怖いけど知りたい秘密結社

マイコレクションから、ロン・ハワード監督「天使と悪魔」（０９）を見たのは、つい先日。改めて、ロバート・ラングドン博士と…

一緒にヴァチカンの街を走り抜けた感じ。トム・ハンクスもまだ５０代になったばかりで、元気に走っていました。現在６４歳。

それにしても、原作小説を書いたダン・ブラウンはすごい！映画化した監督も。物語の背景にあるのは、秘密結社イルミナティ。

ローマ教皇が逝去し、次の教皇を枢機卿たちの投票で選出するコンクラーベや、ローマ教皇の秘書長ことカメルレンゴ、どちらからも読める…

鏡文字アンビグラムなど興味深い内容がいっぱい！それよりもイルミナティって？映像作家であり、フリーメイソン研究家の…

ジョニー・ロイヤル監督のドキュメンタリー映画「イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社」（１９）が、公開されます。

１７７６年ドイツで創設。以来、世界の政治、経済、文化、芸術をも陰で操ってきました。しかし、その全容は明らかではありません。

きっとこれからも。創設者はアダム・ヴァイスハウプトという人。いったいどんな人？その活動とは？ ？マークがいっぱい！

監督が研究するフリーメイソンとは？１ドル札の裏にある『プロビデンスの目』の意味は？ジョン・タートルトーブ監督…

ニコラス・ケイジ主演「ナショナル・トレジャー」（０４）にも登場。まだまだ色々知りたいことが、いっぱいあります！

もう揃うことがない３人の歌声

オペラ曲はお好き？本作の予告編を見て、イタリア出身のジャコモ・プッチーニのオペラ『トゥーランドット』（１９２６年）の…

有名なアリア『誰も寝てはならぬ』に鳥肌が立ちます。歌うのは「三大テノール」の１人、ルチアーノ・パヴァロッティ。この曲は…

０６年のトリノ・オリンピックのスケートで荒川静香さんが、金メダルを受賞したので有名。本作とは、ドイツのドキュメンタリー映画…

「甦る三大テノール 永遠の歌声」（２０）です。では、三大テノールとは？まずは、冒頭のルチアーノ・パヴァロッティ。

イタリア人のパヴァロッティ（１９３５年１０月１２日～２００７年９月６日）は、“神に祝福された声”と称され、７１歳でがんのため死去。

スペイン人で７９歳のプラシド・ドミンゴ（１９４１年１月２１日～ ）と、７３歳のホセ・カレーラス（１９４６年１２月５日～ ）。

この３人が奇跡的に揃った、１９９０年７月７日、ローマの遺跡カラカラ浴場で開催された野外コンサートの様子が収録されています。

以降、３人のコンサートはパヴァロッティが亡くなるまで続きます。９４年には白血病と診断されながらも、無事、舞台復帰した…

カレーラスと共に、ドジャー・スタジアムで開催されたコンサートのバックステージの様子も。客席にはフランク・シナトラ、

シュワちゃん、マンデラ大統領の顔も。３人とも素晴らしい歌声なのは周知の通りですが、ぜひオフの３人の姿もご覧下さい。

チヴィタ・ディ・バニョレージョで、同性婚

フィリダ・ロイド監督「マンマ・ミーア！」（０８）で、舞台となったドナのホテルはギリシャのカロカイリ島。でも架空の島。

ロケはエーゲ海のスコペロス島で行われたそう。ドナの娘ソフィと婚約者のスカイが結婚式を挙げる教会は、アギオス・イオアンニス教会。

かなり高い場所にありましたね。ところでアレッサンドロ・ジェノヴェージ監督「天空の結婚式」（１８）に登場する絶景は、

「マンマ・ミーア」によく似た高台の場所。本当は、イタリアのチヴィタ・ディ・バーニョレージョという分離集落で、３００ｍほどの…

橋を渡るそうです。ベルリンに暮らすアントニオ（クリスティアーノ・カッカモ）は、役者仲間で恋人のパオロ（サルヴァトーレ・エスポジト）に…

プロポーズします。結婚を決意する２人ですが、問題は互いの親の理解を得る事。パオロはゲイをカミングアウトして以来、母親と疎遠状態。

