エリジウムで最高の暮らしを！

南アフリカ共和国ヨハネスブルク出身の映画監督。それが１９７９年９月１７日生まれのニール・ブロムカンプ。この名を聞いて「おっ！」と思った方は、見ましたねぇ～、「第９地区」（０９）。

面白かったですねぇ～。ヨハネスブルク上空に故障のため、漂着した巨大な宇宙船。やむなく難民として受け入れて、２０数年後。共同居住区“第９地区”に住むエイリアンと人間の物語。

主人公のヴィカスを演じたシャールト・コプリーは、ジョー・カーナハン監督「特攻野郎Ａチーム ＴＨＥ ＭＯＶＩＥ」（１０）で、マードック役に大抜擢。彼もヨハネスブルク出身。未見の方は、ぜひ！

地元で活躍後、ピーター・ジャクソン監督の製作を受け、脚本、監督した「第９地区」の大ヒット後、４年ぶりの最新作が公開されます。脚本、製作、監督作「エリジウム」（１３）です。わくわく。

２１５４年。人類は人造スペース・コロニーに住む富裕層と、人口過剰で荒廃した地球に住む大多数の貧困層に２分化されていました。少数の富裕層が暮らすそこは、美しき理想郷“エリジウム”

しかし地球に住む住民は、蔓延する犯罪と貧困から逃れようと必死でした。犯罪に手を染めては留置所送りになっていたマックス（マット・デイモン）も、そんな１人でした。

この繰り返しを断ち切ろうとマックスは、アーマダイン社の工場で働き始めます。そしてなんとしてもエリジウムに行かねばならない理由がある、マックス。果たしてそれは？

ある目的のためにレジスタンス軍に参加し、エリジウム政府に立ち向かうマックス。相手は、エリジウムのデラコート長官（ジョディ・フォスター）と強硬な軍隊。シャールト・コプリーも出演。

その他の共演者は、「ザ・ライト エクソシストの真実」（１１）のアリシー・ブラガ。「ハード・ラッシュ」（１２）のディエゴ・ルナ。「ローン・レンジャー」（１３）のウィリアム・フィクトナー。

ところで９８年と０１年に男児を出産したジョディ。０１年の時、父親がメル・ギブソンではないかと話題に。「マーヴェリック」（９４）で共演、「それでも、愛してる」（１１）を監督。ねっ？

ルノワールの『浴女たち』

フランス印象派の代表的画家、ピエール＝オーギュスト・ルノワール（１８４１年２月２５日～１９１９年１２月３日）。長男ピエール・ルノワールは、ジャン・ギャバン主演「珊瑚礁」（３９）などの俳優。

次男ジャン・ルノワールは、「黄金の馬車」（５３）「フレンチ・カンカン」（５４）などの監督。なんでも第１次世界大戦で負傷し、療養生活を送るうちに映画に興味を抱くようになったとか。

１９２４年、父の遺産で映画製作プロを設立。時代はトーキーとなり、「どん底」（３６）「大いなる幻影」（３７）「ラ・マルセイエーズ」（３８）「ゲームの規則」（３９）「ピクニック」（４６）など

監督の他、脚本、製作、俳優としても活躍。多才ですねぇ～。そんな芸術家一家とも言えるルノワール家。ピエールを父に持ち、ジャンの甥にあたるクロード・ルノワールは、撮影監督として活躍。

彼の作品には、「血とバラ」（６１）「バーバレラ」（６７）「世にも怪奇な物語」（６７）「エスピオナージ」（７３）「フレンチ・コネクション２」（７５）「００７／私を愛したスパイ」（７７）などがあります。

ルノワールのひ孫にあたるジャック・ルノワールの原作を映画化したのが、「ルノワール 陽だまりの裸婦」（１２）です。監督、脚本は「メッセージ そして、愛が残る」（０８）のジル・ブルドス。

１９１５年、コートダジュール。７４歳のルノワール（ミシェル・ブーケ）は、病に冒され満足に絵筆も握れないようになっていました。そして最愛の妻を亡くし、失意のどん底にいました。

