だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

アテネ、クレタ島、そしてイスタンブールへ

2015-02-27 21:38:01 | 映画
ヴィゴ・モーテンセンの父親は、デンマーク人だそう。名前はヴィゴ・ピーター・モーテンセンで、息子のヴィゴの本名はヴィゴ・ピーター・モーテンセンJr。ヴィゴ自身は、ニューヨーク出身。

1958年10月生まれなので、今年56歳。ピーター・ウィアー監督「刑事ジョン・ブック/目撃者」(85)で映画デビュー。ピーター・ジャクソン監督「ロード・オブ・ザ・リング」(01)のアラゴルン役。

このシリーズでファンになっ方も多いかも。確かにこの作品でメジャーになった感もありますが、フィリップ・リドリー監督「柔らかい殻」(90)と「聖なる狂気」(95)は、お気に入り。

「LOTR」以降は、デヴィッド・クローネンバーグ監督「ヒストリー・オブ・バイオレンス」(05)「イースタン・プロミス」(07)「危険なメソッド」(11)の3作や、ロバート・B・パーカー原作…

エド・ハリス監督、主演「アパルーサの決闘」(08未)もお気に入り。最新作は、パトリシア・ハイスミス作『殺意の迷宮』を映画化した、「ギリシャに消えた嘘」(14)です。

初監督のホセイン・アミニは、「日蔭のふたり」(96)「鳩の翼」(97)「サハラに舞う羽根」(02)「シャンハイ」(10)「ドライヴ」(11)「スノーホワイト」(12)「47RONIN」(13)の脚本家。

1962年、アメリカ人ライダル・キーナー(オスカー・アイザック)は、ギリシャのアテネでツアーガイドをしていました。彼はパルテノン神殿で、チェスター・マクファーランド(ヴィゴ・モーテンセン)と…

妻コレット(キルステン・ダンスト)と知り合います。そして夫妻のガイドとなります。実はチェスターは、NYで大勢の投資家相手に投資詐欺を働き、大金を奪い逃亡中だったのです。

その夜、夫妻を1人の探偵が訪ねて来ます。そして誤って探偵を殺害してしまったチェスターは、偶然ホテルにいたライダルに嘘をつき、手助けを頼むのでした。

こうして3人の運命は狂い始めます。果たして?ハイスミス原作の映画は、「見知らぬ乗客」(51)「太陽がいっぱい」(60)「アメリカの友人」(77)「リプリー」(99)など。見ましょ。
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1999年のチェチェンで…

2015-02-24 22:16:28 | 映画
ミシェル・アザナヴィシウスを覚えてますか?発音しにくいので、未だにすらすら言えない…。あっ、アカデミー賞作品賞を受賞した「アーティスト」(11)の監督ですね。

他に主演男優賞、監督賞、作曲賞、衣装デザイン賞の5部門受賞作品。フランス映画で、フランス人の監督と主人公。しかも白黒、サイレント。当時、大騒ぎでしたね。

ちなみに監督の奥さまは、「アーティスト」のヒロイン役ベレニス・ベジョ。アルゼンチンのブエノスアイレス出身。2人の最新作が、「あの日の声を探して」(14)。監督は脚本も担当。

ロシアに侵攻された1999年のチェチェン。9歳のハジ(アブドゥル・カリム・ママツイエフ)は、目の前で両親を銃殺されショックで声を失ってしまいます。姉も殺されたと思い…

赤ん坊の弟を他人の家の前に捨て、ロシア軍から逃れなんとか街へ辿り着きます。そこでハジを救ったのは、フランスから来たEU職員キャロル(ベレニス・ベジョ)でした。

キャロルは、自分の手では何も世界を変えられないと無力さに絶望していました。そこに現われた少年。キャロルは、目の前の小さな命を守りたい…と願うようになります。

その頃、姉のライッサ(ズクラ・ドゥイシュビリ)は戦火の中でハジを探していました。果たして、ハジが伝えたかったことは?生き別れた姉と弟は再会できるのでしょうか?

