時代に、核抑止は果たして有効かという議論は、おそらく世界の戦後史においてなによりも精密に行われた。日本人も国内で、また国際的にそれに参加している。そして、ソヴィエト崩壊の前に、すべての議論は、現実には使用されえない兵器という核兵器認識に到達していた。それへの無知あるいは意識しての忘却が、きみのいう日本の右派を核抑止論の再利用に向かわせている。その行く先はきまっているが。 |
「核抑止は果たして有効かという議論は、おそらく世界の戦後史においてなによりも精密に行われた。日本人も国内で、また国際的にそれに参加している。そして、ソヴィエト崩壊の前に、すべての議論は、現実には使用されえない兵器という核兵器認識に到達していた。それへの無知あるいは意識しての忘却が、きみのいう日本の右派を核抑止論の再利用に向かわせている」。
どうだろうか、昨今の政府与党のわれわれを刺激してやまない発言の性格をいいえて余りある指摘ではないか。いまこそ、われわれ自身がその忘却から脱出し、それに抗え。そう大江は叫んでいる。そうでなければ、核抑止論の行く先はきまっているのだから。
大江はいっている。憂いを隠すことはない。だが、要諦はどこにあるか、大江がサイードを引用して暗示している。「意思的な楽観主義」者たれ。
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