その上、息子のジャン（ヴァンサン・ロティエ）が、戦地で負傷したという知らせが届きます。そんなある日、ルノワールの前に美しく若々しい娘アンドレ（クリスタ・テレ）が現れます。

まるで光をまとったかのような、あふれんばかりの生命力を持つアンドレ。たちまち、魅了されたルノワールは、彼女をモデルに絵を描き始めるのでした。それが『浴女たち』だったのです。

ミシェル・ブーケは、フランソワ・トリュフォー監督「黒衣の花嫁」（６８）、ジャック・ドレー監督「ボルサリーノ」（７０）、ジャコ・ヴァン・ドルマル監督「トト・ザ・ヒーロー」（９１）の名優です。ぴったり！

最後のイップ・マン

中国の武術家、葉問ことイップ・マン。１８９３年１０月１日広東省仏山市出身。詠春拳の達人として有名です。武術に生涯を捧げげ、１９７２年１２月２日没、７９歳でした。

最近、イップ。マンを描いた作品が続々製作され、今ではその名前もすっかりお馴染みとなりました。公開は逆ですが、ウィルソン・イップ監督、ドニー・イェン主演「イップ・マン 序章」（０８）

同じく「イップ・マン 葉問」（１０）。ハーマン・ヤオ監督、デニス・トー主演「イップ・マン 誕生」（１０）。ウォン・カーウァイ監督、トニー・レオン主演「グランド・マスター」（１３）

そして、ブルース・リー没後４０周年を記念して公開の、イップ・ワイマン監督、アーリフ・リーがブルース・リーを演じる「李小龍 マイブラザー」（１０）にもイップ・マンのエピソードが出てきます。

「イップ・マン 誕生」の監督ハーマン・ヤオは、再びイップ・マンを描きました。今度の主演は、アンソニー・ウォン。１９６１年９月２日香港出身のウォンは、１番年上の俳優ですね。

それが、「イップ・マン 最終章」（１０）です。こうしてみると、ほとんどが２０１０年の製作ですね。物語は…裕福な家庭に育ち、幼い頃から詠春拳の修練を積み、達人に。

しかし戦争が始まり、イップマン（アンソニー・ウォン）は日本軍に自宅を接収されます。１９４９年、生活に困窮したイップ・マンは、妻のウィンセン（アニタ・ユン）と息子を置いて香港へ。

そこで労働組合の屋上に間借りし、詠春拳を教え始めます。やがて中国と香港の境界線が閉ざされ、妻に会うことができなくなり、ついには妻の死に立ち会うこともできなかったのです。

深く苦しむ葉問…。以前から惹かれていた歌手のジェニー（チョウ・チュウチュウ）と親密になっていきます。他のイップ・マン映画を見ている方は、見比べましょう。

白鶴拳宗師ン・チョンにエリック・ツァンが出演。若手のジリアン・チョン、ジョーダン・チャンも共演。数多くの作品に出演のアンソニー・ウォン！渋くなりましたねぁ～、はい。

デイジーとルーズベルト

ローラ・リニーは大好きな女優の１人。１９６４年２月１５日ＮＹ出身。ブラウン大学卒業、ジュリアードで演技を学び、地方劇場やオフ・ブロードウェイに出演するという、まさに女優！

映画デビューは、ジョージ・ミラー監督、ニック・ノルティ、スーザン・サランドン主演「ロレンツォのオイル／命の詩」（９２）。初主役は、フランク・マーシャル監督「コンゴ」（９５）でした。

アクション派ではなく、実はグレゴリー・ホブリット監督、リチャード・ギアさま主演「真実の行方」（９６）や、クリント・イーストウッド監督、主演の「目撃」（９７）のような作品が、お似合い。

ギアさまとは、マーク・ペリントン監督「プロフェシー」（０２）でも共演しています。ピーター・ウィアー監督、ジム・キャリー主演「トゥルーマン・ショー」（９８）も、すごくステキな作品。