アネット・ベニング共演。本作は監督が、“どうしても描きたい”と願い続けた物語。オリジナルはフレッド・ジンネマン監督「山河遥かなり」(47)。さすがに未見なので、調べてみました。

第2次大戦直後、アメリカ占領下のドイツ。ナチスによって母と生き別れになった少年カレルは、アメリカ兵のラルフ(モンゴメリー・クリフト)に拾われます。何を聞いても『知らない』と…

答えるカレルとラルフとの交流を描き、アカデミー賞主演男優賞、監督賞、脚色賞、原案賞にノミネート。原案賞を受賞しました。今も繰り返される戦争と人間の物語です。
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祝!J・K・シモンズ

2015-02-23 21:37:23 | 映画
第87回アカデミー賞の結果は、ご存じの通り。念のためメモしておきます。作品賞は、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』。素晴らしい!期待どおりでした。

監督賞も、同作のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。主演男優賞は、『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメイン。キートンさんに取って欲しかったけど、納得の演技でしたから。

主演女優賞は、『アリスのままで』のジュリアン・ムーア。助演女優賞は、「6才のボクが、大人になるまで。」のパトリシア・アークエット。そして助演男優賞を受賞したのが、J・K・シモンズ!

スペインのエウヘニオ・ミラ監督「グランドピアノ 狙われた黒鍵」(13)の脚本家デイミアン・チャゼルが、脚本と初監督を務めた「セッション」(14)。他に録音賞と編集賞、3部門受賞。

“セッション” または “ジャム・セッション”とは、ジャズ用語で演奏家が集って即興的に合奏、競演を繰広げていくこと。19歳のアンドリュー・ネイマン(マイルズ・テラー)は…

偉大なジャズ・ドラマーになる夢を抱き、名門校シェイファー音楽院に入学。優れた指揮者として知られる、テレンス・フレッチャー教授の指導を受けたいと願っていました。

フレッチャー教授(J・K・シモンズ)が指揮する“スタジオ・バンド”に所属すれば、成功は約束されたも同然。ある日、ニーマンは教授から自分のバンドに移籍するよう命じられます。

しかし待ち受けていたのは、常人には理解できない“完璧”を求める狂気のレッスンでした。天才を生み出すことに取りつかれた教授から、浴びせられる罵声…仕掛けられる罠。

ニーマンの精神は、ジリジリと追い詰められて行くのでした。果たして、教授とニーマンのセッションとは?共演はポール・ライザー、メリッサ・ブノワ、オースティン・ストウェル、ネイト・ラング。

本名ジョナサン・キンブル・スモンズは、1955年1月9日ミシガン州デトロイト出身。ブロードウェイミュージカル「ガイズ&ドールズ」(92)にも出演。大好きな俳優の1人。おめでとう!
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史上最高のディーヴァ

2015-02-21 17:53:35 | 映画
マリア・カラスのことは、20世紀最高のソプラノ歌手として知っていました。でもオペラファンではなかったので、詳しくは知らないのが本当。むしろ黒柳徹子さん主演の舞台で見ましたっけ。

旧銀座セゾン劇場やル テアトル銀座の舞台で上演されていた、“黒柳徹子 海外コメディ”シリーズ。テレンス・マクナリー作、サミー・ダラス・ベイズ演出「マスター・クラス」です。

1996年10~11月初演、1999年4~5月再演。オリジナルは、96年にトニー賞を受賞してます。引退したマリア・カラスが、ジュリアード音楽院で公開レッスンをするお話。

マリア・カラスは、1923年12月2日ギリシャ系アメリカ人としてニューヨーク出身。1938年、アテネ王立歌劇場でデビュー。オペラ歌手というとどうも太ったイメージがありますが…

マリア・カラスは、(ダイエットして)スリムで顔立ちがはっきりした美人としても有名。しかし絶頂期は、1950年代の約10年間のみ。その後はギリシャの海運王オナシスとの関係や…

60年代には舞台出演が急激に減り、声の衰えも顕著に…。65年後半には引退状態で、71~72年は冒頭のマスター・クラスを開講し、73~74年に引退ツアーを行いました。

1977年9月16日、53歳でパリで死去。彼女の映画には、フィリップ・コーリー監督「マリア・カラスの真実」(07)があります。「マリア・カラス 伝説のオペラ座ライブ」(58)もドキュメントです。

1958年12月19日にパリのオペラ座(ガルニエ宮)デビューした、彼女の記念すべきガラ・コンサートの全てを撮影したライブ映像だそうです。ファンにはたまらないですね!

客席には仏大統領ルネ・コティ、ブリジッド・バルドー、ミシェル・モルガン、イブ・モンタン、ジュリエット・グレコ、ジェラール・フィリップ、チャーリー・チャップリン、ジャン・コクトーが。

他に映画は、フランコ・ゼフィレッリ監督、ファニー・アルダン主演「永遠のマリア・カラス」(02)。ジョルジオ・カピターニ監督、ルイーザ・ラニエリ主演「マリア・カラス 最後の恋」(05)があります。
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伝説のギャンブラー、ユンファ!