アントニオは、イタリアにいる両親にカミングアウトと結婚の承諾を得るため、パオロを連れて帰郷することに。ところが村長を務める父は…

大反対し、アントニオの結婚をめぐり対立した両親は離婚の危機に。果たして？母アンナ役は、モニカ・グェリトーレ。父ロベルト役は…

ディエゴ・アバタントゥオーノ。あんまりイタリアの俳優さんはよくわからないけど、クリスティアーノ・カッカモはハンサム。

本作は、ニューヨークのオフブロードウェイでロングラン上演された「Ｍｙ Ｂｉｇ Ｇａｙ Ｉｔａｌｉａｎ Ｗｅｄｄｉｎｇ」を映画化。楽しみ！

リリィの好きなユリの花

あれ、ニック・カサヴェテス監督「きみに読む物語」（０４）のリメイク？…と、思ってしまったのが、スペイン、アメリカ、フランス映画…

マルティン・ロセテ監督「４３年後のアイ・ラヴ・ユー」（１９）でした。予告編を見るとリメイクというより、ベースにした作品？

そもそも「きみに読む物語」は、ベストセラー作家ニコラス・スパークスの９６年発表の小説が原作。本作は、監督の脚本なので別作品。

妻を亡くし、ＬＡ郊外で老後生活を送る７０歳の元演劇評論家クロード（ブルース・ダーン）。親友のシェーン（ブライアン・コックス）と…

老後を謳歌していました。ある日クロードは、元恋人で舞台女優のリリィ（カロリーヌ・シロル）が、アルツハイマー病で介護施設に…

入ったことを知ります。もう一度、彼女に会いたいと願うクロードは、自分もアルツハイマーのフリをして同じ施設に入居するという…

大胆な計画を実行！シェーンの協力を得て、リリィと念願の再会を果たすのでした。ところが、リリィの記憶からクロードの存在は…

すっかり失われていました。クロードは、毎日のように２人の思い出を語って聞かせるのでした。４３年ぶりに再会した２人の思い出たち。

デートしたニューヨークとパリの街、やさしいガーシュインの音楽、甘いユリの花の香り、そしてシェークスピアの『冬物語』。

ブルース・ダーンは、１９３６年６月４日イリノイ州シカゴ出身の８４歳。ダイアン・ラッドは元妻、ローラ・ダンは娘。見ましょ。

たった１人で完成させたアニメ映画

今日はアニメ映画。劇場では見なかったのですが、深夜のＴＶ放送で見て、すっかり心奪われたのが「カンフー・パンダ」（０７）の…

マーク・オズボーン監督「リトルプリンス 星の王子さまと私」（１５）でした。なんて、チャーミングなの！物語のベースは…

タイトルにもあるように、アントワーヌ・ド・サン＝テグジュペリ原作の『星の王子さま』（１９４３年出版）。でも本当の主人公は…

名門校に通うために教育ママと２人、引っ越して来た９歳の女の子。その後の展開はぜひ本編を！（オリジナルの声で見て下さいね！）

近年のアニメ映画で今も１番のお気に入り。で、本作の予告編を見て、チェックしなくてはと思ったのが、ラトビア出身の…

ギンツ・ジルバロディス監督「Ａｗａｙ」（１９）です。北ヨーロッパのバルト海沿岸の国、ラトビアで生まれ育ち、８歳でアニメを作り始めた監督。

当時２５歳の青年がたった１人で監督、製作、編集、音楽などすべてを担当し、３年半をかけた長編アニメーション、デビュー作なのです！

飛行機事故で島に不時着し、たった１人生き延びた少年。森で地図を発見し、島の端に港があることを知ります。そして助けた飛べない小鳥と…

オートバイで島を駆け抜けます。謎の黒い巨人は、いったい何者？まったくセリフのない本作は、絶望、不安、孤独、そして希望を描きます。

とにかく、世界中で数々の賞を受賞した美しい映像を、まずは見て欲しいです。予告編だけで、もう愛おしい作品に。ぜひ。

シリアルキラーと入れ替わりました！

２人の人間の身体が入れ替わるというテーマは、よくあるお話。小説や漫画、映画でお馴染み。コメディ、パロディ、ラブコメ、ＳＦ、

