森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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大江健三郎が語る安倍政治
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/ea/63e0e1e8ef34aa1da2ee62f14874a2b1.jpg)
大江は、教育基本法の審議をとおしてみえてくる日本の政治の現状を痛烈に批判している。
この記事は大江の少年時代の思い出からはじまっている。以下、引用する。
―――――――――――――――
大江さんは「四国の森の中」(本人)に生まれ育った。国民学校入学の年に太平洋戦争が始まり、終戦時は10歳。
<教師が私らに問いかけるのだ。――お前ら、天皇陛下が死ねとおおせられたならば、どうする? 正しい答え、――死にます、切腹して死にます! 私はただちにこのきまり文句を叫びかえすことに遅れて、教師に殴りつけられることがあった>(日本の「私」からの手紙) |
憲法と教育基本法が施行された1947年に新制中学に進む。母親から「大切な言葉はノートに書き写せ」と言われていた大江さんは、先生に憲法を写したいと申し出、「短いから」と教育基本法をすすめられた。
「夏休みに文化祭の準備をしたんです。ラジオの世論調査をまねて、同級生に農家でどのように仕事をし、どのように勉強しているか、時間割を調査しました」
自分なりに問題点もまとめ、
「図表にしたいがどうすればいいか」と教師に尋ねたら、こう言われた。「自発的に!」
「僕は不安だったんです。なんでも専門家を尊敬している、そういうちょっと権威主義的な性格で(笑い)、ただの村の子どもが自分の考えでものを決定したり、行動したりすることはできない、と思っていました。
しかし、教育基本法にあるという。ノートを見るとその通り。それ以来、友達と『自発的にやろう』といつも言った。あれがなければ、東京に出てフランス語を勉強してみようなんてことは思い立たなかったでしょう」
どうやら、文部科学省がとても欲しがっているノーベル賞の一つは、教育基本法がもたらしたらしい。
「自発的精神を養い、という文言は現行法第2条にあります。改正案にはありません」。
法律には魂を入れなくてはならない。その法の精神を受け止め、その法を活用できる人間を育てなければ意味がない。教育基本法は、日本国憲法をいかすためにつくられた。だからこそ同法改正は、憲法改正への地ならしと言われる。改正案には新たに「公共の精神」や「伝統と文化」の尊重、愛国心が盛りこまれている。
安倍晋三首相は同法改正を「自民党結党以来の悲願」と語る。総裁選時のスローガンは「美しい国へ」。川端康成さんのノーベル文学賞受賞講演「美しい日本の話」を思い浮かべた人も多いのではないか。一方、大江さんの講演は、そう「あいまいな日本の私」だった。
<(改正案では)「愛国心」を、郷土と国を愛する、という言い方でゆるやかな表現にしようとする戦術がとられていますが、ジョージ・オーウェルが、攻撃的に外に向かうナショナリズムと、自分の住む土地への愛着を基盤としたパトリオティズムを峻別したのに対して、わが政府与党がもくろむのは、両者の意図的な混交です。つまりはあいまいです>(あらためての「窮境」より) *窮境;プリティカメント |
「政治をやる人が、なぜこの人でいいのか、と気になる人が多い。首相にもそういう感じがありませんか。それと政治家としてやっていることに投げやりなところがある。現に法案が通りさえすればいい。そりゃ、数があるんだから通りますよ。例えば『教育基本法では政府与党が野党に時間を与えてきた。これ以上議論は必要ない』と言う。中川秀直自民党幹事長は『(野党の審議拒否は)少数の横暴』、塩崎恭久官房長官『とにかく100時間審議したんだから』。それで衆院で与党単独採決。しかしね、大人の政治家なんだから『おれたちは100時間、どれだけ議論したかなあ』と気に掛けることはあってもらいたい。将来の子どもに対して何をしているのか、ひとり考えることがあるとは思えない人たちだなあ」
―――――――――――――――
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/0f/5a6b9f509eb84d330fded289844236ed.jpg)
ここで大江が指摘していることは、別エントリーでとりあげた大澤真幸のつぎの言葉と重なりあう。要するに大江も大澤のいう「政治の不在」を語っているのだ。
今日の政治における最大の問題は、まさに政治そのものの不在である。政治とは、普遍性への闘争――己の社会的要請が普遍的な妥当性を有することを示そうとする闘争――である。しかし、実際にわれわれが今日目の当たりにするのは、特殊な利害の間の調整以外の何ものでもない。(以上、大澤)
われわれがこの教育基本法の審議の過程でみたものは、大澤の言葉を借りれば、政党が本来の社会的要請を普遍化しようとするのではなく、自らの利害のみに汲々としてやまない姿であった。
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偶然同じ新聞記事に触発されました。取り上げ方はちょっと違いますが、政治不在の利権漁り、という結論は同じです。
これからもよろしくお願いいたします。
あちこちでお名前を拝見していました。
大江健三郎さんのこの文章、なかなか味がありますね。
改定の理由も明らかにせず、公聴会前に採択強行というルール無視と国民の声の軽視。「改定案」の内容もいうに及ばず。これではやはり政治の不在ですよね。
今後とも宜しくお願いします。