だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ゲームはお好き?

2009-10-31 20:43:37 | 映画
クリス・ヴァン・オールズバーグの原作をジョー・ジョンストン監督が映画化し、大ヒットした「ジュマンジ」(95)。アラン少年と友だちのサリーが、はじめたボードゲーム。そのボードが、100年前にわけあって封印されたものとは知らずに…。

ボード盤に書かれた“こと”が現実となってしまうそのゲームで、アラン少年は行方不明に。それから26年。ある屋敷に越して来た姉のジョディと弟のピーターは、屋根裏部屋でそのボードゲームを発見!

箱に“ジュマンジ”と書かれたゲームこそ、アラン少年とサリーがはじめてしまった問題のゲームでした。しかも、26年たった今もゲームは続いていたのです!驚異の映像で驚きの世界を描いたのは、ILM。

主演は大人になったアランを、ロビン・ウィリアムズ。サリーはボニー・ハント。内容は違いますが、原作者が続編として書いた「ザスーラ」(05)も映画化されました。2作ともファンタジー映画ですが、この映画は、ホラー!!

ファイナル・デス・ゲーム」(09)。スペイン人のアルバロ・デ・アルミニャン監督作品。そのボードは、魔女狩りが行われていた15世紀のスペインで、火あぶりにされた魔女の皮と血と涙で作られたのでした。

アメリカ人学生のジェイソン(マイク・ヴォーゲル)は、友人のトマス(イーサン・レインズ)たちと、美しいリゾートビーチでサーフィンをしてバカンス中。ある日、骨董屋で見つけた“マンバ”と呼ばれるゲームボードを手に入れます。

ジェイソンは、ビーチで知り合ったエリカ(エリザ・ドゥシュク)をパーティに誘い、トマスと恋人のリサ、サーフィン仲間のミゲル、パブロ、エレーナ(ナイケ・リベリ)の7人で、ゲームをはじめてしまいます。自分たちの運命を知らずに…。

ゲームに勝つと、なんでも思い通りの願いが1つだけ叶い、負けるとゲームに示された災いが現実のものとなる…。それは残酷な拷問を受けた魔女の呪いが込められた“マンバ”のルール。つまり“死”。

日本にも古くは双六や将棋、囲碁、人生ゲームなどのボードゲームはありますが、チェスやバックギャモン(盤上に置かれた各15個の駒、すべてをゴールさせ早さを競うゲーム)なども有名。しかし、“ジュマンジ”や“マンバ”には手を出さないように。

映画を見て、予習しておきましょう。触らぬ神にたたりなし。ゲームもね。
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ジャック・メスリーヌの最期

2009-10-29 22:01:13 | 映画
ジャック・メスリーヌ Part2 ルージュ編」(08)は、Part1のノワール編と同時上映です。期間をずらしたりしていないので、注意が必要です。Part1の上映時間は114分。Part2は132分。4時間の大作です。

2本立てではなく、1本ずつの料金がかかります。スケジュールは上映館で確認してくださいね。そのルージュ編ですが、ノワール編でカナダの刑務所を脱獄したジャック・メスリーヌが、フランスに舞い戻ってくる1973年からはじまります。

3月、メスリーヌ(ヴァンサン・カッセル)は旧友のミシェル・アルドワン(サミュエル・ル・ビアン)と組み、銀行強盗を繰り返し、逮捕されてしまいます。しかしまたしても脱獄に成功。当然、警察はメスリーヌを許すはずはありません。

メスリーヌ追跡に執念を燃やすブルサール警視(オリヴィエ・グルメ)は、ある日隠れ家を急襲。こうして再び逮捕されたメスリーヌは、懲役20年を言い渡され、刑務所に収監されるのでした。

1978年3月、刑務所内でフランソワ・ベス(マチュー・アマルリック)という男と出会います。やがてメスリーヌとベスの2人は、もっとも警戒が厳重と言われるサンテ刑務所からの脱獄を成功させてしまいます。

実際、メスリーヌは32回の銀行強盗、4回の脱獄を成功させます。銀行強盗、誘拐、逮捕、収監、脱獄を繰り返す“社会の敵No.1”のメスリーヌ。彼は、1979年11月2日パリで警官隊40人に囲まれ、21発の銃弾を浴び死亡します。

