だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

シューマンとブラームスのミューズ

2009-06-27 20:30:27 | 映画
ドイツのピアニスト、クララ・シューマン(1819年~1896年)。父親のフリードリヒ・ヴィークがピアノ教師だったため、5歳頃からピアノを習います。やがて作曲家のロベルト・シューマン(1810年~1856年)が、父に師事したことで2人は、交際を始めます。

しかし、父が許すはずはなく交際を禁止されるのですが、クララとロベルトは1840年に結婚。3年後、父とも和解。クララはロベルトとの間に8人の子供をもうけます。(す、すごい)一方、ロベルトは躁鬱病と梅毒による精神障害が激しく、自殺未遂や精神病院に入院するなどしています。

1853年9月30日、シューマンの家にヨハネス・ブラームスがやって来ます。当時20歳のブラームスは、自分の書いたソナタなどを披露し、ロベルトは彼を高く評価します。その後、夫を亡くしたクララはブラームスとの親交を深めるのですが、2人は結婚(再婚)はしませんでした。

ヘルマ・サンダース=ブラームス監督の「クララ・シューマン 愛の協奏曲」(08)は、クララの人生を中心に夫のシューマン、そしてブラームスと19世紀ヨーロッパの音楽家たちを描いた話題作です。

監督は名前でも分かるように、ヨハネスの叔父から連なる正統なブラームスの末裔だそうです。(ややこしい…)まさに肉親が描く、先祖のゴシップ(?)っていうこと?いえいえ、14歳年上のクララとブラームスの関係は、決して誰もが想像するようなものではなかったようです。

ハンブルグのコンサートホール。ピアノ演奏をするクララ(マルティナ・ゲデック)を見守る2人の男性。1人は作曲家で夫のロベルト・シューマン(パスカル・グレゴリー)、もう1人は当時まだ無名な若き作曲家ヨハネス・ブラームス(マリック・ジディ)でした。

こうして、3人の運命が絡み始めます。女性でありながら自分の思うように生きたいクララ、妻を愛しながら持病で苦しむ夫のロベルト、シューマン夫妻を敬愛しつつ、3人の奇妙な同居生活を送るブラームス。映画は、事実を踏まえながら彼らを描いていきます。

バックに流れるのは、シューマン作『交響曲第3番変ロ短調 ライン』、『ピアノ協奏曲イ短調』、『ピアノ・ソナタ第1番 嬰へ短調』。ブラームス作『ピアノ・トリオ第1番 ロ長調』、『子守歌』などなど。クラシック・ファンにはたまらない映画ですね!
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メキシコ人、フリーダ

2009-06-26 21:17:51 | 展覧会
2002年の「フリーダ」をご覧になりましたか?「アクロス・ザ・ユニバース」(07)の女性監督ジュリー・テイモア作品です。主演のサルマ・ハエックは製作も担当するほど、この映画に熱心でした。ハエックは、レバノン人の父とメキシコ人の母を持つ、メキシコ人ですから。

フリーダ・カーロとは、メキシコを代表する女流画家。1907年7月6日生まれ、6歳の時ポリオ(急性灰白髄炎、きゅうせいかいはくずいえん)にかかり、右足が不自由に…。さらに1925年9月17日乗っていたバスが路面電車と衝突して、瀕死の重傷を負ってしまいます。

入院中に独学で絵を学び、すでに有名なディエゴ・リベラに認められ、1929年8月21日2人は結婚します。(1954年7月13日死去)映画は、フリーダの人生を余すことなく描き、フリーダの絵の原点も分かります。ディエゴ役は、アルフレッド・モリーナ。

私もフリーダの絵が大好きで、というか初めて見た時の衝撃は忘れられません。私が見たのは『猿と一緒の自画像』(1938)という作品で、つながり眉毛の女性に目が釘付けでした。その他にも、『ふたりのフリーダ』(1939) 『折れた背骨』(1944)などにも、心奪われました。

