だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

メキシコ人、フリーダ

2009-06-26 21:17:51 | 展覧会
2002年の「フリーダ」をご覧になりましたか?「アクロス・ザ・ユニバース」(07)の女性監督ジュリー・テイモア作品です。主演のサルマ・ハエックは製作も担当するほど、この映画に熱心でした。ハエックは、レバノン人の父とメキシコ人の母を持つ、メキシコ人ですから。

フリーダ・カーロとは、メキシコを代表する女流画家。1907年7月6日生まれ、6歳の時ポリオ(急性灰白髄炎、きゅうせいかいはくずいえん)にかかり、右足が不自由に…。さらに1925年9月17日乗っていたバスが路面電車と衝突して、瀕死の重傷を負ってしまいます。

入院中に独学で絵を学び、すでに有名なディエゴ・リベラに認められ、1929年8月21日2人は結婚します。(1954年7月13日死去)映画は、フリーダの人生を余すことなく描き、フリーダの絵の原点も分かります。ディエゴ役は、アルフレッド・モリーナ。

私もフリーダの絵が大好きで、というか初めて見た時の衝撃は忘れられません。私が見たのは『猿と一緒の自画像』(1938)という作品で、つながり眉毛の女性に目が釘付けでした。その他にも、『ふたりのフリーダ』(1939) 『折れた背骨』(1944)などにも、心奪われました。

その絵から受ける印象は、痛み。それもただの痛みではなく、激痛。いっぺんで夢中になり、フリーダのことをもっと知りたい!と思いました。ひさびさにフリーダの展覧会が開催されます。世田谷美術館での「メキシコ20世紀絵画展 太陽と革命の画家たち、限りない祖国への情熱」です。

ポスターになった作品は、『メダリオンをつけた自画像』(1948)。レースのドレスとフリルのカラーでしょうか…フリーダの自画像のひとつです。目を離すことができない素晴らしさ。良く見ると鳥と植物のブローチを付け、不思議な花の背景になっています。

フリーダの絵は、描かれたものに何か意味があるようで、ついつい見入ってしまうのです。本展では、フリーダの他に夫となったディエゴ・リベラ、ホセ・クレメンテ・オロスコ、ルフィーノ・タマヨなどメキシコの画家の作品が来日。絶対、見に行きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする