だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

マカヴォイさんのジェイン・オースティン

2009-09-30 18:03:41 | 映画
コリン・ファースのファンの私は、彼が出演したBBCーTV「高慢と偏見」(95)が大~好き!!DVDで何度も何度も見直しています。コリン以外は、ミスター・ダーシーとは言えません!エリザベス役のジェニファー・エールも、素敵。

ところでジェーン・オースティンの作品を映画化したものと言えば、TVM「マンスフィールド・パーク」(83/07)「知性と感性」(85)「待ち焦がれて」(95未)「ノーサンガー・アベイ」(07)「説得」(07)「分別と多感」(08)

他に劇場版「いつか晴れた日に」(95)「エマ」(96)「プライドと偏見」(05)があります。タイトルが作品によって微妙に変化しますが、いかにオースティン作品が愛されているかよくわかります。

そのジェーン・オースティン自身を描いた作品が、「ジェイン・オースティン 秘められた恋」(09)です。名前の表記が違いますね。ジェーンなのか。ジェインなのか。私はジェーンなのですが…。

1795年英国。牧師のオースティン夫妻(ジェームズ・クロムウェル、ジュリー・ウォルターズ)は、娘のジェイン(アン・ハサウェイ)の結婚相手として、レディ・グレシャム(マギー・スミス)の甥ウィスリー氏(ローレンス・フォックス)を考えていました。

姉のカサンドラ(アンナ・マックスウェル・マーティン)と違い、ジェインは溌剌とした女性で、独立心旺盛な20歳。経済的な理由だけで結婚が決まる時代に、ジェインは愛のために結婚したいと願っていました。

そんなジェインが、結婚に同意するはずがありません。ある日、兄ヘンリーと共に若いアイルランド人のトム・ルフロイ(ジェームズ・マカヴォイ)がやって来ます。トムは、ロンドンで法律を学ぶ貧しい学生でした。

ジェインとトムは、狭いハンプシャーの村で互いの個性をぶつけ合います。言葉で、舞踏会で、クリケットの試合で…。やがて2人の間には、恋が生まれ…。果たして2人の恋の行方は?

生涯独身を貫いたジェインが、実はトム・ルフロイと激しい恋をしていたと、伝記作家のジョン・スペンスが2003年、著作『Becoming Jane Austen』で発表。それまでは、1795年のクリスマスに出会っただけの2人でした。

この小説を映画化したのは、「キンキーブーツ」(95)のジュリアン・ジャロルド。マカヴォイさんファンの私は、もう~必見!きれい!
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日本版、十二人

2009-09-29 20:45:57 | 演劇
レジナルド・ローズ脚本の「十二人の怒れる男」(57)は、シドニー・ルメット監督のデビュー作。元はTV作品だったものを脚本・演出の2人が映画にし、公開以来、法廷劇の代名詞となっています。戯曲化され、舞台としても何度か上演されています。

日本では、三谷幸喜作・演出の「12人の優しい日本人」(90)として上演された作品が有名。映画のリメイクには、ニキータ・ミハルコフ監督の「12人の怒れる男」(07)が記憶に新しいですね。

映画をご覧になった方も多いと思いますが、ここでちょっと復習。17歳の少年が、父親殺しの容疑で裁判にかけられます。裁判での証拠や証言は、すべて少年に不利でこのままでは有罪は確実でした。

エアコンの壊れた一室で、評決が決まるまで出ることが許されない12人の陪審員の男たち。早く終わらせて帰りたいと思う彼らの1回目の評決は?誰もが有罪と言う中、1人の陪審員が無罪に投票します。

ここから男たちの討論が始まるのです。個性的で演技派揃いの俳優たちは… 陪審員1番 マーティン・バルサム/陪審員2番 ジョン・フィードラー/陪審員3番 リー・J・コッブ/陪審員4番 E・G・マーシャル/陪審員5番 ジャック・クラグマン

陪審員6番 エドワード・ビンズ/陪審員7番 ジャック・ウォーデン/陪審員8番 ヘンリー・フォンダ/陪審員9番 ジョセフ・スィーニー/陪審員10番 エド・ベグリー/陪審員11番 ジョージ・ヴォスコヴェック/陪審員12番 ロバート・ウェッバー

こうして書いているだけでも、あの感動がよみがえって来ます。また見たい!この名作を日本の蜷川幸雄演出で、見ることができるのです。Bunkamuraシアターコクーンでの「十二人の怒れる男」です。

今回の舞台は原作に忠実とあります。しかも、舞台上にベンチシートが設けられ、密室での緊迫するやり取りを間近かで見ることができます。そして注目の配役は… 1号 石井愃一/2号 柳憂怜/3号 西岡馬/4号 辻萬長

5号 筒井道隆/6号 岡田正/7号 大石継太/8号 中井貴一/9号 品川徹/10号 大門伍朗/11号 斎藤洋介/12号 田中要次/守衛 新川將人 ということは、ヘンリー・フォンダの役は中井さんで、リー・J・コッブの役は西岡さん。

期待通り!ベンチシートで見に行きます、はい。
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コネリー監督、2作目

2009-09-27 20:30:36 | 映画
「リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い」(03)で映画界を引退した、ショーン・コネリー。1930年8月25日スコットランド、エジンバラ生まれのコネリーは、「アンタッチャブル」(87)でアカデミー賞の助演男優賞を受賞。

1960年代の007シリーズで演じたジェームズ・ボンド役で一躍人気スターになり、以降は大スターの貫録で大いにファンを楽しませてくれました。最初の妻で女優ダイアン・シレントとの間に生まれた息子、ジェイソン・コネリー。

彼は、1963年生まれの46歳。(96年ミア・サラと結婚)「影の私刑(リンチ)」(83)で俳優デビューし、TVMなどで活躍後、「合衆国感染」(08未)で初監督。←これおもしろそう~。見ようっと。そして監督2作目が公開です。

デビル・ハザード」(09)の舞台は、中東の砂漠地帯。地底900mで発見された謎の神殿。CIAは調査のために考古学の専門家ウェスリー博士(ロン・パールマン)を中心にした調査隊を派遣。しかし、彼らは消息を絶ってしまいます。

そこで博士の娘でCIAのエリッサ・カーデル博士は、戦争のプロフェッショナルを雇い、調査隊の救出を開始。傭兵部隊のメンバーは、リーダーのマック(キューバ・グッディング・Jr)、マックの元戦友ブレイクリー(レイ・ウィンストン)ら7名。

果たして、百戦錬磨の戦争プロたちを待ち受けるものとは?映画のコピーには、有名映画のタイトルが並びます!「エクソシスト」(73)「惑星ソラリス」(72)「ゾンビ」(78)「シャイニング」(80)「エイリアン」(79)「アルマゲドン」(98)

そして「X-ファイル」(93~02)も。これらの映画の要素を盛り込んだ映画って!?ところで主演のキューバ・グッディング・Jrは、「ザ・エージェント」(96)で落ち目のフットボール選手を演じ、アカデミー賞助演男優賞を受賞。

ロン・パールマンは一度見たら絶対忘れない、個性派俳優。1m90cmの長身で「人類創世」(81)で原始人を演じ、映画デビュー。「薔薇の名前」(86)でも注目。TV「美女と野獣」(87~90)では、リンダ・ハミルトンの相手役でロマンチック~。

レイ・ウィンストンはイギリスの個性派。「ベオウルフ/呪われし勇者」(07)はお気に入り。さあ、ホラー好きは劇場に出かけましょう!
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養女エスターの秘密

2009-09-25 21:51:53 | 映画
「オーメン」(76)のダミアン(ハーヴェイ・スティーヴンス)は、6月6日6時に生まれた悪魔の子。「炎の少女チャーリー」(84)のチャーリー(ドリュー・バリモア)は、自然発火能力を持つ女の子。「キャリー」(76)のシシー・スペイセクもね。

「アダム -神の使い 悪魔の子-」(04)のアダム(キャメロン・ブライト)は、クローン技術でよみがえった悪魔の子。映画にはそんな悪魔のような子、特殊な能力を持つ子を主人公にした作品がいっぱいあります。