その絵から受ける印象は、痛み。それもただの痛みではなく、激痛。いっぺんで夢中になり、フリーダのことをもっと知りたい!と思いました。ひさびさにフリーダの展覧会が開催されます。世田谷美術館での「メキシコ20世紀絵画展 太陽と革命の画家たち、限りない祖国への情熱」です。

ポスターになった作品は、『メダリオンをつけた自画像』(1948)。レースのドレスとフリルのカラーでしょうか…フリーダの自画像のひとつです。目を離すことができない素晴らしさ。良く見ると鳥と植物のブローチを付け、不思議な花の背景になっています。

フリーダの絵は、描かれたものに何か意味があるようで、ついつい見入ってしまうのです。本展では、フリーダの他に夫となったディエゴ・リベラ、ホセ・クレメンテ・オロスコ、ルフィーノ・タマヨなどメキシコの画家の作品が来日。絶対、見に行きます。
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少年が見た、捕虜収容所

2009-06-25 21:44:22 | 映画
先日公開された「愛を読むひと」(08)は、アカデミー賞主演女優賞受賞のケイト・ウィンスレットの名演と、15歳のいじらしいほどの恋を演じたデヴィッド・クロスの熱演で大感動。今も思い出してはふるえています。

私はレイフ・ファインズがいまいち苦手で、ずっとクロスが演じれば良いのに思ったものの、さすがに1990年7月4日生まれの18歳では無理…。その点、ケイトの老け役は素晴らしかったですね。涙が出ました。原作も読もうっと。

この作品でもドイツが舞台で、物語の元にあるのは第2次世界大戦中の捕虜収容所での犯罪でした。今までもいろいろな映画などで描かれてきました。「縞模様のパジャマの少年」(08)も、舞台はドイツ。原作は、ジョン・ボインの同名小説です。

ドイツの首都ベルリンで暮らす、8歳の少年ブルーノ(エイサ・バターフィールド)。父(デヴィッド・シューリス)はナチス将校で、何不自由のない毎日でした。ある日、父の昇進で住みなれた都会の我が家から、殺風景な土地に引っ越してきます。

近所には誰も住んでいないその地で、ブルーノは裏庭の森を抜け、有刺鉄線で囲まれた“農場”を発見します。そこでシュムエル(ジャック・スキャンロン)という少年に出会うのです。ブルーノと同じ8歳のシュムエルは、昼間だというのに縞模様のパジャマを着ています。

母(ヴェラ・ファーミガ)の目を盗み、何度も“農場”に通い、次第に心を通わせるブルーノとシュムエル。しかし、幼いブルーノには想像も付かないその場所…。父は、強制収容所長としてやって来たのでした。

監督・脚本は、「ブラス!」(96)「リトル・ヴォイス」(98)「シーズンチケット」(00)のイギリス人、マーク・ハーマン。音楽はジェームズ・ホーナー。1997年ロンドン生まれ、12歳のエイサ・バターフィールドと1998年ケント生まれ、11歳のジャック・スキャンロン。

ナチスも捕虜収容所もホロコーストも知らない現代の少年俳優たちと、「ネイキッド」(93)でカンヌ国際映画祭で男優賞受賞のイギリス人俳優、デヴィッド・シューリスの名演も見逃せませんね。見ましょう。
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8月8日公開です。

2009-06-24 21:25:50 | 映画
ギアさまほど、白髪が美しい人もいないですよね~。大ファンです。「愛と青春の旅だち」(82)の頃には黒髪だったんですが、「プリティ・ブライド」(99)の頃には白髪が目立つように…。しかし、それさえも美しくファンはうっとり~。

今では白髪のギアさましか、思い浮かびません。ブロンドがかった色味で透けるように美しいです、はい。きっとサラサラなんでしょうね~。とまぁ、ファンは髪ひとつで語り続けてしまうのでした…。うふふ。