この映画の原作は、メスリーヌ本人が書いた自伝を元にしています。犯罪者でありながら、メディアを使って自分をプロデュースするという天才だったのです。メスリーヌに絡む女性たちも華やか。

Part1では、スペイン女性ソフィア(エレナ・アナヤ)、娼婦のジャンヌ( セシル・ド・フランス)とサラ(フロランス・トマサン) Part2では、シルヴィア・ジャンジャコ(リュディヴィーヌ・サニエ)、弁護士(アンヌ・コンシエ)、パリ・マッチ誌の記者(ロール・マルサック)

カッセルはこの伝説の犯罪王を演じるに当たり、体重を20kg増量。まるでミニシリーズのような大作に仕上がった本作は、09年“セザール賞”主演男優賞、監督賞、音響賞受賞。さらに08年“東京国際映画祭”で最優秀男優賞受賞。

ヴァンサン・カッセル、渾身の2部作。見ましょう。
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ヴァンサン・カッセルの代表作

2009-10-28 21:11:38 | 映画
フランスの俳優、ヴァンサン・カッセル。1966年11月23日生まれ。父親は、「三銃士」(73)「オリエント急行殺人事件」(74)「プレタポルテ」(94)「クリムゾン・リバー」(00)などに出演した、俳優ジャン=ピエール・カッセル。

母親はジャーナリストだったで、義理の妹セシルは「我が至上の愛~アストレとセラドン~」(07)などに出演している女優。アクターズ・インスティテュート・オブ・ニューヨークでコメディを学び、91年映画デビュー。

マチュー・カソヴィッツ監督と知り合い、監督の「憎しみ」(95)で主演して有名に。痩せてギラギラした目が印象的な移民青年役でした。カソヴィッツ監督とカッセルは、ニコール・キッドマン主演「バースデイ・ガール」(02)で俳優として共演。

そのカッセルは、「アパートメント」(96)「ドーベルマン」(97)で共演したイタリア人女優モニカ・ベルッチと、99年結婚。04年には娘が誕生。個性的な俳優と“イタリアの宝石”と呼ばれた女優の結婚は話題になりましたね。

主な出演作は、「エリザベス」(98)「ジャンヌ・ダルク」(99)「クリムゾン・リバー」(00)「ジェヴォーダンの獣」(01)「アレックス」(02)「スパイ・バウンド」「オーシャンズ12」(04)「オーシャンズ13」「イースタン・プロミス」(07)など。

カッセルの最新作は、「ジャック・メスリーヌ Part1 ノワール編」(08)。この作品のサブタイトルは、“フランスで社会の敵 No.1と呼ばれた男”。そう!実在の犯罪者なんですね。しかも2部作。

ジャック・メスリーヌとは、1960年代から70年代に大陸を股にかけた犯罪者。銀行や金持ちだけから金を奪い、友との絆を大切にする代わり、裏切り者は容赦しない…。変装の達人で“千の顔を持つ男”と言われたそうな。

Part1 ノワール編では、1959年以降のメスリーヌを描きます。若き日の彼が強盗を重ね、カナダに逃亡。そして逮捕されたメスリーヌは投獄されるのですが、脱獄。“パブリック・エネミー”(社会の敵)と呼ばれるまでを描いています。

監督は、イーサン・ホーク主演「アサルト13 要塞警察」(05)のジャン=フランソワ・リシェ。共演はジェラール・ドパルデュー。いよいよ、カッセルの代表作誕生です。
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ジャスミンとブレンダに、会いに。

2009-10-27 21:26:03 | 映画
西ドイツ映画「バグダッド・カフェ」(87)は、当時ブームだったミニ・シアターでの上映(89)で、興行収入3億円の大ヒットを記録。見ました。なにより、ジェヴェッタ・スティールが歌う主題歌の“コーリング・ユー”が最高!