2015-02-20 17:17:17 | 映画
まだ中国に返還(1997年7月1日)される前の香港。1960年代から現在まで、多くのスターや監督などを生み出して来ました。1959年設立された、ショウ・ブラザーズの黄金期。

そして1970年、製作本部長を務めていたレイモンド・チョウが設立した、ゴールデン・ハーベスト。ブルース・リー、ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、チョウ・ユンファ、レスリー・チャン

ユン・ピョウ、アンディ・ラウ、トニー・レオン、アニタ・ムイ、ミシェール・ヨーなどスターや、ツイ・ハーク、ジョン・ウー、ウォン・カーウァイ、チャウ・シンチーなどの監督たち。

ゴールデン・ハーベストは、返還後98年にスタジオを閉鎖。07年には売却されます。香港映画は中国映画になったものの、今もがんばっています。あの全盛期の興奮は今も忘れられません。

中でも“亜州影帝”(アジア映画の帝王)と呼ばれた、周潤發ことチョウ・ユンファは多くの作品で活躍。アクションもドラマもコメディもロマンスもなんでもOK。よく見ていました。

バリー・ウォン監督「ゴッド・ギャンブラー」(89)。“賭神”と呼ばれる天才ギャンブラー(ユンファ)と2人のチンピラ(ジョイ・ウォンとアンディ・ラウ)のアクションコメディ。

大ヒットした本作は、当然シリーズ化。「ゴッド・ギャンブラー2」(90未)「ゴッド・ギャンブラー3」(91未)など、チャウ・シンチーに引き継がれます。主演、監督を変えて全10作。

「ゴッド・ギャンブラー 完結編」(94)は、ユンファ主演。最新作「ゴッド・ギャンブラー レジェンド」(14)ではシリーズの監督、バリー・ウォンとチョウ・ユンファのコラボ再び!

ラスベガスのカジノでセキュリティとして働くケン(チョウ・ユンファ)は、引退しマカオに戻って来ます。一方、旧友の息子が潜入捜査官として調査している国際企業の証拠が…

あるぬいぐるみ中に…。証拠をめぐり、ケンはギャンブルで対決!ニコラス・ツェー、チャップマン・トー共演。「曹操暗殺 三国志外伝」(12)以来久々のユンファ。しかもコメディ。楽しそう。
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木星の名を持つ女性の秘密

2015-02-19 15:41:53 | 映画
ベネット・ミラー監督「フォックスキャッチャー」(14)の第一印象は、なんて静かな映画なんだろう…。主演のスティーヴ・カレル、チャニング・テイタム、マーク・ラファロは、素晴らしかった。

金メダリストを演じたチャニング・テイタムは、レスリングの選手らしく身体を鍛え上げ、185cmの長身がより大きく見えました。すごかった…。この作品、クセになりそうです。

そのチャニング・テイタムは、1980年4月26日アラバマ州カルマン出身。学生時代にアメリカン・フットボール、陸上競技、バスケットボールなど様々なスポーツを経験しています。

高校卒業後、進学するも中退。その色々な仕事をし、その1つが男性ストリッパーでした。スティーヴン・ソダーバーグ監督「マジック・マイク」(12)で、ご存じですよね。

マイアミに移りモデルとして活躍、やがて「CSI:マイアミ3」(04)にゲスト出演を果たします。トーマス・カーター監督「コーチ・カーター」(05)でデビュー。最新作は、SF映画です。

ラナ&アンディ・ウォシャウスキー監督「ジュピター」(15)、2人は製作、脚本も担当。「クラウド アトラス」(12)以来ですね。知能の高い異星人に管理された、近未来の地球。

シカゴで清掃員として働くジュピター(ミラ・クニス)は、毎日働くだけの暮らしに嫌気が差していました。ある日、彼女は何者かに襲われます。そこへ突然現れた男に助けられるのです。

彼は、遺伝子操作された元兵士のケイン(チャニング・テイタム)。そして、自分が宇宙最大の王朝の王族だと知らされます。そこでは3人の継承者が支配権を争っていました。

果たして、ジュピターとケインは人類の危機を乗り越えることができるのでしょうか?共演はショーン・ビーン 、エディ・レッドメイン、ダグラス・ブース、ジェームズ・ダーシー。