怖~いホラー映画!秋はそんな映画を見るには、最適な季節。「エスター」(09)も怖そう~。監督は「蝋人形の館」(05)「GOAL!2」(07)のスペイン出身のジャウメ・コレット=セラ。製作はジョエル・シルヴァーやレオナルド・ディカプリオ他。

ケイト(ヴェラ・ファーミガ)とジョン(ピーター・サースガード)のコールマン夫妻には、長男ダニエル(ジミー・ベネット)と聴覚に障害を持つ長女マックス(アリアーナ・エンジニア)の2人の子供がいます。しかし、3人目の赤ちゃんは死産でした。

ケイトはその悲劇に耐えられず、精神的にまいってしまいます。悪夢にうなされ、結婚生活そのものをも危うくさせてしまうほど。なんとかこの事態を逃れ、普通の生活に戻そうと考えたのが、“養子”を迎えることでした。

地元の孤児院を訪れたコールマン夫妻が目をとめたのが、年長のエスター(イザベル・ファーマン)でした。普通、養子にもらわれるのは年の若い子。聡明で大人びた少女エスターに惹きつけられたケイトは、養子にと決めます。

やがてケイトだけに見せるエスターの本性。家族の身の安全を心配するケイトの話をジョンや子供たちは信じようとしません。彼らの周りで謎めいた事件が起こり始め…。果たして、エスターの秘密とは?コールマン家の安全は?

ケイトを演じるヴェラ・ファーミガは、「縞模様のパジャマの少年」(08)の母役が印象的な女優さん。ジョンを演じるピーター・サースガードは、「ニュースの天才」(03)でスティーブン・グラス(ヘイデン・クリステンセン)の上司チャールズ役でした。

2人とも個性派で注目!他にもシスター・アビゲイル役にCCH・パウンダーが出演。「バグダッド・カフェ」(87)や、TV「ER」のアンジェラ・ヒックス医師役が有名。彼女もファン!怖いけど、やっぱり見ましょう。
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ヘンリーは、タイムトラベラー

2009-09-24 20:13:13 | 映画
「アウトサイダー」(83)のダレル、「若き勇者たち」(84)のジェッド、「ダーティ・ダンシング」(87)のジョニー、「ロードハウス/孤独の街」(89)のダルトン、「ゴースト/ニューヨークの幻」(90)のサム、「ハートブルー」(91)のボディ

ちょっとタフで、でもやさしいブルーの瞳がロマンチックなパトリック・スウェイジ。バレエをやっていたのでダンスもこなし、アクションも、ラブロマンスも素敵な俳優でした。まさか…。9月14日すい臓がんで亡くなってしまいました。

1952年8月18日生まれでしたから、まだ57歳。惜しいです。彼の作品で有名なのが「ゴースト」。強盗に殺されたサムが、恋人のモリー(デミ・ムーア)に危険を知らせようとするラブ・ストーリーでした。

その「ゴースト」の脚本家ブルース・ジョエル・ルービン(アカデミー賞脚本賞受賞)が、オードリー・ニッフェネガーの小説を映画化したのが、「きみがぼくを見つけた日」(09)。監督は、ロベルト・シュヴェンケ。

6歳の少女クレアは、ある日ヘンリー(エリック・バナ)に出会います。“自分は未来から来た”という話を信じたその時から、2人の間には不思議な絆が生まれます。それでもクレアの目の前から消えてしまうヘンリー。

過去を訪れるたびにクレアの相談相手となり、見守り続けるヘンリー。彼は遺伝子異常から、ひとつの時間軸に留まることができないタイムトラベラーだったのです。自分の意思とは関係なく、現在、過去、未来を瞬間移動するのです。

ようやく大人になったクレア(レイチェル・マクアダムス)とめぐり会うヘンリー。愛し合い結婚する2人でしたが、それは限られた時間でしかなかったのです。なんの前触れもなく何度も消えてしまうヘンリー。

そして次はいつ会えるかもわからない…。もう会えなくなってしまうのでは…という不安。果たして2人の運命は?ヘンリーを演じるエリック・バナは、1968年8月9日生まれのオールトラリア人。