アカデミー賞最優秀主題歌賞にノミネートされ、一度聞けば『ああ~、あれ』ってすぐわかるはず。オリジナル版は91分ですが、1994年にノーカット108分の<完全版>が上映。この時も初見のファンを惹きつけて、またまた大ヒット。

どうしてこの作品に惹かれるのか?それはぜひ映画を見て欲しい~。そのチャンスがやって来ます。「バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>」(87)。このバージョンでは、監督のパーシー・アドロン自ら再編集。

さらにすべてのカットの、色と構図(トリミング)を新たに調整。2008年カンヌ国際映画祭で初上映され、大好評でした。もしまだ未見の方のために…。舞台は、ラスヴェガスとロサンゼルスの間にあるモハーヴェ砂漠。

ドイツのローゼンハイムから旅行に来たミュンヒグシュテットナー夫婦は、喧嘩の末、妻のジャスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)1人、車から降ります。ちょっと太めのジャスミンは、ハイヒール姿で重いトランクを引きずって歩き続けます。

やがて道路脇の寂れたカフェ兼モーテル兼ガス・ステーション“バグダッド・カフェ”にたどり着きます。やっとの思いで部屋を取るジャスミン。女主人のブレンダ(CCH・パウンダー)は、気むずかしくいつも不機嫌。喧嘩腰で応対します。

ちょうど亭主のサル(G・スモーキー・キャンベル)を追い出したばかり…。そして1日中ピアノばかり弾いている息子のサルJr.(ダロン・フラッグ)、反抗期の娘フィリス(モニカ・カローン)、昼寝ばかりしているバーテン(ジョージ・アグィラー)。

お客もハリウッドからやって来た画家ルーディ(ジャック・パランス)、女タトゥー職人デビー(クリスティーネ・カウフマン)、ヒッチハイカーのエリック(アラン・S・クレイグ)、常連のトラック野郎…と変り者ばかり集まります。

やがてジャスミンの存在が人々の心を癒し、いつしかカフェの一員に。しかし保安官に見つかり、ビザの切れたジャスミンは帰国することになってしまいます。そして数ヵ月後…。結末は、劇場で見て欲しい!きっと幸せになれるはず。

20年経っても、あの感動は変わりません。愛すべき名作です!
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光と影の映像美

2009-10-25 21:32:55 | 映画
パリ→ 巴里、ベルリン→ 伯林、モスクワ→ 莫斯科、サンフランシスコ→ 桑港、ワシントン→ 華盛頓、ニューヨーク→ 紐育、ハリウッド→ 聖林、ハワイ→ 布哇、ホノルル→ 美港、ローマ→ 羅馬 etc…

都市名や国名を漢字にあてることはよくあり、映画では漢字をタイトルにしているものも、たくさんあります。「巴里の屋根の下」(30)「桑港」(39)「踊る大紐育」(49)「巴里のアメリカ人」(51)「雨の朝巴里に死す」(54)も。

なんだか懐かしい~。漢字の地名が入るだけで“異国”感たっぷりで。しかし漢字の地名ってステキ。今ではすっかり使われなくなりましたが…。ありました!「倫敦から来た男」(07)という映画が。

原作は、ジョルジュ・シムノン(1903~1989)の同名作品。ご存知ですか?ベルギー出身の作家で、“メグレ警部(のちに警視)”シリーズの著者。なんでもシリーズは100編以上あるんだとか。生涯では400作以上書いたそうな。

監督・脚本は、「ヴェルクマイスター・ハーモニー」(00)のタル・ベーラ。うむ、まったく知らない…。監督は1955年ハンガリー出身。77年監督デビューし、「サタンタンゴ」(94)という映画では7時間半のモノクロ―ム作品を発表。すご過ぎ。

マロワン(ミロスラヴ・クロボット)の仕事は、鉄道員。“ガラスの檻”と呼ばれる制御室から、漆黒の海と駅を見下ろしていました。ある夜、ロンドンからブラウン(デルジ・ヤーノシュ)という男がやって来ます。

マロワンは偶然にも、ブラウンが犯した殺人事件を目撃。それから殺された男が持っていたトランクを海から拾い上げます。このトランクこそ、ブラウンが探していたものでした。中に入っていたのは、大量の札束。

濡れた紙幣を1枚ずつ、ストーブで乾かしトランクに戻すマロワン。しかし自分が目撃したことを警察に報告したり、仕事仲間に話すことはありませんでした。翌朝、何事もなかったようにいつもの通りの生活をします。

出会ってはいけない2人の男。大金を目の前にした平凡な人間の姿…。光と影のモノクロームの映像。黒って美しい…。妻役でティルダ・スウィントンが出演しています。全然違うけど、「イギリスから来た男」(99)。

スティーヴン・ソダーバーグ監督、テレンス・スタンプ主演。こちらもステキでした。ね?
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2013年は来るのか?

2009-10-23 20:52:18 | 映画
“ディザスター・ムービー”って大好き。かつて“パニック映画”と呼ばれていました。覚えてます?地震や津波などの自然災害、火災などの大惨事、果ては宇宙からの侵略と色々な異常事態を描き、主人公たちの必死な様を描いています。

ジョージ・シートン監督、バート・ランカスター主演「大空港」(70)。ロナルド・ニーム監督、ジーン・ハックマン主演「ポセイドン・アドベンチャー」(72)。ジョン・ギラーミン監督、スティーヴ・マックィーン主演「タワーリング・インフェルノ」(74)

マーク・ロブソン監督、チャールトン・ヘストン主演「大地震」(74)。マイケル・ベイ監督、ブルース・ウィリス主演「アルマゲドン」(98)。スティーヴン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演「宇宙戦争」(05)など。

ウィル・スミス主演の「インデペンデンス・デイ」(96)やデニス・クエイド主演の「デイ・アフター・トゥモロー」(04)の監督ローランド・エメリッヒは、「GODZILLA ゴジラ」(98)で失敗はしたものの、今やディザスター・ムービーの巨匠!

最新作は、かなり前からものすご~く楽しみにしていた「2012」(09)です!“2012”とは、マヤ文明に残る『2012年地球滅亡説』のこと。マヤ文明で用いられていたマヤ暦が、2012年12月21日までで終わっていることから生まれた終末論です。

イエローストーン公園に息子ノアと娘リリーとキャンプに来ていた、ジャクソン・カーティス(ジョン・キューザック)。彼は、チャーリー・フロスト(ウディ・ハレルソン)という男から『地球の滅亡』がやって来ると告げられます。

さらに各国政府が、秘密裏に選ばれた人間だけを乗せるための巨大船を製造していると言うのです。はじめは信じなかったジャクソンでしたが、ロサンゼルスで史上最大規模の地震が発生!それはアメリカ全土へ広がって行きます。

大地震、大津波、大噴火…。ジャクソンは元妻ケイト(アマンダ・ピート)と子供たちを守るため、巨大船のある場所を目指します。果たして、彼らを待つものとは?キャ~、どうなるの?ワクワクドキドキ。

出演者は、キウェテル・イジョフォー、オリヴァー・プラット、タンディ・ニュートン、ダニー・グローヴァー、ジョージ・シーガル。しかしこの映画の主役は、やっぱり世界中で次々に起こる異変の様子。すごい!

起り得ないとされている“2012”終末論ですが、もし…と思いながら見たいと思っています。
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ベルギーのサスペンス映画

2009-10-22 21:03:27 | 映画
ベルギー!日本人にも人気のこの国は、西ヨーロッパの王国です。私も行ってみたい国のひとつ。(いつのことやら…)それはともかく、ベルギーの画家と言えば、アンソニー・ヴァン・ダイクやピーテル・パウル・ルーベンス

“バラの画家”として有名なピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ、フーベルトとヤン・ファン・エイクの兄弟、シュルレアリスムの画家ポール・デルヴォーやルネ・マグリットがいます。映画の方は、オードリー・ヘプバーンやジャン=クロード・ヴァン・ダムも。

日本ではあまり馴染みがないですが、もちろん大ヒット作は生まれます。日本でもヨーロッパの映画を見るチャンスは着実に増え、映画祭などでも上映されていますね。第16回大阪ヨーロッパ映画祭のオープニング作品。

それがベルギーで国民の10人に1人が見た!という「ロフト.」(08)です。監督はエリク・ヴァン・ローイ、脚本はバルト・デ・パウ。ほら、馴染みがないでしょ?監督には「ザ・ヒットマン」(03未)があり、本作が2作目。

新築されたマンションの最上階にあるロフト。この部屋を持つ建築家のビンセント・スティーブンス(フィリップ・ペーテルス)は、友人たちに部屋の共有をしないかと提案。その友人とは、精神科医のクリス・ファン・アウトリーヴェ(ケーン・デ・ボーウ)

病気の妻を愛すルク・セイナーヴェ(ブルーノ・ファンデン・ブロッケ)、クリスの義弟でドラッグや荒れた生活をしているフィリップ・ウィレムス(マティアス・スクナールツ)、酒飲みで女に弱く、冗談好きのマルニクス・ローレイズ(ケーン・デ・グラーヴェ)の4人。

男たちは、この部屋を妻や恋人たちに内緒で使う秘密の部屋にしていたのです。それぞれの事情は、秘密。ある朝、ルクが部屋に入るとベッドには手錠をかけられ、血まみれで死んでいる女性が…。

血のついたナイフ、壁に描かれた血文字、そして切られた警報器。あわてて集まった男たちは、それらの意味を探ります。お互いのアリバイを主張し合い、犯人を突き止めようとするのですが…。

面白そう~!ハリウッドの有名スターや演技派の俳優でなくても、よく書けた脚本であれば面白いはず!6ヶ月間のロングラン上映記録も納得です。見た~い!
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ロートレックとその仲間

2009-10-20 20:53:24 | 展覧会
ロートレックを描いた映画には、ピエール・ラミュールの原作をジョン・ヒューストンが監督した「赤い風車」(52)があります。ホセ・ファーラーがロートレックを演じていました。以来、ロートレックのイメージはホセ・ファーラーです。

原題は“MOULIN ROUGE”。1889年、パリのモンマルトルに誕生したキャバレーの名称。屋根の上に赤い風車があります。華やかなフレンチ・カンカンや歌、大道芸のショーが有名。現在も観光スポットとして人気があります。

他にフランス、スペイン合作映画の「葡萄酒色の人生 ロートレック」(98)があります。ロジェ・プランション監督、レジス・ロワイエ主演。そしてバズ・ラーマン監督の「ムーラン・ルージュ」(01)も。主演はニコール・キッドマンとユアン・マクレガー。

この作品のロートレックは、ジョン・レグイザモが演じていました。脇役ですね。やっぱり、ロートレックはホセ・ファーラー。ロートレックの本名は、アンリ・ド・トゥルーズ=ロートレック。1864年11月24日南仏アルビ生まれ、父はアルフォンス伯爵。

13歳の時に左の大腿骨、14歳の時に右の大腿骨を骨折。そのため足の発育が停止し、大人になった時の身長は152cmでした。1882年、パリに出て絵を学びます。ロートレックは身体障害者として差別を受けていたんだとか。

そのためか、娼婦や踊り子たちに共感し、あのムーラン・ルージュなどに入り浸っていたのです。ロートレックと言えば、鮮やかなポスターを思い浮かべますね。そんなロートレックの展覧会が、「ロートレック・コネクション 愛すべき画家をめぐる物語」です。

タイトルでもわかるように、ロートレックと交流のあった画家たちの作品を紹介しています。ロートレックは、1901年9月9日マルロメでは脳出血で亡くなります。わずか37歳でした。その間に出会った画家たちは、エミール・ベルナール、ファン・ゴッホ

敬愛するエドガー・ドガ、エドゥアール・マネ、モーリス・ドニ、ピエール・ボナールなど。本展は、ロートレックの出生地にあるトゥールーズ=ロートレック美術館館長の企画・構成によるもの。さあ、ロートレックを見に渋谷に出かけましょ。
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ジム・キャリーのクリスマス・プレゼント

2009-10-18 21:17:48 | 映画
今年も後2ヶ月と少し。映画の世界ではすでに年末の話題作やお正月映画の予告編も公開中。次のディズニー映画は、チャールズ・ディケンズ原作『クリスマス・キャロル』。3D上映もあり。

映画「クリスマス・キャロル」は、過去に何度も映画化。エドウィン・L・マリン監督の38年版。ロナルド・ニーム監督、アルバート・フィニー主演の70年度版。クライヴ・ドナー監督、ジョージ・C・スコット主演の84年版。

ブライアン・ヘンソン監督(ジム・ヘンソンの息子)、マイケル・ケインとマペット主演の92年版など。私は70年版、84年版、92年版を見ています。マペットのミス・ピギーやカーミットたち、懐かしい~。