それはともかく、ギアさまの最新作は「HACHI 約束の犬」(08)です。そう!ご存知のように物語の元になったのは、東京渋谷の代名詞:忠犬ハチ公の物語。なにを隠そう(隠してません)フジTV開局50周年記念作品なんです。

監督は、「サイダーハウス・ルール」(99)「ショコラ」(00)「シッピング・ニュース」(01)「カサノバ」(05)のラッセ・ハルストレム。いずれもドラマ性の高い名作ですね。主役のギアさまも、製作に名を連ねています。愛犬家ですから。

寒い冬の夜、東海岸の郊外の町ベッドリッジ駅で大学教授のパーカー・ウィルソン(リチャード・ギア)は、迷子の子犬を保護します。首輪に『八』と書かれた秋田犬でした。日本から送られてきたその子犬の引き取り手は現れず、パーカーが飼うことに。

妻のケイト(ジョーン・アレン)の反対はあったのですが、愛情たっぷりにすくすくと育って行くハチ。やがていつの間にか、午後5時になるとベッドリッジ駅でパーカーの帰宅を待つようになるハチでした。町の人たちからもその姿は、人間と犬の信頼と愛情を感じさせるものでした。

時は過ぎ…。ある日、大学での授業中、パーカーは突然倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまうのです。(ギ、ギアさま…)ハチにそんなことは理解できるわけもなく、ひたすらパーカーの帰宅を待ちます。

乗客の中にパーカーの姿を求めて、次の日も、次の日も、次の日も。動物好きの人にはたまらないストーリーです。猫好きを公言している私ですが、我が家には犬もいまして、犬も大好き。

ハチを演じる秋田犬は3匹いたそうで、よ~く見ると顔が違うんですが、もうたまりません!予告編で見るだけで、メロメロです。ギアさまの気持ちが良くわかります。1920年代の日本のハチ公と、アメリカのハチの物語。絶対見ます。泣きます。
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一度は行きたい、お伊勢さん

2009-06-23 20:28:23 | 展覧会
三重県伊勢市にある、伊勢神宮。行かれた方には思い出が、私のようにまだ行ったことのない人にはなにやら荘厳なイメージが…。最近の仏像・神殿ブームのおかげか、雑誌やTVでの特集を見たことがあります。

そんな程度なので、ほとんど知らないも同然ですけど…。公式HPで見ると、「半日で行く伊勢神宮」とか、「1日で巡る伊勢神宮」とか、「一泊二日でゆっくり巡る伊勢神宮」なんているのがありました。“お伊勢さん”というんですよね。

さらにHPによると、伊勢神宮とは「伊勢の宇治の五十鈴(いすず) 川上にご鎮座の皇大神宮(こうたいじんぐう、内宮=ないくう)と、伊勢の山田の原にご鎮座の豊受大神宮(とようけだいじんぐう、外宮=げくう)及び別宮など125社神社の総称なんだそうです。うむ。難しい…。

内宮とは、天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りしている皇大神宮のこと。外宮とは豊受大御神(とようけのおおみかみ)ををお祀りしている豊受大神宮のこと。今流行りの歴史に詳しい人なら、良く分かるんでしょうね~。

なんで伊勢神宮のことを調べているかというと、上野の東京都国立博物館 平成館で、この夏開催される展覧会が、「伊勢神宮と神々の美術」なんです。この前の「興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展」は、すごかったですね~。阿修羅像の人気は凄まじかったです。

今回は、20年に一度の式年遷宮(正殿はじめ御装束、神宝を造り替えて御神体を新宮に遷すこと)が平成25年(2013)に行われるのを記念して開催されます。飛鳥時代から続く式年遷宮、次回は62回目だそうです。

展示される品々は、国宝級のものばかり。『古事記』や『日本書紀』などの古文書、考古遺物、絵画、彫刻、工芸品などです。会期中に展示の入れ替えがあるそうなので、サイトで確認しましょうね。
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月の神殿、シカン