「フォックスキャッチャー」とは見た目が全然違う、テイタム!ミラ・クニスは、1983年8月14日ソ連(現ウクライナ)出身。1991年ロスに移住。アクションもこなします。見ましょ。
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ボストンと上野からのインパクト

2015-02-18 17:37:30 | 展覧会
アメリカ、マサチューセッツ州ボストン市にあるボストン美術館は、1870年地元の有志により設立。アメリカ独立100周年にあたる、1876年開館。所蔵品は、50万点を数えるそうです。

特にエジプト美術、フランス印象派絵画などが充実している他、仏画、絵巻物、浮世絵、刀剣など日本美術の優品を多数所蔵。1904年(明治37年)には、岡倉天心が渡米。

中国・日本美術部に就任し、1911年(明治44年)9月に帰国するまで勤務していました。ボストン美術館と日本との関係は、本当に深いのですねぇ~。また、ボストン美術館の所蔵作品には…

来日したばかりのモネ作『ラ・ジャポネーズ』(1875年)や、ゴーギャン作『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』(1897~98年)などがあります。

春は桜の上野で開催される展覧会は、東京藝術大学大学美術館の、「ダブル・インパクト 明治ニッポンの美」です。“ダブル・インパクト”とは、ボストン美術館と東京藝術大学の…

2つのコレクションによる初の展覧会。19世紀後半から始まる日本と西洋との双方向的な影響関係を再検討しようというわけ。うっ難しそう~。いいえ、芸術は感性です。

まずは体験しなくっちゃ。展示される作品は、ポスターになった小林永濯作『菅原道真天拝山祈祷図』(1860~90年頃)、高橋由一作『花魁(美人)』(1872年)と初公開『浴湯図』(1878年)

柴田是真作『千種之間天井綴織下図』(1886年)、河鍋暁斎作『地獄太夫』(明治時代)、横山大観作『村童観猿翁』(1893年)と『海』(1904~05年頃)、菱田春草作『水鏡』(1897年)

黒田清輝作『婦人像(厨房)』(1892年)、小林清親作『冒営口厳寒我軍張露営之図』(1895年)、水野年方作『万国旗 「文芸倶楽部」 』(1904年)、山本芳翠作『西洋婦人像』(1882年)

開国以来の日本が受けた西洋からの衝撃(ウェスタン・インパクト)、そし日本から西洋への衝撃(ジャパニーズ・インパクト)。“ジャポニズム”だけではないようです。
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バットマンでなく、バードマン

2015-02-17 17:05:13 | 映画
今年のアカデミー賞の作品賞候補は、8作品。公開済みの「グランド・ブダペスト・ホテル」と「6才のボクが、大人になるまで。」の他、「アメリカン・スナイパー」 「博士と彼女のセオリー」

「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 「セルマ(原題)」 「セッション」。これから続々公開、楽しみですね!

しかし授賞式は2月22日だから、発表後の公開となる作品も。また1作品で複数ノミネートされたのは、9部門の「バードマン」と「グランド・ブダペスト・ホテル」が最多です。

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(14)は、作品賞、主演男優賞:マイケル・キートン、助演男優賞:エドワード・ノートン、助演女優賞:エマ・ストーン、

監督賞:アレハンドロ・G・イニャリトゥ、脚本賞、撮影賞、音響賞(編集)、音響賞(調整)が候補。この長~い、タイトルの意味は?監督は、「バベル」(06)でカンヌ国際映画祭監督賞受賞。

かつて映画『バードマン』の主役スーパーヒーローを演じ、一世を風靡した俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)。しかしシリーズが終了して20年以上。以降ヒット作に恵まれず…

60代になっていました。“かつてバードマンを演じた俳優”として惨めな生活を送るリーガン。そこで自ら脚色、演出、主演を手がけた舞台をブロードウェイで上演しようと試みます。

それがレイモンド・カーヴァー原作の『愛について語るときに我々の語ること』でした。ところが、代役として起用したマイク・シャイナー(エドワード・ノートン)ばかりが注目され…

さらに、娘のサム(エマ・ストーン)との溝も深まる一方。リーガンは、精神的に追い込まれてしまいます。果たして、舞台は?リーガンは?共演はザック・ガリフィナーキス、アンドレア・ライズブロー

エイミー・ライアン、リンゼイ・ダンカン、ナオミ・ワッツ。撮影は「ゼロ・グラビティ」(13)のエマニュエル・ルベツキで、ほぼワンカットのようだとか。うむ、キートンさん、ぜひオスカーを!
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目覚めたら、400年後…