「チョッパー・リード 史上最凶の殺人鬼」(00未)でデビューし、「ブラックホーク・ダウン」(01)「ハルク」(03)「トロイ」(04)「ミュンヘン」(95)「ブーリン家の姉妹」(08)「スター・トレック」(09)とタフな役どころが多い俳優。

スウェイジとはタイプが違うけど…ロマンチックな役はどうかしら?
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華麗なる海賊物語

2009-09-23 09:43:48 | 演劇
東宝WEB SITEには、お好きな舞台の詳細がすぐわかるようになっているので、演劇好きはお気に入りに入れておきましょうね。会員登録をしておけば、いつでもNETからチケットも買えちゃいます。席の指定もできます。

帝国劇場の今年最後の舞台は、「パイレート・クィーン」です。クロード・ミシェル・シェーンベルク、アラン・ブーブリル、リチャード・モルトビー・ジュニアの脚本、シェーンベルクが音楽を担当しています。

シェーンベルクの代表作には、「フランス革命」(73)「レ・ミゼラブル」(80)「ミス・サイゴン」(89)「マルタン・ゲール」(96)「パイレート・クイーン」(06)「マルグリット」(08)があります。内「フランス革命」と「マルタン・ゲール」は日本未上演のようです。

パイレート・クィーンは、16世紀後半のアイルランドに実在した“最も有名な族長”と呼ばれた女性グレイス・オマリー。当時イングランドの女王エリザベス一世の統治下にあったアイルランドで、女王に一歩も譲らず一族の自治を納めたそうです。

また“海賊の女王”と呼ばれたのも、ガレー船(櫂で漕ぐ軍用船)を3艘持ち、200人の戦士を所有したからでしょう。しかもグレイスとエリザベスは、ほぼ同い年で亡くなったのも同じ年だったとか…。

日本初のミュージカル作品。主役のグレイス・オマリー役は保坂知寿、エリザベス一世役は涼風真世、グレイスの恋人ティアナン役は山口祐一郎、グレイスの父ドゥブダラ役は今井清隆、エリザベス一世の部下ビンガム卿役は石川禅、グレイスの夫ドーナル役は宮川浩。

アイルランドと言えば“リバーダンス”と言われるほど。劇中、踊られるアイリシュダンスには、本場のダンサーたち(ノリーン・ボイル、コナー・オサリヴァン、ブライアン・シナーズ、キアラン・ディロン)が出演。と言っても知りませんが…。

実はこの作品、ブロードウェイ公演でその内容の野蛮さとチケット売り上げの低さで、2007年4月5日から6月17日で打ち切り、公演回数84回、1800万ドルの赤字だったそうな。日本公演は大丈夫かしらん?
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イスラエルのアニメーション

2009-09-21 21:07:46 | 映画
アニメ映画「スキャナー・ダークリー」(06)で、デジタル・ペインティング手法を使った斬新な映像に見惚れました。「ウェイキング・ライフ」(01)のリチャード・リンクレイターが、フィリップ・K・ディック原作の『暗闇のスキャナー』を脚本、監督した作品。

キアヌ・リーヴス、ロバート・ダウニー・Jr、ウディ・ハレルソン、ウィノナ・ライダー、ロリー・コクレインら、出演者がリアルにアニメになっていました。この作品は異色でしたねぇ~。普通のアニメーション映画とは、一味違いました。

もう1本、思い出すのが「ペルセポリス」(07)。このアニメは、原作者のマルジャン・サトラピ自身が脚本、監督したもの。1970~90年代の混迷するイランで成長するマルジという少女を描いていました。

生きにくい時代の生きにくい場所での出来事も、アニメにするとどうにか目を背けずに見ることができます。そんなことを思い出させるアニメ映画がやって来ます。「戦場でワルツを」(08)、イスラエル・ドイツ・フランス・アメリカ映画です。

脚本、監督はイスラエル人のアリ・フォルマン。「ペルセポリス」の主人公マルジが監督のサトラピ自身だったように、「戦場でワルツを」の主人公アリは、監督本人。彼は青年時代の82年、イスラエル軍兵士としてレバノン戦争の最前線にいました。

アリは突然『自分には、当時の記憶がまったくない…』と気付きます。なぜか戦争当時のことを思い出せないのです。最近では悪夢にうなされるようになっていました。26匹の猛り狂った犬の夢。何を意味しているのだろう…。

アリは失われた記憶を取り戻すため、世界中に散らばっている戦友たちを訪ねることにします。失われた記憶、自分自身のアイデンティティを見つけるために…。そして徐々によみがえってくる記憶の真実とは?

