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だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

スパイク・リーの奇跡

2009-06-07 20:08:38 | 映画
1944年8月12日、イタリア、トスカーナのサンタンナ・ディ・スタッツェーマ市で起きた大虐殺。ドイツ軍300名による、反ナチパルチザン掃討作戦と称した市民560名の殺害…。殺された多くは女性や老人、子供たちでした。

この実話は、英語読みの“セントアンナの大虐殺”として知られているそうです。また、フィレンツェのサンタ・トリニータ橋は建築家アンマナーティが、1567年から1569年にかけて建築された16世紀の橋。後の1608年にメディチ家の結婚を祝って、四季の彫像が作られました。

しかし、1944年8月8日ドイツ軍によって爆破。それにより、プリマヴェーラ(春)の頭部が行方不明になります。橋は1958年、再建されたそうです。つくづく、戦争のむなしさを感じます。こうして幾多の芸術品が破壊されていったことでしょう。なにより人間の命が…。

「ドゥ・ザ・ライト・シング」(89)「マルコムX」(92)「25時」(02)などで知られるスパイク・リー監督が、「インサイド・マン」(06)以来、久々に発表したのが最新作の「セントアンナの奇跡」(08)です。冒頭の実話から生まれた、まさに奇跡の物語なんです。

現代。NYの郵便局で働くヘクター・ネグロンは、定年間近の真面目な男。ある日、カウンターにやって来た男の客に向かって古いドイツ製ルガーでいきなり発砲。なぜ?さらに警察がヘクターの部屋から、イタリアの歴史的にも重要な彫像(頭部)を発見します。それは?

その理由は、すべて1944年のイタリアにあったのです。時は、第2次世界大戦下。最前線で戦うのは、黒人だけの部隊“バッファロー・ソルジャー”。部隊はヘクター伍長(ラズ・アロンソ)の他、オーブリー・スタンプス軍曹(デレク・ルーク)、ビショップ・カミングス軍曹(マイケル・イーリー)、サム・トレイン上等兵(オマー・ベンソン・ミラー)の4人。

彼らは、アンジェロ(マッテオ・スキアボルディ)という少年を救います。トスカーナの小さな村で起こった、奇跡の物語。謎めいた作品の原作は、叔父さんがかつてバッファロー・ソルジャーの一員だったという、ジェームズ・マクブライドの同名小説。脚本も担当。

監督の映画ではお馴染みの、ジョン・タートゥーロやジョン・レグイザモも出演。スパイク・リーが心を込めて描いた、女神の奇跡。見届けねば…。
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