クリント・イーストウッド監督「ミスティック・リバー」（０８）では、ショーン・ペンの妻役。昨年公開のジェームズ・アイヴォリー監督、アンソニー・ホプキンス主演「最終目的地」（０８）

ここでのローラ・リニーは、輝くばかりの美しさでした。さぁ、最新作です。ロジャー・ミッシェル監督「私が愛した大統領」（１２）です。おおっ、「Ｊの悲劇」（０４）の監督ではありませんか！

フランクリン・デラノ・ルーズベルトは、史上唯一となる４選（任期：１９３３～４５年）された、第３２代合衆国大統領。ニューディール政策で、大恐慌のアメリカを復活させたことで有名。

３９歳の時小児麻痺になり、後遺症のため下半身が麻痺。車椅子生活でした。映画はそんな大統領と、彼が信頼を寄せた女性との秘めた恋の物語を、女性の目線で描いています。

ルーズベルト大統領（ビル・マーレイ）は、忙しい執務で体調を崩していました。母親のサラ（エリザベス・ウィルソン）は、従妹のデイジー（リニー）を呼び寄せます。大人しく、控えめの彼女。

ある日、英国王ジョージ６世（サミュエル・ウェスト）とエリザベス王妃（オリヴィア・コールマン）が、ルーズベルト邸にやって来ます。エレノア・ルーズベルトは、オリヴィア・ウィリアムズ。必見。

少女ジンジャーの世界

姉のダコタ・ファニングは、１９９４年２月２３日ジョージア州コンヤーズ出身。１９歳になりました。ジェニー・ダウンハムの原作をオル・パーカーが監督した「１７歳のエンディングノート」（１２）

末期の白血病の少女が、最期まで一生懸命生きるという映画でした。さずが、ジェシー・ネルソン監督「アイ・アム・サム」（０１）でいきなり各賞にノミネート、受賞した経歴を持つ女優です。

妹のエル・ファニング。１９９８年４月９日生まれ。１５歳になりました。姉によく似たエルも、２歳からＴＶシリーズに出演しキャリアを積んできました。「アイ・アム・サム」のダコタの２歳時も演じました。

ゲイリー・ウィニック監督「シャーロットのおくりもの」（０６）でも、ダコタと共演。トニー・スコット監督「デジャヴ」（０６）や、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督「バベル」（０６）に出演。

ソフィア・コッポラ監督「ＳＯＭＥＷＨＥＲＥ」（１０）、Ｊ・Ｊ・エイブラムス監督「ＳＵＰＥＲ８／スーパーエイト」（１１）、キャメロン・クロウ監督「幸せへのキセキ」（１１）と、そろそろ大人へ。

最新作は、サリー・ポッター脚本、監督「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界」（１２）です。冷戦下の１９６０年代のロンドン。同じ病院で生まれ、幼なじみとして一緒に育った２人。

ジンジャー（エル・ファニング）とローザ（アリス・イングラート）は思春期を迎え、学校をさぼって宗教や政治、ファッションについて話をするのが大好き。反核運動にも興味を示す年頃。

自由奔放なローザと違うジンジャーは、２人の間に溝を感じていました。その上、父親のいないローザは、ジンジャーの父ローランド（アレッサンドロ・ニヴォラ）に恋心を抱いていたのです。

２人に関係があることを知ったジンジャーは心に傷を負い、さらにキューバ危機が起こり、ジンジャーの世界は崩壊寸前…。共演者が素晴らしい！クリスティナ・ヘンドリックス、ジョディ・メイ

オリヴァー・プラット、ティモシー・スポール、アネット・ベニング。やはりポッター監督の作品だからでしょう。「オルランド」（９２）「耳に残るは君の歌声」（００）「愛をつづる詩」（０４）…見ましょ。