そして今度はホラーで！それが「パラノーマル・アクティビティ２」（１０）などの脚本家で、「ハッピー・デス・デイ」（１７）などの…

監督でもある、クリストファー・ランドン監督作「ザ・スイッチ」（２０）です。ちなみに監督のお父さんは、大ヒットＴＶシリーズ…

「大草原の小さな家」（７４～８３）の故マイケル・ランドン。冴えない高校生活を送る女子高生のミリー・ケスラー（キャスリン・ニュートン）は…

１３日の金曜日、連続殺人鬼ブリスフィールド・ブッチャー（ヴィンス・ヴォーン）に襲われ、謎の短剣で刺されてしまいます。

鳴り響く雷鳴。その瞬間、２人の身体は入れ替わってしまいます！なんとか命を取り留め、翌朝、目覚めたミリーは…

自分が５０代の男性で、しかも殺人鬼と入れ替わったと知り、大ショック！一方のブッチャーことバーニー・ギャリスは…

警察に追われずに殺しができると大喜び。やがてミリーは、自分の身体を取り戻そうと友だちのナイラとジョシュの協力を得ることに。

しかし、２４時間以内に入れ替わりを解かなければ、二度と元の身体に戻れないこと知ります。果たして、ミリーは？バーニーは？

キャスリン・ニュートンは、ＴＶシリーズ「スーパーナチュラル」のクレア・ノバック役の女優。アラン・ラック共演。楽しみ！

元旦にダ・ヴィンチを…

今年７月７日のニュースでは、休館していたルーブル美術館が６日、約４か月ぶりに再開したということでした。しかし、日本語版の…

公式サイトでは『新たな通達があるまで休館・休園いたします』とあります。なので、事前チェックが必要ですね。もっとも、日本から…

観光でフランスへ行くことは、現在不可能ですが。反対にルーヴルを初め、海外の美術館からの作品の来日展もありませんが。

美術ファンには淋しい限り。しかし、スクリーンでならルーヴル美術館へお出かけできます。２０１９年から２０年にかけて…

ルーブル美術館では、レオナルド・ダ・ヴィンチ没後５００年を記念した大規模な回顧展が催されていました。構想約１０年。

ルーヴル所蔵の作品や世界中の美術館から貸し出された、ダ・ヴィンチの作品を展示したそうです。その様子を人がいない夜間に…

高精細度カメラで撮影。それがピエール＝マルタン・ユベール監督「ルーブル美術館の夜 ダ・ヴィンチ没後５００年展」です。

登場する作品は『受胎告知』、『ブノワの聖母』、『荒野の聖ヒエロニムス』、『岩窟の聖母』（ルーヴル美術館）、『洗礼者ヨハネ』、

『最後の晩餐』（バチカン美術館）、『ほつれ髪の女』（パルマ国立美術館）、『聖母子と聖アンナ（聖アンナと聖母子）』、

『ミラノの貴婦人の肖像』、『モナ・リザ（ラ・ジョコンダ）』など。まだまだ見たことのないダ・ヴィンチの作品があるかも。

２９年後のビルとテッド

ウォシャウスキー兄弟監督「マトリックス」（９９、０３）シリーズのネオや、チャド・スタエルスキ監督「ジョン・ウィック」（１４、１７、１９）…

シリーズのジョン・ウィックで大人気のキアヌ・リーヴス！ファンです。彼にはもうひとつ、３部作があります。スティーヴン・ヘレク監督…

「ビルとテッドの大冒険」（８９）です。ロック・スターを夢見る高校生ビル（アレックス・ウィンター）とテッド（キアヌ・リーヴス）。

歴史の先生から今度の研究発表の成績が悪かったら落第と言われた２人の前に、謎の男が突然現われ、タイムマシンを使って過去の旅へ。

２作目が、続編のピーター・ヒューイット監督「ビルとテッドの地獄旅行」（９１）。２人を快く思わない未来の悪の軍団のボスは…

２人にそっくりなサイボーグを送り込み、抹殺された２人は地獄へ。そんなとにかくおバカなビルとテッドの物語は、２９年の時を経て…

３作目が公開！ディーン・パリソット監督「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え！」（２０）です。待ってました！