この作品は、今年のアカデミー賞で日本の「おくりびと」とアカデミー賞の外国語映画賞を競った作品なんです。映画で描かれる“サブラ・シャティーラ大虐殺”とは?私が興味を惹かれるのは、絵の美しさ。

タイトルのワルツは、ショパンのワルツだそうです。どのシーンで流れるのか…それも興味津津。
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潜水艦、作っちゃいました。

2009-09-19 21:44:01 | 映画
映画では、自分の好きなものを自分で作る…というシチュエーションが、よくあります。ジョン・ヒューストンは「天地創造」(65)で、巨大な箱舟を作りました。これは旧約聖書の中のお話、“ノアの箱舟”ではありますが…。

アンソニー・ホプキンスは、「世界最速のインディアン」(05)で1920年型インディアン・スカウト(バイク)を改造し続けます。ビリー・ボブ・ソーントンは「庭から昇ったロケット雲」(07)で、宇宙ロケットを作り、宇宙へ飛び立ちました。

宇宙ロケットもすごいですが、潜水艦を作っちゃったおじさんがいます!「ピリペンコさんの手づくり潜水艦」(06)、ドイツのドキュメンタリー映画です。監督はヤン・ヒンリック・ドレーフスとレネー・ハルダーの2人。

ウクライナの小さな村エヴゲイニフカに住む、ウラジミール・ピリペンコさん。現役時代には、集団農場でクレーン車の運転手をしていました。62歳になったピリペンコさんは、村のみんなと同じごく普通の家庭人として暮らしていました。

ピリペンコさんには夢がありました。30年の年月とクズ鉄の山、古いスペアパーツを使って潜水艦を作ること。奥さんのアーニャ・ミハイロヴナ・ピリペンコさんや村人たちにいろいろ言われながらも、コツコツコツコツ…。

試行錯誤を繰り返し、どうにかこうにか“かたち”になって来ました。ウクライナの草原に誕生した“それ”を、試しに村にある沼に持って行くと、おおっ!潜水可能ではありませんか!しかしまだまだ、満足しないピリペンコさん。

彼の夢は、400キロ離れた黒海で潜水すること。製作した潜水艦の姿は、フォルクスワーゲンのビートルと空飛ぶ円盤のよう~。手作り感、満載!楽し~。ピリペンコさんは技術者ではないので、製作は見よう見真似。

ただし参考にしたのは、70年代に見た雑誌“水中スポーツマン”の記事だったそうな。忙しい、忙しいとせわしない日本人には、かなり無理なお話。一時“スローライフ”なんて言葉が流行りましたが、貴方なら30年かけてなに作ります?

なに?もう間に合わない…?確かに。そんな方にこそ、この映画でのんびり、ほんわかしませんか?
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元恋人にご用心!

2009-09-18 22:50:52 | 映画
ジョン・ダイガン監督の「キャメロット・ガーデンの少女」(97)は、主演のサム・ロックウェルをしっかり認識した作品。ケンタッキー州郊外にある“キャメロットガーデン”呼ばれる住宅地に越してきた、10歳の少女デヴォン。

新しい街に馴染めない少女と、森のトレーラーで暮らす青年トレント(ロックウェル)との奇妙な友情を描いていました。不思議なムードを持った作品で、今も心に残っています。未見の方は、ぜひ。

少女を演じたのが、ミーシャ・バートン。1986年1月24日ロンドン生まれのバートンは、これが映画初出演。「シックス・センス」(99)の少女キラ役や、TVシリーズ「OC」(03~06)のマリッサ・クーパーが有名。←未見ですが…。