ロン・パールマン、出てます。

地球を危機に陥れるもの…台嵐や地震、津波、雪崩などの大災害。温暖化や寒冷化など地球規模の大異変。隕石などの宇宙からの落下物。でも、それだけではありません。

宇宙船（ＵＦＯ）、宇宙人（エイリアン）、未知のウイルス、そしてアンデッド（ゾンビ）も。マーク・フォースター監督。ブラッド・ピット主演「ワールド・ウォーＺ」（１３）も、ぜひ見ましょう！

２０１３年８月１１日午前７時。太平洋の深海から突如、巨大な生命体が出現。“ＫＡＩＪＵ”（怪獣）と名付けられます。サンフランシスコを皮切りに、わずか６日間で３つの都市は壊滅。

世界各国の主要都市が次々と襲われ、人類は滅亡の危機に晒されます！残された道は、絶滅するか、戦うかの２つにひとつ。環太平洋沿岸（パシフィック・リム）諸国は、国際的な軍事組織…

環太平洋防衛軍“ＰＰＤＣ”（パン・パシフィック・ディフェンス・コープ）を設立。専門家よる人型巨大兵器イェーガーを開発します。イェーガーの操縦には、２人のパイロットが必要。

さらに最大限の能力を引き出すためには、パイロット同士の心を高い次元でシンクロさせる必要があったのです。果たしてそれは？５年前のバトルでパートナーだった兄を失い、心に傷を負った弟。

名パイロットだったローリー・ベケット（チャーリー・ハナム）は、復帰を決意。彼が乗る旧式イェーガー“ジプシー・デンジャー”の修復に当たるのは、日本人研究者の森マコ（菊地凛子）。

彼女も幼い頃に家族を殺された過去を持っていました。ローリーとマコはパートナーを組み、共にイェーガーに乗り込んで戦うことを余儀なくされるのですが…。ＫＡＩＪＵとの長い戦い。

監督、脚本、製作を務めるのは、ギレルモ・デル・トロ！「パンズ・ラビリンス」（０６）「ヘルボーイ／ゴールデン・アーミー」（０８）以来の監督作。否応なく、期待しちゃいますね。

デル・トロの創造性は、本当に素晴らしい！生ものでなくマシンなのがどうかな？しかし、ＨＡＫＡＩＳＨＡもトランスフォーマーもですが、地球は壊れやすいので、お手柔らかに。

タンゴ！タンゴ！

タンゴ！いいですよねぇ～。好きです。まったく踊れませんが、見るのは大好き！ウォン・カーウァイ監督「ブエノスアイレス」（９７）で、レスリー・チャンとトニー・レオンが踊るタンゴ！

リズ・フリードランダー監督「レッスン！」（０６）で、アントニオ・バンデラスが踊るタンゴ。リチャード・ベンジャミン監督「くちづけはタンゴの後で」（９６）のブレンダンが踊るタンゴ。

タンゴの本場は、アルゼンチン。バンドネオンと言う楽器が使われるのが、アルゼンチン・タンゴ。アコーディオンが使われるのが、コンチネンタル・タンゴと言います。タンゴが出てくる映画は…

マルコス・チューリナ監督、ラウル・ジュリア主演「タンゴ・バー」（８８）。パトリス・ルコント監督「タンゴ」（９２）。サリー・ポッター監督、主演「タンゴ・レッスン」（９７）。カルロス・サウラ監督「タンゴ」（９８）

ミゲル・コアン監督のドキュメンタリー映画「アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち」（０８）など多数。ベルナルド・ベルトルッチ監督「ラストタンゴ・イン・パリ」（７２）なんてのも。

ベルギー、ルクセンブルク、フランス映画「タンゴ・リブレ 君を思う」（１２）は、フレデリック・フォンテーヌ監督作。Ｊ.Ｃ.（フランソワ・ダミアン）は、刑務所の看守。ごく普通の生活を送っています。

彼の楽しみといえば、週に１回通うタンゴ教室。ある日、アリス（アンヌ・パウリスヴィック）という女性が、やって来ます。華やいだ雰囲気を持つアリスですが、実は１５歳の息子がいました。