でもまさかの続編ですね。ロックバンド＜ワイルド・スタリオンズ＞のメンバー、ビルとテッドでしたが、人気に陰りが…。そんな時…

未来からの使者が現れ、時空の歪みによる人類滅亡まで後７７分２５秒という事実を伝えます。果たして、世界の消滅を防ぐためビルとテッドは？

キアヌ５６歳、アレックス５５歳。今もおバカ。たまりません。キアヌの根本ってこれなのかも。ウィリアム・サドラー、ジェイマ・メイズ共演。

調香師と運転手の挫折と再生

パトリック・ジュースキント原作『香水 ある人殺しの物語』（１９８５年発行）を、ドイツ出身のトム・ティクヴァが監督した…

「パフューム ある人殺しの物語」（０６）は、お気に入りの１本。公開当時は、衝撃的な内容と映像の美しさで話題になりました。

ジャン＝バティスト・グルヌイ役に抜擢されたベン・ウィショーは、まだ３作目で初主演。原作もさることながら、映画もぜひ。

実は香水が大好きで好みのはもちろん、名前や容器に惹かれて買ってしまうことも。なので、香水がどうやって作られるのかは興味津々。

本作が２作目のグレゴリー・マーニュ脚本、監督「パリの調香師 しあわせの香りを探して」（１９）は、天才調香師の挫折と再生を描いています。

アンヌ・ヴァルベルグ（エマニュエル・ドゥボス）は、世界中のブランドと仕事をし、クリスチャン・ディオールの香水『ジャドール』などを…

ヒットさせてきた調香師。しかし４年前、多忙と仕事のプレッシャーから突然嗅覚障害を発症。すべてを失ってしまいます。今は嗅覚も戻り…

紹介される地味な仕事だけを受け、静かに暮らすアンヌ。そんな彼女に運転手として雇われたのは、ギヨーム・ファーヴル（グレゴリ・モンテル）。

離婚した元妻と娘の親権でもめているギョームは、わがままなアンヌに振り回されながらも、彼女の心を少しずつ開いていきます。

果たして？本作では、ディオールやエルメスの専属調香師のアドバイスなど貴重な協力を得て製作されました。ぜひ見ましょ。

ナショナル・ポートレートギャラリーからの贈り物

今年は美術展に全然行けなくて、絵画ファンなのでとっても淋しい年になりました。２月に上野の東京都美術館で開催された…

「ハマスホイとデンマークの絵画」、渋谷のＢｕｎｋａｍｕｒａザ・ミュージアムで開催された「超写実絵画の襲来 ホキ美術館収蔵」、

上野の国立西洋美術館で日時指定で見に行った「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」。楽しみに待っていた東京都美術館の…

「芸術 × 力 ボストン美術館展」は中止になってしまいました。美術館は、開催に苦慮していることと察します。海外からの作品展示は…

来年に期待したいです。そんな中、上野の森美術館で開催中のロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵…

「ＫＩＮＧ＆ＱＵＥＥＮ展 名画で読み解く 英国王室物語」にお出かけしましょう！ところでナショナル・ポートレートギャラリーとは？

ロンドンのナショナル・ギャラリー別館で、肖像画専門の美術館です。１８５６年設立、約１３００点もの作品を収蔵しているそうです。本展では…

約５００年にわたる５つの王朝（１：テューダー朝、２：ステュアート朝、３：ハノーヴァー朝、４：ヴィクトリア女王時代、５：ウィンザー朝）に…

描かれた英国王室の肖像画を紹介します。『ヘンリー８世』 『アン・ブーリン』 『レディ・ジェーン・グレイ』 『メアリー1世』

『エリザベス１世（アルマダの肖像画）』 『チャールズ１世』 『アン女王』など、目を見張る作品ばかり。まだ間に合います、ぜひ。