2009-06-21 20:16:36 | 展覧会
久々に国立科学博物館のHPを開いたら、すっかりリニューアルしていてびっくり。綺麗~。素晴らしい~。桜の頃、「大恐竜展 知られざる南半球の支配者」で、ゴンドワナ大陸の恐竜たちを見に行って以来です。

その時も、企画展(地球館)と常設展(地球館)も見てまわりました。全部見るとかなり時間がかかりますが、見応え充分!ハチ公でお馴染みのハチのはく製や、南極観測隊の悲劇(動物好きの私はあえてそう呼びます)で有名なカラフト犬のジロのはく製も見て感無量…。

ちなみにタロのはく製は、北海道大学植物園に展示されているそうです。国立科学博物館にお出かけの際には、ぜひとも時間に余裕を持ってあちこち見て来てくださいね。今度の展覧会は、「特別展 インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン」です。

インカ帝国滅亡から遡ること約500年前。ペルーの北海岸に“バタグランデ”という地域があります。ここに“黄金国家の都”があったと考える日本人。それがイリノイ大学教授の考古学者、島田泉氏。

1978年から30年、遺跡調査は続きます。1991年から、ロロ神殿の東の墓発掘を開始し、この地の支配者と考えられる男性と4名の遺体を発見。さらに1.2トンもの黄金製品なども発掘。

島田教授はこの文化を“シカン”と名付けます。シカンとは、先住民の言葉で『月の神殿』という意味だそうです。日本人が名付けていたなんて!知りませんでしたね~。シカンは9世紀初頭に興り、14世紀後半にチムー王国によって滅ぼされます。

本展では、30年間の調査・発掘の結果得られた考古遺物を約200点と、TBSによる20年に及ぶ独占取材映像などのCGによる“3Dシアター”も注目!蘇る、ロロ神殿!
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組織名でした。

2009-06-19 22:11:14 | 映画
映画の元ネタって、ホントいろいろ。私的には、日本のアニメかゲームかと思っていました。でも、アメリカにあるハズブロ社が1964年から販売している男の子向けの玩具なんですって!知らなかった…。人気のフィギュアなんですね~。アクション・フィギュアというそうです。

それが、G.I.ジョー。GIとはアメリカ軍の兵士のことで、GOVERNMENT ISSUE(官給品)の略なんだそうです。1962年~67年に放映のTV『コンバット』の人気もあって、アメリカでも日本でも大人気。日本では、1970年タカラから発売。

私は実際には見たことも遊んだこともありませんが、名前だけは知っていました。それが映画になりました。「G.I.ジョー」(09)です。人気玩具『G.I.ジョー』のTVアニメ版『地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー』(85~87)をベースにした実写作品なんだとか。うむ。

監督は、「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」(99)「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」(01)「ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝」(08)のスティーヴン・ソマーズ。おお、期待。時は、1990年代。世界征服を企む悪の組織“コブラ”が、世界各地で活動を活発化。

コブラは、最強のウイルス兵器“ナノマイト”を使ってパリのエッフェル塔を破壊。“ナノマイト”は、NATOが開発したガン細胞破壊のためのものでした。しかし、その破壊力は予想外に強大で、悪の武器商人デストロ(クリストファー・エクルストン)によってコブラに渡ってしまったのです。

コブラに立ち向かうのは、史上最強の国際機密部隊“G.I.ジョー”。メンバーは、特殊スーツに身を包み勇気と行動力、強靭な肉体を持つエキスパート集団。デューク(チャニング・テイタム)、スカーレット(レイチェル・ニコルズ)、リップコード(マーロン・ウェイアンズ)、バロネス(シエナ・ミラー)、スネーク・アイズ(レイ・パーク)。

他の出演者には、デニス・クエイドやイ・ビョンホンの名前が…。かなり、ユニークなキャスティングですよね。そして気になるのが、ブレンダン・フレイザー!なんで名前があるの?そりゃ、「ハムナプトラ」の主役リック・オコーネル役ですが…。

こりゃまた、楽しみが増えました。ゲスト扱いなのか、単なるカメオ出演か…。だって、ブレンダンのファンなんだもん!
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あなたは、誰?