リチャード・ドナー監督、ビル・マーレイ主演「3人のゴースト」(88)は、現代のNYに舞台を移し、SFX(特殊効果)を駆使したコメディタッチ。当時はSFXやVFX(視覚効果)が、最先端でした。

原作は、ロンドンが大不況に見舞われた1843年出版。時代を反映した物語には、クリスマスの不思議な体験と人生はやり直せるという想いが込めらています。世界中で今のなお、愛され続けているわけですね。

Disney’s クリスマス・キャロル」(09)の監督・脚本は、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(85・89・90)シリーズ、「フォレスト・ガンプ/一期一会」(94)でアカデミー賞監督賞受賞のロバート・ゼメキス。

ロンドンの下町で事務所を持つ商人のスクルージ(ジム・キャリー)。お金がすべてで、町中の人に嫌われている守銭奴でした。クリスマス前夜、スクルージの元に10年前に亡くなった、かつての共同経営者マーレイ老人の亡霊が現れます。

マーレイの予言通り、過去、現在、未来のクリスマスの亡霊が現れ、スクルージを過去・現在・未来の時間の旅に連れて行きます。果たして、スクルージの見たものとは?

過去の恋人ベルとスクルージの妹ファンを演じるのは、ロビン・ライト・ペン。現在の事務員ボブ・クラチットと息子タイニー・ティム、亡霊マーレイは、ゲイリー・オールドマン。スクルージとは正反対の明るくやさしい甥のフレッドは、コリン・ファース。

ジム・キャリーは少年から老いたスクルージすべてと、過去・現在・未来のクリスマスの亡霊、7役を演じます。“パフォーマンス・キャプチャー”の威力は映画で楽しみましょう!わくわく。
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アナ・ウィンターのすべて

2009-10-17 21:21:43 | 映画
メリル・ストリープとアン・ハサウェイ主演「プラダを着た悪魔」(06)、見ました?ローレン・ワイズバーガーの同名小説を「マイアミ・ラプソディー」(94)「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」(08)のデヴィッド・フランケルが監督。

大学を卒業したアンドレアこと、アンディ(ハサウェイ)がひょんなことで就職した先は、一流ファッション誌の編集長ミランダ(ストリープ)のアシスタント。おしゃれなんてトンと疎いアンディは、ミランダがどんな存在なのか全く知るはずもなく…。

映画は、ミランダの24時間関係なく次々浴びせられる要求に必死に応えようとするアンディの頑張りを描いていました。徐々にファッションセンスも磨かれ、人間的にも成長していくアンディの姿に共感して、大ヒット!

そのミランダのモデルになったのが、ファッション誌アメリカ版“ヴォーグ”の有名編集長アナ・ウィンター。3000億ドルのファション業界で最もパワーのある存在と言われています。アメリカ人女性の約10人に1人、1300万人が読むという“ヴォーグ”

2007年秋のファッション特大号である9月号。締め切り5ヶ月前、アナ・ウィンターをカメラが追いました。R・J・カトラー監督のドキュメンタリー映画「ファッションが教えてくれること」(09)が、公開されます。

表紙(モデルはシエナ・ミラー)を決め、特集するテーマを決め、撮影準備を進め、掲載候補の服の採用・不採用を決める…。さらにコレクション前の有名ブランドの事務所を訪れ、自分の意見を伝える…。雑誌誕生までのプロセスのすごいこと!

アナ・ウィンターをまったく知らなかった私は、彼女の魅力的な容姿に見惚れました。ブロンドのボブヘアが、超~ステキ!そしてその仕事ぶりに、びっくり!パワーのある女性は輝いていますね。ホント、すごい!

映画に登場するデザイナーには、カール・ラガーフェルド(ドイツ出身。現在フェンディ、シャネルのデザイナー)、ジャン・ポール・ゴルチェ(フランス・パリ出身。エルメスのレディース・プレタポルテも担当)

オスカー・デ・ラ・レンタ(ドミニカ共和国からスペインに移住)、ヴェラ・ウォン(NY出身の中国系アメリカ人。ウェディングガウンで有名)など。タイトルの“ファッションが教えてくれること”って?ファッションにすご~く興味のある人、見ましょうねぇ。
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