2015-02-16 19:55:23 | 映画
1991年9月19日、アルプス登山中ドイツからの観光客夫妻によって、溶けた雪の下から発見されたミイラ化した遺体“アイスマン”。発見当時は、遭難者と思われていました。

後に、紀元前3300年頃の45~47歳の男性と判明。現在もイタリアの南チロル考古学研究所で調査が続けられているそうです。うむ。これはノンフィクション、事実ですが…

映画にもあります。ジョン・ドリマー原作、フレッド・スケピシ監督「アイスマン」(84)です。氷の中から発見された4万年前のネアンデルタール人と、若き人類考古学者の物語。

主役はティモシー・ハットン、アイスマンを演じたのがジョン・ローン。まだ「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」(85)や「ラストエンペラー」(87)以前で、特殊メイクのため別人でしたが…。

久々に見つけた“アイスマン”の映画。それがロー・ウィンチョン監督「アイスマン」(14)です。明朝末期の中国。秘密警察のホー・イン(ドニー・イェン)は、朝廷から奉命を受けます。

それは、天竺(インド)から秘法“時空の金球”を受け取って戻ること。しかし謀反によって無実の罪を着せられ、義兄弟のユン・ロン(サイモン・ヤム)やサッ・ゴウ(ワン・バオチャン)

ニッ・フー(ユー・カン)から追われることに…。ところが途中、雪崩に巻き込まれてしまいます。それから400年後。冷凍カプセルに保管されていたホーは、事故によって目覚めます。

現代の香港で、右も左も分からず見た事もない世界に困惑するホー。そして偶然出会った女の子、メイ(ホアン・シェンイー)の所に居候することになるのでした。

メイは彼の純粋さに理解を示し、ホーもまた彼女に惹かれていきます。その頃、追手だったサッ・ゴウやニッ・フーもホーと同じように目覚め、この時代に適応していたのです!

果たしてユン・ロンは?ドニー・イェンは、現在最高のアクションスター。“宇宙最強”と呼ばれています。うふふ。しかし、ジョン・ローンはどうしているのかしらん。
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イーモウ監督とコン・リー、待ってました!

2015-02-15 14:31:44 | 映画
中国(第五世代)を代表する映画監督、チャン・イーモウ(張芸謀)。「紅いコーリャン」(87)「ハイジャック/台湾海峡緊急指令」(88)「菊豆(チュイトウ)」(90)「紅夢」(91)「秋菊の物語」(82)

「活きる」(94)「上海ルージュ」(95)「王妃の紋章」(06)といつもヒロインに起用して来た女優、コン・リー(鞏俐)。チン・シウトン監督「テラコッタ・ウォリア/秦俑」(89)では、共演してます。

2人ともファンなので、ずっと見て来ました。久々に監督、ヒロインとして組んだ作品が公開されます。それが「妻への家路」(14)です。監督は「サンザシの樹の下で」(10)以来、4年ぶり。

コン・リーも、ミカエル・ハフストローム監督「シャンハイ」(10)以来の出演。アン・リー監督、スティーヴン・スピルバーグ監督など世界中から絶賛される脚本を書いたのは、ヅォウ・ジンジー。

イーモウ監督とは、「単騎、千里を走る。」(05)でも組んでいます。1977年の中国。文化大革命が終結し、20年ぶりに自由の身となったルー・イエンシー(チェン・ダオミン)。

ようやく自宅に戻った彼を待っていたのは、夫の記憶だけを失くした妻フォン・ワンイー(コン・リー)でした。あまりに長い間、夫を待ち続けた心労が原因でした。

イエンシーは他人として向かいの家に住み、生活を始めます。そして娘のタンタン(チャン・ホエウェン)の助けを借りながら、妻に思い出してもらおうと奮闘します。それは…

収容所で書き溜めた何百通ものワンイーへの手紙を、来る日も来る日も読み聞かせ、帰らぬ夫を駅に迎えに行く彼女に寄り添うのでした。夫の隣で、夫の帰りを待ち続けるワンイー。

ううっ、コン・リーの名演が目に浮かびます。美しく演技派のコン・リーも、現在49歳。(1965年12月31日生まれ)今までも老け役は演じていますが、今回も泣かせてくれるはず。

ニコラス・スパークスのベストセラー小説を映画化した、ニック・カサヴェテス監督「きみに読む物語」(04)に通じるストーリー。大好きなイーモウ監督作品、楽しみです。
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