「あの日の指輪を待つきみへ」(07)のシャーリー・マクレーン演じるエセル・アンの若き日を演じ、私の中のミーシャ・バートンは、すっかりロマンチックなヒロイン女優になっていました。ブロンドのロングヘアもきれいだったし。

ところが、最新作「ウォッチャーズ」(09)の彼女は、びっくりの役どころ。監督は、「アイ・アム・ウォンテッド」(05未)のモーガン・J・フリーマン。俳優とは別人、紛らわしい…。舞台は、ペンシルヴェニア州郊外の田舎町マウント・ブリス。

高校のフットボール・チーム“タイガース”の花形選手だったマイク・ドナルドソン(マット・ロング)は、小さな町の人気者で今は奨学金を得て、シカゴのノースウェスタン大学に通っていました。

クリスマス休暇に、久しぶりに町に帰ってきたマイク。新しい恋人のエリザベス(ジェシカ・ストループ)を連れて…。町はずれにあるボーリング場&ダイナーを経営しているシェルビー(バートン)は、マイクの元恋人。

2人は高校時代のカップルだったのですが、マイクの進学で分かれていました。しかし、シェルビーのマイクへの想いは変わらず、病的なほどに…。エリザベスの存在を知ったシェルビーは、マイクの愛を取り戻そうとします。

偶然、車ではねてしまったエリザベスを拉致・監禁するシェルビー。果たして?どうするの?予告編では、捕えたエリザベスの傷ついた足を折るシーンが!まるで「ミザリー」(96)のキャシー・ベイツのよう~。こ、こわい。

原題は“HOMECOMING”。帰郷ですね。楽しいはずのクリスマス休暇の行方は?
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蝶は3度羽ばたく

2009-09-16 17:31:59 | 映画
蝶の羽ばたきが、離れた場所の将来の天候に影響を及ぼす…そんな話を聞いたことがありますか?カオス理論の“バタフライ効果”と呼ばれる理論、比喩を表す言葉です。日本のことわざ:風が吹けば桶屋が儲かる、に似てなくもない?

“北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる”とか、“アマゾンを舞う1匹の蝶の羽ばたきが、遠く離れたシカゴに大雨を降らせる”などの表現に使われます。(ウィキペディアより)ではその“カオス理論”とは?

初期のごく小さな差違が、将来的に予測不能な大きな違いを生じるという現象のことを言います。このテーマを映画にしたのが、「バタフライ・エフェクト」(04)でした。エリック・ブレス&J・マッキー・グルーバーの脚本、監督作品。

幼なじみのケイリー(エイミー・スマート)のために、何度も過去を繰り返すエヴァン(アシュトン・カッチャー)。その切ない思いと行動、そしてラストシーンにどれだけ泣かされたか!もし、未見の方はお勧めです。

この作品は大ヒットして、続編「バタフライ・エフェクト2」(06)が作られました。交通事故で死んでしまったジュリー(エリカ・デュランス)のために、過去に戻るニック(エリック・ライヴリー)。監督はジョン・R・レオネッティ。

そして3作目。「バタフライ・エフェクト3/最後の選択」(09)、監督はこれが初のセス・グロスマン。サム・リード(クリス・カーマック)は、過去と現在を行き来できるという特殊な能力を持っていました。

過去に戻り、殺人現場を目撃して警察の犯人逮捕に協力する私立探偵なのです。すでに22件もの事件を解決。しかし、サムは妹のジェナ(レイチェル・マイナー)とのあるルールを決めていました。それは?

“個人的な理由で過去に戻らない” “過去を変えない”。ある日、リズ・ブラウン(サラ・ハーベル)という女性が訪ねて来ます。10年前殺害されたサムの恋人レベッカ(ミア・セラフィノ)の姉でした。妹の日記が見つかり、処刑間近のロニーは無実だとわかったのです。

サムは、かつて愛した女性ジェナを救うために過去に戻ることにします。果たして、その結果は?過去を変えてしまう危険をどうするのか?キャストは、若手の俳優ばかり。第2のアシュトン・カッチャーとなるか?な…。
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