2009-06-18 22:03:47 | 映画
①電話をくれない。 ②どこかに行こうと誘ってこない。 ③家族・友達に紹介してくれない。 ④部屋に行ったことがない。 ⑤週末会えない。連絡もとれない。 ⑥酔った時だけ会いたがる。⑦彼女・奥さんがいる。 ⑧結婚しない。…果たして、あなたのチェックの数は?

もし、ひとつでも心当たりがあれば“彼はあなたに気がありません。”とのこと。こんなことを言っているのは、「そんな彼なら捨てちゃえば?」(09)のコピー。大胆なタイトルですね~。すごく興味を引きます。グレッグ・ベーレントとリズ・タシーロの原作を映画化したのは、「旅するジーンズと16歳の夏」(05)のケン・クワピス。

同じ会社に勤める、ジジ(ジニファー・グッドウィン)、ジャニーン(ジェニファー・コネリー)、ベス(ジェニファー・アニストン)の3人は、ガールズ・トークが大好き。ジャニーンは、数年前に大学時代から付き合っていたベン(ブラッドリー・クーパー)と結婚。

ベスは、恋人のニール(ベン・アフレック)と同棲してもう7年目。多彩な恋愛遍歴を持つジジは、いまだ恋人を求めて努力中。今夜も、ジャニーンに紹介された不動産仲介業のコナー(ケヴィン・コナリー)とデートの予定です。

それから1週間。コナーからの電話はかかってきません。気になるジジは、留守番電話にメッセージを残しますが、返事はなし…。ついにジジは、コナーの行きつけの店に彼を待ち伏せすることに…。

店のオーナー・アレックス(ジャスティン・ロング)に、言われた一言。『彼が電話してこないのは、君に気がないからさ』。あらら。その後の3人の環境は、大きく変ります…。結婚否定主義者のニールとベスは、別れることに。

新居完成間近で幸せいっぱいのジャニーンは、なんと夫のベンがヨガ講師のアンナ(スカーレット・ヨハンソン)と恋に落ちて…。はじめはためらっていたベンも、友人のメアリー(ドリュー・バリモア/製作総指揮)に煽られて、アンナの積極的なアプローチに落ちたのでした。はい。

この映画、キャストがすごい!良くこれだけ揃いましたね!他にベテランのクリス・クリストファーソンも出演。ジジ役のジニファー・グッドウィンは、「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」(05)でジョニー・キャッシュの最初の妻ヴィヴィアン役。役者の演技が見ものですね~。
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みんな家族!

2009-06-16 20:40:14 | 映画
ジョン・ラセター。1957年1月12日ハリウッド出身の生まれながらの映画人。母親が美術の教師だったそうで、早くからアニメーションに関心を持ったことは、納得。カリフォルニア・インスティチュート・オブ・アート(ディズニーが創立)に入学し、そのままディズニーに入社。

1984年にディズニーを退社し、ルーカス・フィルムへ。その後、ルーカス・フィルムのCGグループはピクサーになります。ラセターも創立メンバーなんですね。「トイ・ストーリー」(85)「バグズ・ライフ」(98)「トイ・ストーリー2」(99)「カーズ」(06)などを監督。

製作総指揮として「モンスターズ・インク」(01)「ファインディング・ニモ」(03)「Mr.インクレディブル」(04)「レミーのおいしいレストラン」「ルイスと未来泥棒」(07)「ウォーリー」(08)を大ヒットさせています。すごい!