Ｊ.Ｃ.はアリスと踊ることになり、たちまち惹かれてしまいます。翌日、アリスが刑務所の面会室にいるのを見て、驚くＪ.Ｃ.。実はアリスの夫フェルナン（セルジ・ロペス）が、入所していたのです。

さらに愛人のドミニク（ジャン・アムネッケル）も。ある日、フェルナンはＪ.Ｃ.とアリスがタンゴ教室で踊ったことを知り、激しく嫉妬。フェルナンは刑務所内で、タンゴを覚えようとします。

男だけで踊るタンゴ！おおっ、ケン・ラッセル監督、ルドルフ・ヌレエフ主演「バレンチノ」（７７）。ところでタンゴの名曲、アストル・ピアソラの代表曲“リベルタンゴ”をどうぞ。ヨー・ヨーマです。

ポーラ美術館のフジタ

神奈川県箱根にある、ポーラ美術館。行ったことがあります？箱根はちょっとした旅行の距離なので、まだ行ったことがありません。何年も前、彫刻の森美術館に行ったことがありますが…。

ポーラ美術館は、２００２年９月開館。コレクションは約９５００点に上るそうです。現在は「モネ、風景を見る眼 １９世紀フランス風景画の革新」が開催されています。印象派のファンはぜひ！

このポーラ美術館には、ピエール・オーギュスト・ルノワール『レースの帽子の少女』（１８９１年）をはじめ、シスレー、モディリアーニ、ピサロ、モネ、ドガ、マネ、ムンク、ドラクロワ

スーラ、ロートレック、アングル、コロー、ゴッホなどの洋画家作品他、日本画、彫刻、工芸、陶器などを収蔵。やはり一度は行きたい！その中に、レオナール・フジタの作品が多くあります。

本名：藤田嗣治（１８８６年１１月２７日～１９６８年１月２９日）は、東京牛込区新小川町出身で、１９１３年（大正２年）フランスに渡ります。そして、パリのモンパルナスに住みます。

第１次、第２次世界大戦を生き抜き、日本への３度の帰国の後、１９５５年フランス国籍を取得し、５９年にはカトリックの洗礼を受け、“レオナール・フジタ”と改名しました。

ファンにはレオナール・フジタの方が、通りが良いかも。夏から秋にかけて、渋谷のザ・ミュージアムで、ポーラ美術館収蔵のフジタの作品が公開されます。うれしいですね！

「レオナール・フジタ ポーラ美術館コレクションを中心に」です。その構成は、＜第１章＞モンパルナスのフジタ「素晴らしき乳白色」の誕生 ＜第２章＞フジタの子どもたち－アトリエのなかの物語

＜第３章＞小さな職人たち－フランスへの賛歌…フジタと言えば“乳白色”ですが、最新の科学調査によると下地にベビー・パウダーが使用されていた可能性が高まったそうです。うむ。

また、特別展示として“フジタと２人の写真家”も。その写真家とは土門拳氏と阿部徹雄氏。絵画ではなく、写真で残るフジタのリアルな姿。こちらも興味津々。自画像の多いフジタ。猫も。

日本のウルヴァリン

トム・フーパー監督のミュージカル「レ・ミゼラブル」（１２）で主役のジャン・バルジャンを演じたヒュー・ジャックマンは、知る人ぞ知る、ミュージカル出身の俳優。まだ、ウルヴァリンになる前の話。

１９６８年１０月１２日オーストラリアのシドニー出身で、地元で映画やＴＶドラマに出演。ミュージカルでは『美女と野獣』や『サンセット大通り』に出演。国際的に知られるようになったのは…

英国王立劇場での『オクラホマ！』（９８）で主役のカールを演じ、ローレンス・オリヴィエ賞にノミネート。日本ではブライアン・シンガー監督「Ｘ-メン」（０１）でウルヴァリンを演じ、初お目見え。

３３歳だったジャックマンはやせっぽちで、ワイルドと言うより繊細な感じ。同監督「Ｘ-ＭＥＮ２」（０３）では、多少ワイルドに。次がブレット・ラトナー監督「Ｘ-ＭＥＮ：ファイナルディシジョン」（０６）

すっかりウルヴァリンは当たり役となり、ギャヴィン・フッド監督「ウルヴァリン：Ｘ-ＭＥＮ ＺＥＲＯ」（０９）がスタート！リーヴ・シュレイバーが、兄ビクターことセイバートゥースを演じました。

ウルヴァリン誕生秘話ですね。マシュー・ヴォーン監督「Ｘ-ＭＥＮ：ファースト・ジェネレーション」（１１）では、プロフェッサーＸ（ジェームズ・マカヴォイ）とマグニートー（マイケル・ファスベンダー）が主役。

ウルヴァリンがどこに出てるか、お楽しみ。そしていよいよ「ウルヴァリン：ＳＡＭＵＲＡＩ」（１３）の登場です。タイトルでお分かりのように、日本が舞台になります。おおっ、サムライ！何が？

カナダで隠遁生活のウルヴァリン（ジャックマン）。旧友の矢志田から連絡を受け、日本にやって来ます。再会後、彼は病状が悪化し亡くなります。葬儀で孫娘マリコ（ＴＡＯ）が、襲われ…

そして何者かの罠にはまり、治癒能力を失ったウルヴァリン。いったい何が？果たして、ウルヴァリンは日本で死んでしまうのか？困るぅ～、まだウルヴァリンの続編が見たいんだもん！

共演は、真田広之、福島リラ。日本各地でロケしていたのが話題でしたね。監督は「ニューヨークの恋人」（０１）でジャックマンと組んだ、ジェームズ・マンゴールド。期待しましょう。

美味しい映画を見ましょ！

パリ生まれのカトリーヌ・フロ。フランス映画をあまり見ていなかった過去を持ち多くは語れないのですが、彼女の作品はついつい見てしまいます。１９５７年５月１日生まれの５６歳。

ジャン＝シャルル・タケラ監督「Ｃ階段」（８５）でデビュー。原作『親指のうずき』をパスカル・トマが監督した「アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵」（０５）から、見始めました。

エリック・＝エマニュエル・シュミット監督のファンタジーコメディ「地上５センチの恋心」（０６）では、とってもキュートな未亡人役。寝る前に読むロマンス小説作家に恋してました。

ドゥニ・デルクール監督「譜めくりの女」（０６）では、将来の夢を絶たれた少女に復讐されるピアニスト役。前作とは全然違う役柄でした。パスカル・トマ監督「パディントン発４時５０分」（０８未）

これは「アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵」シリーズ。未見なので、ぜひ見たいです。そもそもクリスティ―作品をフランスで映画化…に興味津々。そんな彼女の最新作です。

ファブリス・ルキーニ主演「恋愛小説ができるまで」（９０）のクリスチャン・ヴァンサン監督作、「大統領の料理人」（１２）がそれ。第５共和政第４代大統領、フランソワ・ミッテラン。

ややこしい。ミッテラン（１９１６年１０月２６日～９６年１月８日）は、２期１４年務めました。近年明らかになったそうですが、当選当初からがんを患っていて、９５年５月退任後翌年死去。

映画は、そのミッテラン大統領のプライベートキッチンを任された女性シェフのお話です。フランスの片田舎で小さなレストランを営む、オルタンス・ラボリ（カトリーヌ・フロ）。

ある日、彼女はスカウトされ、エリゼ宮へ連れて来られます。昔ながらのメニューと堅苦しい規律に縛られ、さらに官邸料理人たちの嫉妬の目。オルタンスは、ただ“美味しい”料理を目指します。

そして彼女に声をかけて来たのは、ミッテラン大統領（ジャン・ドルメッソン）本人だったのです！オルタンスの作る料理とは？そうそう、音楽はガブリエル・ヤレド。美味しい映画をどうぞ。