最新作は、「ボルト」(08)です。監督は、バイロン・ハワードとクリス・ウィリアムズ(脚本も)の2人。ボルトの犬種は、アメリカン・ホワイト・シェパード。人気TV番組で活躍するスーパードッグなんです。飼い主のペニーを守るため、車より速く走り、ヘリをも飛び越え、破壊力抜群の吠え声で悪の軍団と戦うのです。フウ~。

それはあくまでTVドラマの中でのこと。ハリウッドの撮影スタジオで育てられたボルトは、現実のことと信じていたのです。ある日、ドラマの中でペニーが誘拐されてしまいます。慌てたボルトは、スタジオを飛び出し現実の街中へ!

そこで知った真実…。大好きなペニーは人気子役で、ドラマを演じていただけだったのです。いったい今までの日々は、偽物だったんでしょうか?悩み苦しむボルトを助けたのは、捨てネコのミトンズとハムスターのライノ。

人間に心を閉ざしたミトンズと、実はボルトの大ファンのライノに励まされながら、ボルトはペニーの元に帰ることに…。果たして?ボルトの声はジョン・トラボルタ、ペニーの声はマニー・サイラス、ミトンズの声はスージー・エスマン、ライノの声はアーク・ウォルトン。

ウォルトンはディズニー・スタジオのストーリー・アーティストで、「チキン・リトル」(05)でもグーシー・ルーシーの声を担当。猫好きの私は、黒猫のミトンズが好きだけど、ライノもかわゆい!ボルトもぉ~。
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ニューヨリカンって?

2009-06-14 17:52:38 | 映画
プエルトリコ。漢字で書くと波爾多黎各。うむ。「ウエストサイド物語」(61)でジョージ・チャキリスたちシャークス団のメンバーは、プエルトリコからの移民。“アメリカ”の歌詞の中にも、自由な国アメリカと故郷のプエルトリコとの比較がユニークに歌われていました。

知らなかったのですが、プエルトリコはアメリカ合衆国領なんですね。正式名称はプエルトリコ米国自治連邦区、合衆国には未編入なんだとか。首都はサン・ファン。プエルトリコ人の親を持つ俳優には、ジェニファー・ロペスやマーク・アンソニー、エリック・エストラーダらがいます。

彼らは“ニューヨリカン”(NYのプエルトリカン)と呼ばれるそうです。そのジェニファー・ロペスが自分たちのルーツであるラテン・ミュージックの偉大なアーティスト、エクトル・ラボーの歌と人生を描く映画を製作。それが、「エル・カンタンテ」(06)です。

“エル・カンタンテ”とは、歌手のこと。そしてエクトル・ラボー(1946~1993)とは、サルサの巨匠と言われた人でファニア・オールスターズのメンバー。ちなみにこのグループ名は、日本のサザン・オールスターズの名前の由来なんだそうです。ふ~む。

1963年、プエルトリコからNYにやって来た17歳の青年エクトル(マーク・アンソニー)の夢は、歌手になること。ナイトクラブでマンボ、ルンバ、ジャズ、メレンゲ…などの音楽をミックスしたバンド演奏に心奪われます。数ヶ月後、彼はステージに立っていました。

本名のペレスを、フランス語の“声”を意味するラボーに変更。67年のファーストアルバムは大ヒットし、一躍スターとなります。私生活ではNY生まれの美しいプエルトリカン、プチ(ジェニファー・ロペス)と結婚し、息子も生まれたのですが浮気をやめらない…。

さらにドラッグとアルコールに溺れ、大切な家族を失い、自殺未遂まで起こします。素晴らしい歌声とパフォーマンスを見せるエクトルでしたが、彼の心の中の闇は、20年間連れ添った妻でさえ救えなかったのです。

1977年、エクトルはルベン・ブラデスという若いミュージシャンが彼のために書いた“エル・カンタンテ”という曲に出会います。これこそ、エクトルの代表曲。エクトル役のマーク・アンソニーは、現在サルサの最高峰と言われ、プロデューサーのジェニファーの夫。「救命士」(99)「マイ・ボディーガード」(04)などに出演しています。気になります。
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